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【ボクシング】山中慎介リベンジならず、2R TKO負け

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2018/03/01(木)UP

2R、3度目のダウンを喫した山中。直後にレフェリーが試合を止めた

帝拳ジム
「ワールドプレミアムボクシング27 The REAL」
2018年3月1日(木)東京・両国国技館

▼WBC世界バンタム級タイトルマッチ 3分12R
〇ルイス・ネリ(23=メキシコ/前王者)
TKO 2R 1分03秒 ※レフェリーストップ
●山中慎介(35=帝拳/同級1位)
※王座は空位に。

 山中は昨年8月、ネリに4回TKOで敗れ、王座陥落。その後、ネリはドーピング検査で薬物疑惑が発覚したがWBCは不問とし、山中との指名試合を義務付けてのダイレクトリマッチとなった。

 しかし、前日計量でネリはバンタム級リミットの53.5kgを2.3kgもオーバー。2時間の猶予が与えられて再計量が行われたが54.8kgで1.3kgオーバー。王座ははく奪され、山中が勝った場合のみ新王者として認定されることに。ネリには試合当日の正午に58.0kgをリミットにする当日計量が課せられ、これは57.5kgでクリアーした(山中は前日計量で53.2kg)。

3度目のダウンで仰向けに倒れた山中

 なんとか試合に漕ぎつけた形となったが、減量失敗でスタミナに難があると判断したのであろう、ネリは1R中盤から早くも大きな振りのパンチを繰り出す。山中はジャブと左ボディストレートを放つ。

 ネリの左が山中のアゴを捉え、グラついてしまう。続く左フックで山中がダウンを喫する。立ち上がるもネリのジャブにのけ反る山中。フットワークを使ってネリの強打を避け、このラウンドはしのいだ。

 2R、圧力をかけるネリに山中は防戦一方となり、左ストレートで吹っ飛ぶようにして大の字にダウン。立ち上がるも右をもらって仰向けに倒れて2度目のダウンを喫し、最後は打ち合いにいったが右フックをもらって3度目のダウン。山中は“あっ”という顔を浮かべて倒れ、レフェリーがここでストップした(WBCはフリーノックダウン制)。

 リベンジはならなかった山中。リング四方にお辞儀し、リングを降りると観客は拍手で見送った。山中は涙を浮かべながら花道を歩き、控室へ消える瞬間、リングを振り返って一礼し、去っていった。

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