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【RISE】那須川天心に挑む笠原友希とはどのような男なのか、勝負の分かれ目は?(動画あり)

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2020/06/24(水)UP

笠原(左)が完全無欠の那須川(右)相手にどんな試合を見せるか(C)SB/RISE

 7月12日(日)に開催されるRISE初のテレビマッチ『Cygames presents RISE on ABEMA』。同大会に出場する那須川天心(21=TARGET/ Cygames)の対戦相手は、シュートボクシング(SB)日本フェザー級1位の笠原友希(19=シーザージム)に決まった。

 那須川は、これまでRISE世界フェザー級王座やRISE WORLD SERIES 2019 -58kg級王者などの輝かしい実績を残し、戦績は39戦39勝(30KO)のコンプリートファイターだ。今回の試合に際し、RISE初の対戦相手公募を実施。国内外の強豪たちから次々と応募が殺到し、その総数は100通超となった。

 多くの応募の中から、選出されて那須川の前に立つことになった笠原とはどのような男なのか。

小笠原瑛作(右)の左ストレートに、ヒジを合わせTKO勝ちした笠原

 笠原は、パンチや蹴り以外(試合によっては肘打ちも認められることもある)に、投げ技や立った状態での関節技、絞め技を含めた格闘技のシュートボクシングで活躍してきた19歳のホープ。兄弟ファイターとしても知られ、兄の第4代SB日本フェザー級王者・笠原弘希(20=シーザージム)もSBのリングで活躍している。

 笠原は、那須川のキャリアと比べて16戦15勝(7KO)1敗と半分以下ほどだが、デビュー以来10連勝と負け無しで挑んだ2018年11月に植山征紀とのSB日本スーパーバンタム級王座決定トーナメントの決勝戦で敗れたものの、以降は5連勝を記録しており好調をキープ。そのうちKO勝利した相手には、世界二冠王・小笠原瑛作や、MAX MUAYTHAI-58kg王者のルートチャイ(タイ)なども含まれている。

 小笠原に勝利した試合は、ヒジ打ちでのカットに成功してTKO勝利したもの。今回のRISEルールはヒジ打ちが禁止されているが、試合時には小笠原のスピードのある蹴り技に対して、長身から繰り出される伸びのある打撃をヒットさせ、ポテンシャルの高さを見せていた。笠原の5連勝のうち、ヒジありルールで戦ったのは小笠原戦のみであったため、ヒジ無しのRISE初参戦も問題なさそうだ。

至近距離でフックがクリーンヒット、1RでKO勝利した笠原(19年4月)

 SBは投げ成功でのシュートポイントで、ポイントを奪取し判定勝利する選手もいるが、笠原の持ち味はリーチを活かしたキレのある打撃、そしてリーチある前蹴りだ。その強烈な打撃で勝利の約半数でKO勝利しているため、投げ技禁止のRISEルールでの対応は問題無く、十分に那須川と渡り合える可能性が高い。

 笠原と那須川の試合展開で、鍵となるのは両者の身長差だろう。那須川は165cm、笠原は174cmであり身長差は9cmとなる。那須川の相手は160cm代の選手が中心。170cm超えで、身長差が10cm前後となるとわずかだ。那須川のデビュー3戦目の九島亮は笠原より1cm高い175cm。那須川はデビューから10試合(14年7月~15年11月)までの中で唯一判定決着だったのはこの九島戦のみ。両者打撃戦になり大いに沸かせた。那須川はあとは全てKO勝利だ。

 身長差があった試合で記憶に新しいのが那須川とボクシングルールで対決したフロイド・メイウェザーだ。メイウェザーは笠原より1cm低い173cm。那須川とは8cm差だった。
 那須川がこれまで戦った最高身長はWBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級王者の小笠原裕典の178cm。15年8月の試合だが、この小笠原戦に那須川は1Rから飛び蹴りやハイキックで身長差のある小笠原の頭部を狙い、2R目は打ち合いとなり大いに沸かせた。3R目は那須川がロープを背負うもカウンターの左フックで小笠原をマットに沈めKO勝利している。

 笠原は那須川の相手の高身長順では3番目だ。身長差が9cmあると、笠原のパンチが那須川の顔面を捉えると打ち下ろしのパンチとなり、有位に立つことも考えられる。笠原のミドルキックをはじめとする蹴り技は、長い距離で放たれることもあり、その打撃が那須川に通用するかもポイントになる。

ローマに強烈な左ハイキックを炸裂させようとする那須川(左)

 さらに笠原はサウスポーの選手だ。那須川の相手はほぼ右ファイター。サウスポーの相手では村越優汰と16年に戦い判定に持ち込まれている。サウスポー戦は2019年3月のフェデリコ・ローマ戦以来。その試合はローマの、前進に対して右手をマットに着いての左ハイキックをクリーンヒットさせ、3RKO勝利している。

 那須川は普段の試合では多くはない10cm前後の身長差とサウスポー相手の試合。さらに笠原は連勝を重ね、勢いのいいSBの天才とまで言われている。
 昨年の大晦日では、自分からガンガン前に出て江幡塁を1Rでマットに沈めた那須川だが、今回の試合で笠原に対してどう戦うのか注目が集まる。スピードでは那須川に分があるだろう。笠原は、若手らしくアグレッシブに攻めるのか、それとも那須川攻略の秘策を準備して戦いに挑むのかが、勝負の分かれ目となるだろう。7月12日の2人の熱い試合に期待したい。

▼動画=19年12月、笠原がムエタイ王者にTKO勝利した試合

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