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【パンクラス】2年半ぶり復帰の中島太一が田村一聖に競り勝つ

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2018/09/09(日)UP

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試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

ラスト15秒でテイクダウンを奪った中島はパウンドを打って競り合いに勝った

パンクラス
「PANCRASE299」
2018年9月9日(日)東京・新木場スタジオコースト

▼第9試合 メインイベント フェザー級 5分3R
●田村一聖(34=KRAZY BEE/第6代パンクラス・フェザー級王者、現同級2位)
判定0-3 ※三者とも29-28
〇中島太一(29=パラエストラ東京/2012年ネオブラッドトーナメントバンタム級優勝)

 2年半ぶりにパンクラスに帰って来た中島が、いきなりメインに抜擢された。中島は2011年にDEEPでプロデビューし、2012年にはパンクラスのネオブラッド・トーナメントで優勝。パンクラスでランカーとして活躍した後は北米に本部があった『WSOF-GC』、そして強豪が集まるロシアの『ACB』に参戦し5戦を経験。今回は2015年11月以来のパンクラスでの試合となった。

 対する田村は2012年2月に日本で開催された『UFC 144』に参戦して右フックでKO勝ちを収めたが、UFCで2連敗して『ROAD FC』に転戦。2015年8月からはパンクラスを主戦場とし、2016年4月にはパンクラス・フェザー級暫定王座を獲得。その後、正規王者の王座剥奪を受けて、昨年1月、第6代同級王者となった。王座は同年3月、ナザレノ・マレガリエに奪われたが、その後は若手に2連勝中で波に乗っている。

3R残り15秒、中島が足を掛けると田村は浴びせ倒すようにしたが、ここから中島が反転して上になった。まさに勝敗を分けた瞬間

 1R、右の強打と右ローで攻め込む田村に中島はなかなか攻撃の手が出ない。田村がケージパンチで追い込むと中島はタックルに行くが、潰されてバックに回った田村のパンチを受ける。立ち上がると田村は首相撲からのヒザ蹴り。残り1分で中島がようやくテイクダウンに成功し、抑え込みながら肩を顔面に叩きつける。

 2Rも田村が右フックと右ローで突撃。中島は組みにいくが田村が体勢を入れ替える。離れると中島はジャブとローで組み立て、田村がパンチから組みに来ると中島が逆に押し込む。ブレイク後、強引なタックルでテイクダウンを奪いにいった中島だが、田村が防いだ。

 ここまではイーブン、勝負の3R。中島は田村のパンチにテイクダウンを狙いに行くが、なかなか田村は崩れない。ブレイク後、今度は田村がテイクダウンに行くが中島も崩れない。テイクダウン狙いの攻防が続く中、ラスト15秒で中島が足を掛けてテイクダウンに成功。残り時間でパウンドを打ち込み、中島がワンチャンスをモノにして拮抗した試合を制した。

延々とマイクで喋り続けた中島だが、音楽が鳴り響いて強引に打ち切られた

 中島は号泣し、マイクを持つと「僕はロシアで試合をしていて、3年ぶりくらいにパンクラスで戦うことになって最近2連敗であとがないと思って毎日必死で練習してきて…ああ、泣きすぎ」と、勝利を収めた嬉しさから話が止まらない。

「50名を超える人が応援に来てくれて、成績よくないけれど、僕が世界チャンピオンになるとずっと言っていて信じてくれて応援してくれて。試合って凄い怖いんですよね。相手は本当に強くてパワーの選手と思っていたらスピードもあって、戦っている時もナイーブになってしまうくらいでした。でも応援に来てくれている人を裏切っちゃいけないと思って。僕、ユーチューブを始めたんですが登録者が17人しかいなくて…」と、酒井正和代表の制止を振り切って話を続けていた中島だったが、エンディングの音楽が流れて強引に打ち切られた。


両足で相手の腕を挟んでVの字にするVクロスアームロックで三浦が一本勝ち

▼第8試合 セミファイナル ストロー級 5分3R
〇三浦彩佳(27=TRIBE TOKYO M.M.A/パンクラス女子ストロー級2位) 
一本 1R 3分20秒 ※アームロック
●クリス・マクファー(25=ブラジル/TEAM MACFER)

 三浦は柔道をベースとしたキレのある投げと寝技を持ち味に、プロデビューから新人離れした実力を発揮。パンクラス王座を狙って2017年3月から参戦しているが、同年10月に現王者ヴィヴィアニ・アロージョ(ブラジル)にTKO負け。今年2月の再起戦ではソ・イェダムから勝利を収めている。

 相手のマクファーは初来日で、12歳から始めたハプキドー(韓国の武術)を始め、ブラジリアン柔術、ムエタイ、テコンドーを学んでその全てで黒帯を持ち、現在は指導もしているブラジルの武術家。MMA(総合格闘技)戦績は3勝1敗1分で、3勝のうち2勝がフロントチョークと腕十字による一本勝ち。

 1R、序盤は打撃戦。パンチとローの交換から三浦は手を伸ばして相手の首を抱えにいくが、投げようと頭が下がる瞬間を狙ってマクファーの顔面ヒザ蹴りが3度クリーンヒット。それでも三浦は相手を放さず、ついに投げでテイクダウンすることに成功する。

 三浦は得意の袈裟固めの体勢に入ると、相手の片腕を両足で固めるVクロスアームロックで極め、見事な一本勝ちを奪った。

 三浦は嬉し涙を流しながら、「7カ月ぶりの試合でしっかり勝つことが出来ました。パンクラスの舞台でしっかり勝つこと出来なくて、体重調整でも迷惑をかけてばかりで、今回は弱い自分に勝つことを目標にして苦手なことをやってきました。でもまだまだなので、これから練習してもっと強くなっていきたいと思います」とさらに強くなることを誓った。

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