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【M-FIGHT】一戸が3勝2KOで賞金トーナメント制覇

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2014/06/15(日)UP

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▲ヒジを見舞う伊藤(右)が高校生対決を制して新王者に

▼セミファイナル(第14試合) WPMF日本フライ級タイトルマッチ 3分5R
○伊藤勇真(キング・ムエ/WPMF日本フライ級8位/挑戦者) 
TKO 5R2分14秒
●隼也ウィラサクレック(WSRフェアテックス/WPMF日本フライ級王者)
※伊藤が新王座に就く。隼也は初防衛に失敗。

 両者とも現役高校生であり、日本ムエタイ史上初の高校生同士によるタイトルマッチとなった。両選手とも左右ミドルキックと首相撲を使いこなし、タイのメジャースタジアムでの試合経験もある。

 試合が動き出したのは3R、伊藤が首相撲を仕掛けて隼也を何度も転倒させる。隼也は組まれる前に蹴り、パンチを放つが首相撲では伊藤が有利。

 4Rも伊藤が首相撲で優勢に。加えて何度も隼也の蹴り足をキャッチし、軸足を払って転倒させる。伊藤のしつこい首相撲に動きを封じられる隼也。

 5R、伊藤がヒジで攻め込み、首相撲では隼也を転倒させる。

▲伊藤(左)の師匠は元全日本フェザー級王者・佐藤孝也(右)

 スタミナを削られた隼也は転倒を繰り返し、攻撃が出せない。伊藤の顔面前蹴り、さらにヒザ蹴り連打を隼也がもらったところでレフェリーは試合終了を宣言。伊藤が新王座に就いた。

 伊藤はマイクを持つと、「今日の大会はいいカードばっかりで、僕の試合が目立たないかと思っていましたが一応TKOで勝ててよかったです。僕は名古屋に住んでいますが、これからどんどん東京やタイで試合をしていきたいです」と、アピールした。


▲ムエタイ界のスター、現役ランカーの実力を存分に見せ付けたシントンノーイ(左)

▼第13試合 61kg契約 3分3R
○シントンノーイ・ポー・テラクン(タイ/ルンピニースタジアム認定スーパーフェザー級6位)
TKO 2R2分27秒
●前口太尊(PHOENIX/J-NETWORKライト級王者)

 当初は梅野が現役ルンピニーランカーに挑む予定だったが、練習中の骨折により欠場。代わって同門の前口が緊急参戦することになった。

 前口は14勝のうち10勝がほぼパンチによるKO勝ちというハードパンチャー。シントンノーイはタイでも人気があるムエタイのスター選手だ。

 前口は欠場した梅野の想いを背負って、梅野の入場曲で入場。セコンドには梅野の姿もあった。

 1R開始と同時に速いテンポでジャブからの右ローで攻める前口。シントンノーイは左ミドルを蹴りながら前へ出て右ストレートから右ヒジ。前口のパンチをもらいながらもシントンノーイが前に出て右ヒジでダウンを奪う。次に至近距離から左の縦ヒジでダウンを追加。前口は逆転を狙って左右フックを振り回す。

 2R、前口のパンチをものともせずにどんどん前に出るシントンノーイ、ヒジ、左ハイキック、ヒザで前口を圧倒する。しかし、前口もバックブローをヒットさせ、前に出てくるシントンノーイにパンチの連打。

 シントンノーイはハイキック、パンチ、ヒジ、首相撲からのヒザ蹴りと流れるような攻撃で前口を追い込む。前口はヒジで右目上をカットされて流血。ドクターストップでシントンノーイが勝利し、現役ランカーの力を見せ付けた。

 するとここで梅野がリングに呼び込まれ、マイクを渡されると「前口さんは試合の10日前に僕のことを思って試合を引き受けてくれて、結果は残念ですが拍手を送ってもらっていいですか?」と、声を詰まらせながら観客に訴えた。

 さらに「もしウィラサクレック会長からOKが出れば、9月のM-FIGHTで組んでもらえるなら前口さんの敵を打ちたいし、僕は試合がしたいのでお願いします」とシントンノーイとの対戦をアピール。

 このアピールを受けてウィラサクレック会長がリングに上がり、「みなさん、このカードが見たいですか?」と観客に問いかけると場内からは大きな拍手が沸き起こる。「9月21日、決定になります。契約します」と、その場で対戦実現を約束した。

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