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【ラウェイ】渡慶次幸平が超過激格闘技の英雄をKO

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2018/06/29(金)UP

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試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

ミドルとローを効かせて最後はパンチでKOした渡慶次(左)


ILFJ

「Lethwei in Japan 8 ~SAMURAI~」
2018年6月29日(金)東京・後楽園ホール

▼第6試合 73kg契約 3分5R
〇渡慶次幸平(29=とけし・こうへい/クロスポイント吉祥寺) 
KO 4R 2分24秒 ※左フック
●ソー・ゴー・ムドー(26=ミャンマー)

“地上で最も過激な格闘技”と呼ばれるミャンマーの国技ラウェイの第8弾日本大会が開催された。

 ラウェイは、手にグローブではなくバンテージのみを着用し、パンチ、キック、ヒジ打ち、ヒザ蹴りに加え、頭突きや投げ技、立ったままの関節技、さらには故意と見なされなければ金的攻撃も反則にならない過酷なルールで行われているミャンマーの伝統的な格闘技。判定決着はなく試合時間内にKOで決着がつかない場合は全て引き分けとなる。

 メインイベントに出場した渡慶次はパンクラスを主戦場にしていた総合格闘家だが、昨年6月からはラウェイに参戦。2月大会でラウェイ6度目の挑戦にして初勝利をつかんだ。

 その渡慶次が今回迎えた相手ムドーは、2016年5月のキックボクシング大会『ZONE』に「ラウェイ現役最強戦士」として初来日。タイ人ボクサーとラウェイルールで対戦し、頭突きをさく裂させてTKO勝ち。この衝撃的な結末で“ラウェイ恐るべし”との認識が一気に格闘技ファンの間で広まった。ムドーは現在でもラウェイ重量級のトップに君臨している英雄だという。

 1R、ムドーは強い右ローキックを蹴りながら、右ミドル、ジャンプしてのパンチを繰り出す。渡慶次もミドルを蹴り返すが、ムドーに比べると手数が少ない。

 2R、ムドーの首相撲からのヒザ蹴りにボディへのパンチ連打で対抗する渡慶次。ムドーが頭突きで飛び込んできたのは間一髪でかわす。渡慶次は組み付いて足を払い、身体ごと浴びせ倒して上に乗る。これで後頭部をマットに強打したムドーはダウンして動けない。

 セコンドからのタイム(選手もしくはセコンドからの要請で2分間のタイムをとることが出来る=ダウン1回分に相当)が入り、ムドーには2分間のインターバルが与えられる。再開後、ローの蹴り合いからムドーはパンチを連打して前へ出た。

 3R、渡慶次の強い右ミドル、飛び込みざまの左フックがヒット。渡慶次は左ハイからの左右フック。ムドーは打ち合いも見せるが、パワーに優る渡慶次の攻撃に後退する。

 4R、ムドーはパンチから左右ミドル、さらにハイキックも狙う。渡慶次は強烈な頭突きを見舞い、首投げで投げる。渡慶次の左三日月蹴りで下がるムドーへ、渡慶次は左ハイキック、パンチの連打。ムドーは力なく転倒を繰り返す。そして渡慶次の左右フック連打の左フックでついにムドーがダウン。10カウントが数えられ、渡慶次のKO勝ちとなった。

 本場ラウェイの英雄から大金星を勝ち取った渡慶次は、「今日もうちの娘と息子と嫁さんが来ています。皆さんの応援もそうですが、家族の応援あっての僕だと思います。次回9月13日の日本大会は僕がいないと始まらないと思うので、僕は出ますのでまた見に来てください」と次回大会への参戦をアピールした。

 また、試合後のインタビューでは「チャンピオンと戦うために一生懸命に練習をして来たので勝てて嬉しいです。僕もミャンマーで試合をしたことがあるので分かりますが、日本でやるのとミャンマーでやるのとでは全然違います。だからミャンマーでもう一度やって、本当に強い彼と戦って勝ちたいです」と、敵地で勝ってこそ本当の勝利だと語った。


この右ストレートで奥田(左)をKOしたパイン(右)

▼第5試合 75kg契約 3分5R
〇アウン・パイン(22=ミャンマー)
KO 1R 2分30秒 ※右ストレート
●奥田啓介(27=プロレス)

 奥田は小学生の時に寛水流空手を学び、極真会館の『OSAKA’s CUP』で優勝。中学からはレスリングを始め、拓殖大学時代は須藤元気監督の指導を受け、世界選手権で84kg級8位の成績を残す。大学卒業後はプロレスラーになり、IGFを中心に活躍。MMA(総合格闘技)には2度挑戦、ラウェイには昨年2月大会で初挑戦し、大奮闘するも3R終了時にドクターストップでTKO負けを喫した。

 対戦するパインは今回が初来日で、ラウェイ戦績は3勝無敗2分と少なくまだ新人選手のようだ。

 1R開始のゴングと同時に奥田が突進し、胴に組み付いてロープ際へ。奥田は思い切りパンチを振り回し、右フックでパインをダウンさせるが、パインはすぐに立ち上がると左ヒジを見舞う。

 一度離れると奥田は片足タックルでパインをコカす。さらに思い切り振り回す左右フックで突進。右左フック、ヒザ蹴りと圧倒する。しかし、パインが狙い定めた右フックを打ち返すと目を見開いて奥田がダウン。圧倒的優勢からの逆転を許した。奥田は上体を起こそうとするが、身体が言うことを聞かず起き上がれない。するとここで奥田のセコンドがタイム(選手もしくはセコンドからの要請で2分間のタイムをとることが出来る=ダウン1回分に相当)を要求する。

 タイム後、プロレス技のドロップキックを繰り出す奥田。さらにタックルで組み倒す。猛攻を仕掛ける奥田の左フックが連続ヒットし、組み付いての投げも見舞う。何度もダウンしかかるパインだが、タフに立ち続ける。

 パインはボディに狙いを定めてパンチを打つ。そこで奥田が正面から打ち合いに行ったところで、パインの右ストレートがさく裂し奥田はまたもダウン。起き上がろうともがく奥田だが身体が言うことを聞かず、10カウントが数えられた。

 速攻の猛ラッシュでパインを追い詰めた奥田だったが、パインが逆転KO勝ちを飾った。

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