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【NO KICK NO LIFE】宮元啓介が加藤有吾との削り合いで敗北し引退、”平成最後の怪物”花岡竜が石井一成に圧勝=第1部

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2022/01/09(日)UP

平成最後の怪物・花岡(右)が石井を相手に判定で圧勝

▼セミファイナル(第4試合) 52.5㎏契約3分5R
●石井一成(ウォーワンチャイプロモーション/BOMスーパーフライ級王者、WPMF世界フライ級王者、IBFムエタイ世界フライ級王者、元KING OF KNOCK OUT初代フライ級王者)
判定0-3 ※47-49、47-50×2
◯花岡竜(橋本道場/KNOCK OUT BLACK初代スーパーフライ級王者、イノベーションフライ級王者)

 石井は、昨年12月のBOMで片島聡志からムエタイのWPMF世界スーパーフライ級王座を奪取。近年ではヒジ無しルールにも積極的に参戦し、今年7月には「RISE DEAD OR ALIVE 2021 -53kgトーナメント」に参戦も、RISE王者・大﨑一貴からダウンを奪われ敗北を喫した。11月の再起戦では、小嶋・Nor Nakusinを判定で下したばかりだ。

 対する花岡は、現在18歳の現役高校生で20年8月にINNOVATIOフライ級王座を獲得。今年にはKNOCK OUTのトーナメントに参戦すると、空龍と濱田巧に勝利して、初代KNOCK OUT-BLACKスーパーフライ級王座に就き、“平成最後の怪物”と呼ばれるようになった。11月のKNOCK OUTのリングでは、老沼隆斗(STRUGGLE)を左ボディブロー一撃で倒している。

バックスピンキックを放つ花岡

 1Rから花岡が左の前蹴りで牽制、石井は右のローキックを強打する。2R、石井が右ローで前に出るが、花岡が左フックを顔面にヒット、左ボディを散らしつつパンチをまとめる。ダメージがうかがえる石井はガードを固める。

 3R、石井の前進に、花岡は左ボディフックからパンチのコンビネーション。石井は詰めると右ストレートをヒット。花岡は右のヒジ打ちを当てて、右のカーフキックを蹴り込む。

左ボディをヒットさせる花岡、石井をこの攻撃で後退させる

 4R、花岡が右のカーフキックを強打し、前足にダメージを与えると、石井がサウスポーにスイッチ。花岡は圧力をかけながら、ローから左のハイキック。さらに、花岡が左ボディフックから右ストレートをヒット。石井は流れるようなテクニックの花岡に攻めあぐねる。試合は完全に花岡ペースに。

 5R、バックスピンキック、前蹴り、右カーフを蹴り技を見せる花岡。石井もサウスポーに構えつつ、右のヒジ打ちを見舞うが、花岡はしっかりガード。終盤、石井をロープに詰める花岡は、右ストレートをヒットさせペースを渡さず。ジャッジは3者とも花岡を支持。花岡が判定で石井に圧勝した。

 3ポイント差をつけて圧勝した花岡は「練習でやってきたことが1Rから出ました。KOは出来ませんでしたが、3ポイント差で勝てて嬉しいです。去年は負けから始まって、今日も怖かったけど、師範がミットをずっと持ってくれて結果で恩返しできてよかったです。これからはもっと倒せる選手になるので応援よろしくお願いします」と語った。石井も23歳と若いが、更なる若手の花岡が石井を下し、国内軽量級の主役への一歩を踏み出した。

▶︎次ページは、藤原あらしvs.HIROYUKI、石井寿来vs.平松弥、天馬vs.杉山空

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