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【UFC】大激闘に場内総立ち、スワンソンがドゥホに殴り勝つ

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2016/12/11(日)UP

 

スワンソン(右)vsドゥホ(左)は大激戦となり、場内を熱狂させた

UFC
「UFC 206 -HOLLOWAY VS PETTIS-」
2016年12月11日(日)カナダ・トロント エアカナダセンター

▼フェザー級 5分3R
○カブ・スワンソン(アメリカ/UFCフェザー級10位)
判定3−0 ※30−27、30−27、29−28
●チェ・ドゥホ(韓国)

 UFCフェザー級戦線で活躍する強打者2人が激突した。

7月大会でチアゴ・タバレス(左)にKO勝ちしたドゥホ(右)

 2014年のUFCデビューから3戦連続となる初回KO・TKO勝利で注目を集めるドゥホ。かつてグラチャンでプロデビューし、DEEPを主戦場に活躍するなど、日本のリングで育ったと言っても過言ではない25歳のファイターだ。これまでに15戦14勝1敗の戦績を収め、勝ち星のうち打撃によるKO・TKOが11勝という強打を持ち味としている。

 対するスワンソンもブラジリアン柔術黒帯の持ち主でありながら、打撃を得意とするファイター。30戦23勝7敗の戦績を持ち、勝ち星のうち打撃によるKO・TKOが8勝、関節技・絞め技による一本が7勝。前回の出場となる8月大会では川尻達也を判定で下している。

8月大会で川尻達也(右)を下しているスワンソン(左)

 1R、スワンソンの右ローに右フックを合わせるドゥホ。間合いが詰まると首相撲に持ち込み、ヒザ蹴りを打ち込む。さらに、そこから首に腕を掛けてフロントチョークを狙うが、スワンソンはこれを外していったん離れる。なおも前に出てパンチでプレッシャーを掛けるドゥホに対して、スワンソンは離れ際に右フックをヒットさせる。その後も、鋭いパンチが互いの顔面をかすめるスリリングな攻防に、会場からは終始どよめきが起こる。

 2R、今度はスワンソンが積極的に前に出る。左右フックを浴びせてドゥホをぐらつかせるとパンチラッシュで一気に畳み掛ける。しかし、打たれ強いドゥホはこれを耐え凌ぐと鋭い右フックをヒット。今度はスワンソンがぐらつき、ドゥホがパンチをラッシュする。終盤にスワンソンの強打を受けて、再び追い込まれるドゥホ。これを堪えると終了間際にヒザ蹴りを叩き込み、スワンソンの動きを止める。

 観客からスタンディングオベーションが起こる中、3R開始。なおも一進一退の攻防を繰り広げる両者。お互いにパンチをヒットさせてふらふらの状態になるが、スワンソンがタックルと首投げでテイクダウンを奪うなど徐々に攻勢。終盤に再びパンチでドゥホをぐらつかせると、スーパーマンパンチやバックスピンエルボーといったビッグショットで畳み掛ける。最後は顔面を血に染めたドゥホが倒れ込んだところに、スワンソンはとどめを刺そうと高速パウンドを連打したがここでタイムアップ。

 大激闘を繰り広げた両者に場内からは割れんばかりの大歓声が送られる中、スワンソンが勝ち名乗りを受けた。

 マイクを向けられたスワンソンは、「彼が素晴らしい物を持って来てくれると分かっていた。自分を対戦相手に指名してくれたこと、そして今日戦えたことも嬉しいと思う。凄い試合だったけれど、まだまだ僕らが見せられる物はある。この試合は2人が心身ともに全力を懸けて戦ったからこその結果だよ」と激闘を振り返った。

 一方、敗れたドゥホにもマイクが向けられると場内から大歓声。「負けた時の気持ちを久しぶりに思い出した。もう負けたくない。おかしなことを言っているかもしれないけれど、僕もチームメイトもスワンソンの大ファンなんだよ。戦えて本当に嬉しかったけれど、出来れば勝ちたかった」と悔しさをにじませた。

PHOTOS=Zuffa, LLC (c) /GettyImages (c) 

●次ページ:TKO決着のUFCフェザー級暫定王座決定戦

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