2021/04/08（木）UP
（最終更新：2021/04/08 11:19）

沖縄のNo-Ri-（左）が初参戦で7戦7勝6KOの龍聖（右）と対決

　4月25日（日）東京・後楽園ホールで開催される『KNOCK OUT 2021 vol.2』では沖縄の格闘技イベント『TENKAICHI』元バンタム級王者No-Ri-（＝ノーリー/ワイルドシーサーコザ）が、プロデビュー7連勝の龍聖（TRY HARD GYM)と対戦する。

　No-Ri-は沖縄の格闘技イベント『TENKAICHI』を主戦場とするファイターで、バックスピンキックなど派手な大技を武器とし、入場時は派手なダンスを披露して会場を沸かせる人気ファイターだ。
　今回は「東京ではバックダンサーを揃えるのも難しい」とのことでダンス入場は無しとのことだが、ダンス入場は、須藤元気に憧れて始めたと言う。

　No-Ri-は「自分は小中学校時代にいじめられていて、それがきっかけで格闘技を始めたんです。その時に須藤元気選手を見て憧れて、『俺もこういうことがやりたい』と思ったんですよ。最初は一人で踊って入場してたんですが、だんだん知名度が上がってきて、バックダンサーも雇うようになって人気が出ました」と格闘技のきっかけはいじめ克服だったと語る。

茶碗を頭上に載せ「いただきます」するお茶目なNo-Ri-

　さらに「僕は生まれつき両耳が難聴なんです。さらに5年前ぐらいに両目の難病が発覚して、視野が狭いんですよ。そういう難聴や難病を持っていても、東京でこういう大きな試合に出られるということで、同じ病気の人たちに夢を与えたいと思って、命がけで頑張っています」と障害や難病を持ちながらも戦う姿を見せたいと意気込む。

　相手の龍聖についてNo-Riは「対戦が決まる前からYouTubeで見てたんですよ。相手を煽ったりもしていますが、それでも自分は彼のことを尊敬していたので、対戦が決まってうれしいです。体幹も強いし、目もいいし、パンチもキックも今までと違ったスタイルの選手なので、楽しみです」と無敗の新鋭に臆する所は無い。

　試合展開については「回転技が得意なので、注目してほしいです。龍聖選手に当てる自信もあります。一番得意なのはバックスピンキックなので、タイミングよく当たるところを見てほしいですね」と蹴り技で龍聖の勢いに対抗する。

　最後に「自分の役割は今回、噛ませ犬じゃないですか。でもここで勝てば一気に上に上がれると思うので、頑張りたいです。周りからは『99％負ける』と言われてるんですが、残りの1％に賭けてます。自分では勝つ自信もありますし、自分を信じて戦いたいと思います」と意気込んだ。

■7戦7勝・龍聖「勝ったらリング上で言いたいことがある」

KNOCK OUT期待のホープ・龍聖

　KNOCK OUT期待の若手ファイターとしてNo-Ri-を迎え撃つ龍聖は、プロデビューから6連続KO勝ちしていたが、前戦3月のKNOCK OUTでは判定勝利。7連勝ながら連続KO勝利記録は途絶えた。

　龍聖は今回のKO勝利狙いについては「もう、そこに気負う必要もないし、こだわる必要もないんで。それよりは、いい試合、自分が納得できる試合がしたい」と、ことさらに狙うつもりはない。
　しかし「まあでも、勝手にKOになるとは思うんですけどね。とにかくこの前の試合のムカつきをどうにかしたいし」と前戦に判定勝利だった消化不良を解消したいようだ。

　相手のNo-Ri-について「トリッキーというか、回転技とかけっこうハチャメチャな感じかなと思います。予測不能なことをしてくるんで、見えないとこからもらうと効いちゃうから警戒しますけど、そこだけ、ですかね。前の試合みたいに逃げる気もしなくもないので」と分析。

このハイキックで56秒KO勝利した龍聖=昨年12月

　初の判定勝利から学んだこととして「これからはああいう逃げる相手も増えてくると思うんで、それをどう捕まえるかだなと。そのためのプレッシャーのかけ方とかもトレーナーとすげえ一生懸命勉強してて、一個一個考えてやってることがだんだんモノになってきてるんで、すごいいいかなとは思います。次はそういうことを出したいですね」と下がる相手でも、追い詰め倒せるようにしていると語る。

　今回のテーマとしては「“次”につながる試合がしたい」と語る龍聖。”次”について「それはまだ言えません」としながら「勝ったらリング上で言いたいと思ってるんで、想像しといてください」とマイクアピールで話す言葉を楽しみにしておいてほしいと意味深な言葉で締めた。

☆この大会の対戦カード、スケジュール、チケット情報はこちら

フォロー

●編集部オススメ

・KO率100%の龍聖、武尊や天心に”興味なし”、最も戦いたい「邪魔なヤツ」とは