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【RIZIN】スダリオ剛(元貴ノ富士)の猛攻で相手が顔面数カ所の骨折、そのパワーと今後の可能性

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2020/10/09(金)UP

プロデビュー戦を終え、インタビューに答えるスダリオ剛(9月
27日)

 9月27日の『RIZIN.24』でスダリオ剛(23=元貴ノ富士)がMMAデビュー、ニュージーランド出身のプロレスラーで過去にNWAユナイテッド・ナショナル・ヘビー級王座を獲得しているディラン・ジェイムス(29)に強烈なパンチ、うずくまったところに顔面の膝蹴りを入れるなど、相手の顔を鮮血に染めた。そして相手陣営がドクターチェックの末、骨折の疑いがあるとしてストップを要請、2R開始時にスダリオのTKO勝利となった。

 本日9日早朝にRIZINオフィシャルサイトでRIZINマッチメーカーのチャーリー氏へのインタビュー「教えてチャーリー!」が公開。スダリオのデビュー戦を振り返り、今後の可能性について語った。

出血のジェイムスに力強いパウンドを見舞うスダリオ

「デビュー戦の開始早々に飛びヒザ蹴りに行くなんて、やっぱり肝が据わってますよね。流石だと思いましたよ」とチャーリー氏。さらにテイクダウンを奪ったあともしっかり対応できていることに注目。MMAの練習をしっかりやってきていると評価している。
「しっかりガブッて相手の頭をコントロールして、頭に膝蹴りを入れる。素晴らしいと思います」とも。そして最後のパウンドについては「このパウンドが一発一発重たい。凄いですよ。ディランはこの時、既に顔面を何箇所か骨折していたんですよ。頬骨とかね。」と骨折の疑いだったが、実際には数カ所骨折していたと公表した。

■今後の可能性について
 相撲取りからMMAへの転身選手は体重任せに戦う事が多く、さらに倒れてしまえば動きが鈍くなるケースが見られ、これまでの統計からKOが少なく、大きな活躍になりにくいことを以前イーファイトで『格闘技に転向した力士出身者らの弱点とは』と題し掲載した。
 今回試合を見ると、お互いMMA未経験だったものの、スダリオはこれまでの相撲取りの転身選手たちを超える切れとポテンシャルがあるように見えた。

 チャーリー氏はどう見たか。
「身体能力はすごいです、アスリートですよ。そこに格闘家向けの性格、技術と精神を鍛えるエンセン井上さんの元で練習をしている。素直にまた見たい選手です」とスダリオを称える。23歳という若さで大相撲から転身したと言うのも大きいと言う。

 スダリオが前日計量で「あれ、また痩せている!」とつぶやいたことも話題に。力士時代は163kgあった体重を前日計量では112.85kgと約50kgの減量を成功させているが、契約体重は130kgだったので減量の必要はなかった。しかし、練習で体重が落ちてしまうようで、チャーリー氏はとりあえず格闘技の練習をして体重が落ち着いたところから、彼の適正階級を考えれば良いと言う。
「100kgを切ってバッキバキの体になったら93kg目指せば良いねという話にもなると思います」とした。
 そして課題は5分の試合ができるようになること。
 今回は3分3Rの特別ルール。この世界で上を目指すのなら5分動けるようにして、さらに3R~5Rこなさないといけない。今回は3分を動き切ったが5分はどうか、そして2Rは動けるのか。まだ試合で見せていないので未知数だ。次からは5分となる可能性もある。とにかく練習し次の段階を見せてほしい。

「教えてチャーリー」では、このスダリオに対するインタビューがさらに多く掲載されているほか、朝倉海vs昇侍も振り返り、分析している。

♢「教えてチャーリー」https://jp.rizinff.com/_ct/17398552

▼スダリオのRIZIN MMAデビュー戦の動画(9.27)

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