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【ボクシング】池原が激闘制して4度目の防衛、試合後に結婚報告も

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2016/09/21(水)UP

雪辱に燃える江畑佳代子(右)を池原シーサー久美子(左)が強打で迎え撃った

ワタナベジム、DANGAN
「DANGAN-LADIES Vol.2」
2016年9月21日(水)東京・後楽園ホール

▼メインイベント 第10試合 WBO女子世界ミニフライ級タイトルマッチ 2分10R
○池原シーサー久美子(31=フュチュール/同王者)
判定2-1 ※96-94、94-96、96-94
●江畑佳代子(40=ワタナベジム/元東洋太平洋女子フライ級王者/挑戦者)
※池原が4度目の王座防衛に成功。 

 両選手は昨年5月に同じタイトルマッチの舞台で対戦。池原が試合中の負傷により続行不可能となったため、7R28秒までの採点で勝敗が決され、判定2-1の僅差で池原が勝利。2度目の防衛に成功した。

 敗れた江畑は、これが4度目の世界タイトル挑戦であったが悲願達成ならず、試合後に引退を表明。しかし、その後に引退を撤回して現役復帰を果たすと、今年3月の再起戦に勝利。今回、5度目の世界タイトル挑戦で悲願の王座獲得を目指す。

 試合は激しい打撃の応酬となった。2Rに江畑は間合いを詰めてからの左右フックを連続ヒットさせて攻勢に出る。しかし、パンチの回転力で勝る池原は、江畑の入りに合わせてパンチを返すと徐々に盛り返す。3R、バッティングにより江畑に減点1が与えられると、再開直後に池原は鋭いワンツーをヒットさせた。

 5R、江畑が踏み込みながらの右フック、離れ際に左フックと連打で前に。さらに池原の飛び込みに合わせて左ストレート。離れては足を使って池原の強打をかわしていたが、再び飛び込んだ際に、池原の右の強打を浴び、江畑は鼻から出血する。
 
 6Rに入ると、両者は足を止めて打ち合う乱打戦に。江畑は至近距離からアッパーとボディを細かく当てる。池原は離れ際にパンチをまとめて返す。接近戦になる中、何度か江畑の頭がぶつかりそうになったか、池原がたびたび顔をしかめる。両者の激しい打ち合いに、場内からは大歓声が沸き起こる。

 一進一退の攻防が続くが、終盤に入ると池原が連打で主導権を握る。徐々に攻撃が単発になる江畑は、やや大振りのパンチで前に出るが、池原はワンツーからのアッパー、フックと連打を浴びせる。江畑の1発に対し、連打で返す池原。江畑はクリンチの展開が増え、試合終了を迎えた。

ベルトを巻いて満面の笑みを浮かべる池原

 判定は2-1と前回の対決に続き再び割れたが、池原に軍配が上がった。試合後にマイクを向けられた池原は「完全決着をつけたかったので悔しいです。たくさん研究されていたと思いました」とスプリット判定を悔しがった。しかし、続けてすぐに「私事でありますが、結婚しました。旦那も格闘技をやっているので、よろしければ応援してあげてください」と結婚を報告し、笑顔を浮かべた。

 一方、敗れた江畑はリング上から四方に礼をし、リングを降りた。

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