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【UFC】コーミエが初回KO勝ちで二階級制覇を達成、試合後はレスナーと一触即発に

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2018/07/07(土)UP

ミオシッチ(左)の顔面にコーミエ(右)の右フックが炸裂

Ultimate Fighting Championship
「UFC 226」
2018年7月7日(土・現地時間)アメリカ・ネバダ州ラスベガス T-モバイル・アリーナ
Photo by Josh Hedges/Jeff Bottari/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images

▼メインイベント ヘビー級タイトルマッチ 5分5R
○ダニエル・コーミエ(39=アメリカ/UFCライトヘビー級王者/挑戦者)
KO 1R 4分32秒
●スティペ・ミオシッチ(35=アメリカ/UFCヘビー級王者)
※ミオシッチが4度目の王座防衛に失敗、コーミエがヘビー級の新王座に就く。

今年1月に最強挑戦者ガヌー(右)の挑戦を退け、3度目となるヘビー級王座の防衛を果たしたミオシッチ(左)

 今大会のメインイベントは、UFC重量級の現役王者同士によるタイトルを賭けたビッグマッチ。UFCヘビー級王者ミオシッチがUFCライトヘビー級王者コーミエの挑戦を受けて、4度目の王座防衛戦に臨んだ。

 ミオシッチは2016年5月にファブリシオ・ヴェウドゥムからUFCヘビー級王座を奪取し、以降はアリスター・オーフレイム、ジュニオール・ドス・サントス、フランシス・ガヌーの挑戦を退けて3度の王座防衛に成功。絶対王者の地位を盤石のものとしている。

 対するコーミエは昨年7月に迎えたUFCライトヘビー級王座の3度目の防衛戦で、ジョン・ジョーンズにKO負けしたが、試合後に同選手の薬物違反が発覚したため王座に復権。今年1月にはヴォルカン・オーズデミアの挑戦を退け、4度目の王座防衛を果たした。今大会では1階級上のヘビー級で王座に挑戦し、UFC重量級の二階級制覇を目指す。

コーミエ(左)も今年1月にオーズデミア(右)の挑戦を退けて、4度目のライトヘビー級王座防衛に成功している

 前日計量ではミオシッチが242.5ポンド(約110kg)、コーミエが246ポンド(約111.6kg)を記録。コーミエは1階級上のミオシッチを体重で上回ることとなった。果たして、UFC史上5人目となる二階級制覇王者は誕生するのか。観客がこの日一番の大声援を両者に送ったところで試合開始となった。

 1R、ミオシッチがジリジリと間合いを詰めて左ジャブやワンツーを入れると、コーミエはクリンチから左アッパー。両者はそのまま組みの攻防になり、ミオシッチがコーミエをケージに押し込む。

 いったん離れると両者はパンチの打ち合いを展開。ミオシッチがワンツーをテンポ良く突き、コーミエは両手を前に掲げる構えから鋭い左ジャブやワンツーを返す。一進一退の攻防が続いていたが、終盤にコーミエの指がミオシッチの目に入ってしまい、レフェリーがダメージ回復のためのインターバルを取って試合を再開させる。

 試合が決まったのはこの直後。パンチの交換から一瞬組み合った両者の離れ際に、コーミエが電光石火の右フックをヒットさせる。この一撃でダウンして崩れ落ちたミオシッチは、コーミエの追撃の鉄槌を浴びてぐったり。ここでレフェリーが試合を止めて勝負ありとなった。

 コーミエがミオシッチを初回KOに下し、UFCで史上5人目となる二階級制覇の偉業を重量級で達成。試合後、マイクを向けられたコーミエは「長い間、この階級で戦ってきた。まさかこんなことが達成できるなんて。俺は二階級王者だ!」と吠え、「事前の研究でスティペがクリンチの時に少し腕を下げることは分かっていた。その状況が訪れたことに気づいて、あの右(フック)だ」と、感慨深げに試合を振り返った。

コーミエ(右)突き飛ばすレスナー(左)

 さらに、コーミエは「みんな、DC(コーミエの愛称)の言うことをひとまず聞いてくれ。俺には昔から知っているある男がいる。その男はレスラーであり、(レスリングの)オールアメリカンであり、元UFC王者でもある。俺はまさかこの男と戦うことになるとはなるとは思ってもいなかった。ブロック・レスナー! とっとと出て来いよ!」と呼び掛け。すると、これに応じるように元UFCヘビー級王者でプロレス界の大スターでもあるブロック・レスナーが姿を現し、会場は大きな歓声に包まれる。

 レスナーはオクタゴンに足を踏み入れるやいなやコーミエを突き飛ばし、両者は一触即発に。スタッフがすぐに制止に入ると、ヒートアップしたレスナーはマイクを手にして「俺はヘビー級の惨劇を目撃した。ミオシッチはひどい出来だった。DC、お前のために俺がやってやろうじゃないか、この野郎!」と、コーミエの挑戦状に受けて立った。

 コーミエは「俺のオクタゴンからすぐに出て行け!」と言葉を返すと、すぐさま二本のベルトを持ったままオクタゴンによじ上り、観客の大声援を誇らしげに浴びた。レスナーが2016年7月以来となるUFC復帰を果たすこと、そしてコーミエの次期挑戦者となることも濃厚となった。

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