【MAT】女子高生ムエタイ世界王者・伊藤紗弥がKO勝ち
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エム・アール不動産
「MAT vol.1」
2015年12月19日（土）東京・ディファ有明
右ハイキックを見舞う伊藤（右）
▼第9試合 MAT女子ムエタイルール 46kg契約 2分5R※ヒジあり
○伊藤紗弥（尚武会/WPMF世界女子ピン級王者）
KO 5R 1分48秒 ※パンチ連打
●ロージャナー・ロンポージム（タイ/プーケット女子ピン級王者）
“天才ムエタイ少女”伊藤は9月にWPMF世界女子ピン級王座を奪取し、16歳で世界王者に。最近はテレビ朝日系の『マツコ＆有吉の怒り新党』で特集されるなど、注目を集めている。世界王者としての第一戦は、同じ16歳のタイ・プーケット島王者ロージャナーを迎え撃った。
1R、伊藤は手足が長くサウスポーのロージャナーにプレッシャーをかけながら、右ミドルを蹴っていく。何度もロージャーナーの左ミドルをキャッチして軸足を払い転倒させる。さらに伊藤はロージャナーの蹴りをかわし、右ストレートを当てる。
2R、左ミドルを蹴ってくるロージャナーに、伊藤は右ミドルで応戦。ラウンド終盤に、ロージャナーが蹴れば伊藤がすぐに蹴り返すというミドルの激しい蹴り合いが見られた。
3R、伊藤は左右ミドルと右ローで前に出る。ロージャナーの左ミドルをキャッチすると豪快に転倒させ、タイミングのいい前蹴りでも転倒させる。ラウンド終了間際には右ストレートをヒット。
4R、伊藤はいきなり距離を詰めてパンチ、首相撲からのヒザを突き刺し、首相撲で投げる。さらに右ヒジを顔面にヒットさせ、前蹴りで豪快に吹っ飛ばす。右ストレートもクリーンヒット、ミドルとローを蹴ってロージャナーを圧倒した。
5R、ロージャナー離れた距離から長い足を利してヒザ蹴りを伸ばしてくる。伊藤はそれをかわしながら、右ミドルを的確に当てていく。伊藤の左ストレートがカウンターでヒットし、一気にコーナーへ詰めてパンチ連打。
ロージャナーは棒立ちとなってスタンディングダウンが告げられるとその場でうずくまってしまい、伊藤のKO勝ち。これで9連勝となった。
・【試合動画】伊藤紗弥の国内プロデビュー戦、ダウンを奪って勝つ
※この試合の速報動画（ノーカット）はこちら
パンチで3度のダウンを奪った天田（右）
▼第15試合 トリプルメインイベント第3試合 MATキックルール ヘビー級 3分3R延長1R
○天田ヒロミ（天田フィジカル＆ボクシングスクール/K-1 JAPAN GP 2004優勝）
判定3-0 ※三者とも30-25
●工藤勇樹（エスジム/蹴拳インプレッションルールライトヘビー級王者）
工藤は4月に総合格闘家の桜木裕司を破り、10月には蹴拳王座を奪取。「天田選手は中学生の時にテレビで見ていた」と言い、天田を破っての世代交代を宣言。
迎え撃つ天田は11月29日のHEATでTKO負けを喫しているが、TKO負けが頭部へのダメージではないこと（ボディ攻撃）とドクターの許可をもらってこの試合に臨んだ。
1R、工藤が前に出て右ローから右バックキックを放つ。天田は左右フックを狙うが、工藤はブロックしてローを返す。天田の左フックがヒットする場面もあったが、なかなかパンチを当てられず、工藤の蹴りをもらって組むシーンが増える。
2R、工藤をロープに詰めてパンチを上下に散らす天田。距離が出来ると工藤は右バックキックを繰り出し、ロープに詰めて組みヒザをボディに突き刺す。
工藤が離れたところで天田がパンチを当てて工藤の動きが止まり、下がる相手の顔面に追撃の左フックをぶち込みダウンを奪う。再開後、今度はパンチの連打で2度目のダウンを奪った。
3R、天田のパンチをもらった工藤がロープまで下がる。
ガードを固める工藤に天田がラッシュを仕掛けると、レフェリーはスタンディングダウンを宣告する。再開後、両者は打ち合いを展開。工藤の右ストレート、組みヒザに対して天田はローと左右のフック。スタミナが切れるまでの打ち合いが続き、試合終了のゴングが鳴ると工藤は大の字、天田もうなだれた。
ダウンを奪い大差の判定で勝利した42歳の天田は、45勝目をあげて世代交代を阻止。マイクを持つと「工藤君は思ったよりも強くて楽しく試合が出来ました。楽しく年が越せそうです」と、笑顔で語った。
※この試合の速報動画（ノーカット）はこちら
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