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桜井“マッハ”速人が堀口恭司の敗因を分析、相手の破壊力とブーイングへの反応など、自身のUFC経験を踏まえ指摘

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2021/12/08(水)UP

MMAレジェンドの桜井“マッハ”速人が堀口恭司のぺティス戦敗北について語った

 12月4日(日本時間)米コネチカット州にて開催された総合格闘技イベント『Bellator 272』でバンタム級王者・セルジオ・ペティス(28=米国/ルーファスポーツ)に大逆転KO負けを喫した前王者・堀口恭司(31=ATT/RIZINバンタム級王者)。優勢に試合を進めておきながら、なぜ負けてしまったのか。MMAのレジェンドで修斗世界ミドル級王者の桜井“マッハ”速人が昨夜、自身のYouTubeチャンネルで分析した。

【動画】マッハが分析する堀口逆転負けの敗因、そして衝撃KOシーン

「一言でいうと、ぺティス選手が強かった」ことを前提にしながらも、「堀口選手は勝っていたんですよね」と無念そうに語った。そして、「終始、堀口選手がポイントを取っていたんですけど、4Rに逆転されてしまって。でも、ぺティス選手は攻撃力が高かったですね。動きそのものはスローなんですけど、一発を当てた時の破壊力は堀口選手がのけ反るようなパワーがありました」と続けた。

 堀口が何をすべきだったのかということにも言及し、「動いてポイントを取るのは良かったんですけど、上になった時に相手の体力を削るような攻撃をしてほしかったですね。立った時に体力が削られて疲れているような状況があれば良かったです。相手はポイントを取られているのが分かっているので、追いかける選手の強みが出ました」と4R、KO負けとなる前の攻防を語った。

 これについてマッハに電話で取材したところ、「上になった時に相手の体力を削るような鉄槌などの打撃攻撃が足りなかった。ポジションゲームになっていた。そこで観客のブーイング。それに無意識に反応してグラウンドをやめて立ってしまったと思う。それがなければ勝っていた可能性は高い」と語った。もしかすると堀口はスタンドの打撃で仕留められる自信があったのかもしれない。

堀口はぺティスのバックブローで逆転負け(ベラトール Twitterより)

 そのブーイングに関してマッハの動画では「これは仕方がないです。自分が海外で戦った時も、過激な言葉が飛び交ったりしましたから。マット・ヒューズとの試合(2002年3月22日、UFC世界ウェルター級タイトルマッチ)では、大きなUSAコールがありましたので。でも、気にしてはいけないんですよ。プロとしてはお客さんのコールに反応するのは仕方がないかもしれませんが、相手にしない方が良かったと私は思いました」と自身の苦い経験を踏まえてコメントした。

 最後に、「たとえ99回負けても、1回勝てばいいんですけど、それを最初にしなければいけないんですよね。それを実行するためには、上になった時に削っておけば良かったのと、ブーイングに応えてしまったことが大きかったと思いました」と敗因をまとめた。

 上から体力を削る攻撃や動き、ブーイングによる集中力低下。トップクラスの攻防になると、そうしたほんの少しの差が、勝敗に影響してくることが分かる。MMA先駆者の言葉は重くて鋭い。2022年、堀口に巻き返しに期待したい。

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