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【ムエタイ】不利予想覆し、志朗がルンピニーのセミファイナルで勝利

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2018/07/07(土)UP

いつもは使わないという左ミドルを駆使し、攻める志朗

「ムエタイルンピニーTKOムエタイキャットペット・スーパーファイト」
2018年7月7日(土・現地時間)タイ・ルンピニースタジアム

▼第3試合 セミファイナル 123P(55.79kg)契約
○シロー・ペットギャトペット(=志朗/KICK REVOLUTION)
判定
●グリスペット・モーラタナパヌ(タイ)

得意のボディーへのパンチ

 ISKAムエタイ世界バンタム級王者の志朗がタイ・ルンピニースタジアムで開催された『ムエタイルンピニーTKOムエタイキャットペット・スーパーファイト』の3試合目、セミファイナルに出場した。

 志朗はムエタイに専念するため昨年2月に渡タイ。現役のチャンピオンやランカーを多数抱えるムエタイの名門ギャットペットジムに、外国人として初めて所属した。移籍後ムエタイの殿堂ルンピニースタジアムにて三連勝するが、今年4月の試合で、テレビマッチ常連の強打選手に3RTKO負けを喫した。

 再起戦となる今回の対戦相手グリスペットは、タイのNO.1ジムといわれているPKセンチャイジム所属で、テレビマッチにも数多く出ている選手。パンチとローが武器で、知名度・実力ともに有名選手といえる。
 事実、試合開始時点での掛け率ではこれまでいつも志朗の方が上回っていたのが、今回は相手有利から始まっている。

 1R、共にパンチとローを武器にしタイプが似ている選手という意識からか、距離を取る攻防が続く。グリスペットのローの強さに警戒を高める志朗。その中で志朗は蹴りを当てながらも、徐々にボディーとパンチを繰り出して行く。

 2R開始は、志朗の方が先手先手の攻撃を進める。志朗の右のパンチとキックが入ると、グリスペットも欠かさずパンチを返す。

 志朗のボディーを警戒してか、距離を取るような動きをするグリスペットは、パンチで隙を作りローキックで志朗を攻撃。防御の堅い志朗はそれをかわし、連続パンチでグリスペットを後ろへと追いやる。

 1R目は余裕の顔をしていたグリスペットだったが、2R目の終わりには、疲労感を隠せない。

 3R、双方共に、勝負のエンジンがかかる。じわじわと追い詰めようとするグリスペットに対し、志朗は確実にボディーを決めてゆき、その勢いは止まらない。

 4R、勝負に出ようとするグリスペットは、志朗をコーナーに追い詰めてパンチとキックを浴びせる。しかし志朗はボディブローとキック、そして首相撲で攻め返し、試合の主導権を握る。この時点で賭け率は、断然志朗有利となる。

インローで崩す志朗

 5R、グリスペットはすでに戦意喪失気味。志朗はグリスペットの前蹴りする足を捉えて、リングに倒す。さらにインローを蹴られ再度倒れるグリスペット。志朗の攻撃に応酬しようとするも、5R半ばで勝敗はほぼ決定した状態に。

 結果、判定により志朗の勝利。4月にKO負けという屈辱を受けた志朗だったが、リングではその右手が高々と上げられた。

 試合後、志朗は「試合前には不安が強かったですが、練習でやったことが今回はうまく出せました。相手は自分と同じタイプなので、先手、先手の攻撃をすることを考えました」と、同タイプだからこそ先手をとる戦略をとったという。

 試合の展開は「4Rのカウンターで、相手の気持ちが折れたのを感じたので、勝利を確信できました。今回の試合では、相手が左ミドルをカットしないのがわかったので、これまで試合では使ったことのない左ミドルを出し、相手を仕留められたことが嬉しいですね」と語る。

 次は世界タイトルマッチという大きな話も来ているという。タイでの負けはタイで返さないといけないと4月に誓っていたが、ムエタイ試合関係者に新たな攻撃力を見せられたことは、大きな自信に繫がったと志朗は笑顔を見せた。

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・志朗がISKA世界王座をKO防衛

・吉成名高がタイで勝利し、ラジャのランキング入りが濃厚か

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