2021/07/20（火）UP
（最終更新：2021/07/20 19:23）

9年ぶりの”女王対決”となった浜崎（右）と藤野（左）

　9月19日（日）さいたまスーパーアリーナで開催される『Yogibo presents RIZIN.30』のカード発表会見が、7月20日（火）都内にて行われた。

　スペシャルワンマッチとして、RIZIN女子スーパーアトム級（-49.0kg）王者・浜崎朱加（AACC）vsパンクラス女子ストロー級（-52.2kg）王者・藤野恵実（FIGHT FARM/トライフォース赤坂）が決定した。RIZIN女子MMAルール49.0kg戦（5分3R）となる。

12年、パウンドで藤野（下）を攻める浜崎

　両者は12年に『JEWELS』で対決。ライト級（現ストロー級）初代女王の浜崎に、パワフルな打撃で藤野が”特攻”。浜崎は手数で劣勢となるも、マウントからのパウンドなどコントロールで上回り防衛成功している。

　会見で藤野は「浜崎選手とは対戦してから一緒に練習するようになったりっていうのもあるんですけど。私は試合するなら強い選手とやりたいというのをずっと言っていて、相手として申し分ない」と臨む所だと語る。

　さらに「今回はしっかり自分が勝つビジョンもできていますし、ずっと下の階級でやってきた浜崎選手と、上の階級でやってきた私とだといろんな差があると思うので、そこをしっかり見せて完封したいと思っています」と勝利宣言する。

浅倉カンナ（左）にボクシングで圧倒する浜崎（右）＝今年3月©️RIZIN FF

　対して浜崎は「今回階級下で対戦を受けていただいて、ありがとうございます」と感謝を述べつつも「ぬるいことをするつもりはないので、しっかり一本・KOで完全決着させていただきたいと思います」と、こちらはフィニシュ勝利を宣言。

　普段の階級より3kg以上落とすことになる藤野だが「正直落としたことない階級ですが、だいぶ早めにオファーいただいたので、しっかり身体を作り（当日は）だいぶ戻せると思っています。パワーやサイズのアドバンテージはあると思っています」とフィジカルで優位に立つとする。

プレッシャーの強い打撃を得意とする藤野（左）=19年暫定王座戦

　これに対し浜崎は「当時（12年）は、52kgで試合したのですが、その時もかなり力を感じました。（藤野は）当日すごい（体重を）戻してきて、当時くらいの力を感じるんじゃないかと思います。けど私もフィジカルは弱いほうじゃないんで。パワー勝負というより、技術でもしっかり勝負していきたいと思っています」とフィジカル負けせず、テクニックで凌駕すると意気込んだ。

・浜崎朱加
15年に米Invicta FCでアトム級王者となって日本人初のMMA世界王者となり、RIZINでも18年末に浅倉カンナとの王座決定戦を制し初代スーパーアトム級王者に。同王座は19年末にハム・ソヒに敗れて失ったが、昨年末出場した王座決定戦で山本美憂に一本勝ちを収め、女王の座に返り咲いた。今年3月には浅倉カンナとの再戦を制し防衛成功している。

・藤野恵実
04年にデビューし『PANCRASE』や、『DEEP JEWELS』やその前身である『JEWELS』、アメリカのMMAイベント『World Series of Fighting』など数々のタイトルに挑戦。いずれも敗れるも、そのキャリアと強さで”無冠の女帝”と呼ばれてきた。しかし19年12月に行われた[PANCRASEストロー級暫定王者決定トーナメント]決勝戦で、見事一本勝ちで暫定王者獲得。その後、王者（UFC参戦中のヴィヴィアニ・アロージョ）が王座返上し、藤野が正規王者となった。

＜対戦決定カード＞
▼スペシャルワンマッチ RIZIN 女子MMAルール：5分 3R（49.0kg）
浜崎朱加（AACC/RIZIN女子スーパーアトム級王者）
vs
藤野恵実（FIGHT FARM/トライフォース赤坂、PANCRASE女子ストロー級王者）

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