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【ボクシング】ロマチェンコが右肩を緊急手術、再戦希望に主催のボブ・アラム「選手次第だ」

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2020/10/23(金)UP

ロマチェンコが18年のリナレス戦後の右肩手術の後遺症が再燃、今回のロペス戦後に緊急手術をした(写真は18年のリナレス戦で右フックを放つロマチェンコ=getty/efight)

 10月17日(土・現地時間)にテオフィモ・ロペス(23=米国)がワシル・ロマチェンコ(32=ウクライナ)に、判定勝利し、史上5人目の4団体制覇王者となったが、その2日後の月曜日にロマチェンコが右肩の手術をしていたことがわかった。ロマチェンコのマネージャーのエギス・クリマス氏が米スポーツメディアESPNに21日語った。

 ロマチェンコは18年5月にもホルヘ・リナレス戦で2Rに右肩を脱臼したさい、すぐに入れ直したものの軟骨を痛め試合後に手術を受けている。このリナレス戦では10RにTKO勝ちしたものの6Rに自身初のダウンを奪われている。

右肩を手術し、ベッドに横たわるロマチェンコ(ロマチェンコがFaceBookに10月21日に投稿

 今回はその後遺症もあった。クリマス氏によると、米国入りしたさい(8月30日到着)、ロマチェンコからウクライナで右肩に鋭い痛みがあったと告げられた。検査後、ロマチェンコは試合の6週間前だったが、応急処置として注射を打たれた。そのことをアンチ・ドーピング協会とネバダ州体育委員会の両方に報告。注射を受けた後の1週間は、医師から安静を告げられ、スパーリングができなかったという。さらに数週間後、スパーリング中に痛みが再燃し、病院で再び注射を打たれた。彼の父親でありトレーナーでもあるアナトリーは、「この試合から手を引きたいと思っていた」と語り、ロマチェンコはもし試合をキャンセルするのなら引退すると拒否したと言う。

 さらに試合開始から2R目でも右肩を痛めたというクリマス氏。それが前半戦の手数の少なさだったのか。ESPNには敗戦後、負傷のニュースはすぐに入ってきたというが、クリマス氏は「言い訳を探しているようで見せたくなかった」と怪我の素振りやアクションは見せなかったと語る。試合後の診察の結果、18年にも手術を見守った整形外科の世界的名医ニール・エラトロッシュ氏より、その日のうちに手術が必要になると言われ試合2日後の緊急手術となった。1月中旬にはトレーニングが再開できるだろうとクリマス氏。

 ロマチェンコのSNSの一つ@lomus_officialによると、ロマチェンコは肩が回復すれば、ロペスにリベンジしてライト級王座を奪還したいと考えていると記されている。

ロペスのパンチをかわし、右のカウンターをヒットさせるロマチェンコ( TopRank Twitterより)

 これに関しこの一戦を主催したトップランク社のボブ・アラムCEOは22日、米ボクシング専門メディア・ボクシングシーンに「それは現時点ではファイター次第だ。彼らが再戦を希望するならば、それはそれでいい。再戦したくなければそれも構わない」と語りファイトマネーのことなども話し合った上でどうするか決めるとした。

 再戦を希望する声は高く、全米で放送されたESPNの視聴者数(ニールセン・メディア・リサーチ)によると、ロペスvsロマチェンコ戦の平均視聴者数は272万9,000人でこの3年間でのボクシング視聴者数ではトップ、2017年7月にジェフ・ホーンがマニー・パッキャオを破って以来の視聴者数となっている。再戦が決まった場合、再び高視聴者数を叩き出すことができるか。

▼ロマチェンコのパンチラッシュが炸裂、8Rの動画

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