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【ボクシング】スペンスが交通事故から完全復活でガルシアに勝利、WBC、IBF王座を防衛

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2020/12/06(日)UP

スペンスの右のパンチが冴える、ガルシア(手前)を追い込んだ(Getty)

 126日(日・日本時間)『WBCIBF世界ウェルター級タイトルマッチ』(米テキサス州ダラスAT&Tスタジアム)でWBCIBF世界ウェルター級王者のエロール・スペンス・ジュニア(30=米国)がWBC同級2位で元2階級王者のダニー・ガルシア(32=米国)を判定3-0(116-1122 117-111)で下し、IBFは5度目、WBCは初防衛に成功。戦績を27勝(21KO)無敗に伸ばした。

 スペンスは昨年10月、自動車での単独事故を起こしており、顔面裂傷と数本の歯を折る怪我を負った。今回はそこから復帰戦となり、試合は昨年の9月28日以来、約1年2ヶ月ぶりとなった。心と体がどこまで回復しているか心配されたが手数で上回り、ガルシアに強打をほぼ許さなかった。

 試合ではスペンスが序盤からサウスポーからプレッシャーをかけスピードある右のジャブを度々ヒットさせ試合をリード、それを基本に右のボディストレートも加え上下に打ち分ける。そして時折出す左ストレートもガルシアにヒットする。ガルシアはスペンスのジャブに合わせ右フック、右ストレートをカウンターで狙うがスペンスのスピードが早く、なかなかカウンターが当てられない。

 しかし4Rからガルシアはカウンター狙いから一転、下がらずアグレッシブに手数を出し始め、5Rもガルシアの右ストレートがスペンスのガードの隙間を通しヒット、大ぶりの右フックもスペンスの顔をかすめるなど、ガルシアがやや試合をリードしはじめる。

 しかし6Rはスペンスアがグレッシブに攻めると、ガルシアの左目が腫れ始めるなど反撃。

ガルシアをコーナーに追い込み連打するスペンス(FOXSPORTS Twitterより)

 8Rにはスペンスは右ジャブを当てボディをまとめ、そして度々ガルシアをロープ、コーナー追い詰める。そんな中でもガルシアは右をカウンターで合わせるが、スペンスはしっかりかわす。

 9Rにはガルシアの右がクリーンヒットし、10Rもガルシアは圧力をかけて攻める。スペンスは様子を見て自身の手数は抑えリードを許すものの、以降は右のジャブからの連打など手数が復活。最終12Rの終盤にはガルシアがパンチをまとめ追い込みに行き、得意の左フックも出すがスペンスはしっかりかわし切った。終了のゴングとともに勝利を確信したスペンスは笑顔も見せた。

 勝利したスペンスは「良かったですよ。(怪我もあり)全然活動できなくて、うまくいかなかったけど、ちゃんと復活しました。もういつでも試合できますよ」とコメント。

 試合を振り返って「体調も良かったし、いけると思っていました。彼ほどのビッグな相手とやりたかった。この試合に勝つため、トレーニングはハードにこなしました。100%準備ができていないと勝てない試合だとわかっていました。ベストなコンディションで臨んでくれて感謝しています」と、対戦相手のガルシアに感謝の言葉を述べた。また「時々ミスしたし、ガードが甘かったりもしました。しかし対応できました」とも語った。

 負けたガルシアは「彼のほうが強かったということ。いいわけはしません。彼のジャブが本当に良かった。それが試合を組み立てた。」と語り会場を去った。

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