2020/07/18（土）UP
（最終更新：2020/07/18 08:59）

対戦が決まった林（左）vsゴンナパー（右）（C)K-1

　7月17日（金）都内にて記者会見が行われ、9月22日（火・祝）エディオンアリーナ大阪で開催される『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN』の第1弾対戦カードとして、王者・林健太（26＝FLYSKY GYM）にゴンナパー・ウィラサクレック（27＝ウィラサクレック・フェアテックスジム）が挑むK-1 WORLD GPライト級（62.5kg）タイトルマッチが発表された。

林に強烈な右フックをヒットさせたゴンナパー（右）

　両者は2017年の11月に、Krushのリングで対戦しているが、その時はゴンナパーの前に出る圧力に林が対処出来ず、強烈な右フックでゴンナパーがKO勝利している。それから、2018年の12月には、お互いにライト級世界最強決定トーナメントに参戦（ゴンナパーは初戦で篠原悠人にKO負け、林健太が優勝）したが、再び対戦する機会はなかった。ゴンナパーにとっては、目標のK-1のベルト、林にとってはリベンジ＆防衛を狙う1戦だ。

　林は、何度もゴンナパーとの対戦をアピールしていたのは「ライト級だったらゴンナパー選手が一番結果を出して強い選手だから」との理由を話し、「今回タイトルマッチになって、僕はK-1のベルトを獲って人生が変わったので、これは死んでも渡すわけにはいかないので、全力で頑張ります」と意気込む。

前回はゴンナパーがKO勝利

　18年の世界最強決定トーナメントで優勝してから、19年3月の卜部功也とのタイトルマッチで延長判定勝利を収めて念願のK-1世界王者になった林。その後も連勝は続いていたが、今年の3月の朝久泰央戦では敗戦し、王者の強さを見せることができなかったこともあり、今回に懸ける思いは強い。

　対戦相手の印象を聞かれると「蹴りも強いですけど、気持ちも強いかな。ガードも堅い。ただ気持ちやったら絶対負けへんし、ガードがどんだけ堅かろうが、ガードの上から効かせてやろうと思っています」と鋼のような頑丈さを誇るゴンナパーを打ち砕くという。

得意なパンチを振るっていく林＝19年の卜部戦

　リベンジマッチともなる今回の試合に向けては「あの頃はそんなに技術は少なくて、気持ちだけでいっていた部分があるんですけど、あの頃に比べるとたくさん技を吸収してきた部分もありますし、落ち着いて戦えば絶対勝てると思います」とこれまでの経験を踏まえて乗り越えると言い切る。

　林にとって、大切なのは家族の存在だ。「（自粛期間で）ずっと家で家族といたのでしっかり充電もできて、家族も『タイトルマッチに向けてがんばってくれよ』という感じなので、家族みんなタイトルマッチに気持ちが向いています」と原動力になっている。

王座獲得した林

　最後に「舞台も対戦相手も全て条件はばっちしなんで、あとはホンマに何回も言いますけど、意地でもベルトは守ります」と絶対に黄金のベルトを手放さないと話した。

　対するゴンナパーは「今少し緊張しているが、まずK-1に戻ってくることができて嬉しいです。今回新たにスタートするという気持ちで心も身体も準備万端でいる」と精神面をリセットして、タイトルマッチに向かっている。念願のタイトルマッチには「9月に大阪であの（K-1）ベルトが誰のものか分かるだろう。K-1のベルトを獲ればこの階級で自分が一番ということを証明できる」と胸を弾ませる。