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【ONE】“怪物くん”鈴木博昭、ダウン奪って初陣飾る

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2018/11/23(金)UP

強烈なフックを叩き込む鈴木(右)

ONE Championship
「ONE: CONQUEST OF CHAMPIONS」
2018年11月23日(金・現地時間)フィリピン・マニラ モール・オブ・アジア・アリーナ
Photo by ONE

▼ONE Super Series キックボクシング バンタム級(-65.8kg) 3分3R
○鈴木博昭(34=BELLWOOD FIGHT TEAM/元シュートボクシング世界スーパーライト級王者)
判定3-0
●デイヴィダス・ダニラ(26=リトアニア)

 鈴木は“怪物くん”の異名でシュートボクシング(以下SB)のエースとして活躍。2014年の「S-cup 65kg世界トーナメント」や、15年の「SB世界スーパーライト級王座決定トーナメント」で優勝するなどの実績を残してきた。しかし、今年6月に他団体のリングで敗戦を喫すると、その2カ月後にこれまで所属したストライキングジムAresとシュートボクシング協会を離れ、『ONE Championship』(以下ONE)での海外初挑戦を決断。今回がその初陣となる。

 対戦相手のダニラはムエタイの欧州タイトルやリトアニア国内タイトルを獲得した実力の持ち主。7月にムエタイルールで臨んだONEデビュー戦を落としており、鈴木と同じく今回の試合が再起戦となる。

 鈴木はシュートボクサーの象徴であるロングスパッツではなく、ショートスパッツを履いて登場。試合は拳にボクシンググローブではなく、オープンフィンガーグローブを着用してのキックボクシングルールとなる。

 1R、右構えのダニラがワンツーからの右ミドルや右ローを多用してくると、左構えの鈴木は蹴りをキャッチして左フックで顔面を狙う。ダニラが構わず右ミドルをうるさく飛ばせば、鈴木は前蹴りや左フックを合わせにいく。このカウンターが終了間際に実を結び、鈴木はダニラの右ミドルをキャッチするとすかさず左フックを叩き込み、先制のダウンを取った。

 2R、巻き返しを図るダニラは構えをスイッチしながら左右ハイ。鈴木も左ミドルを返しつつ、相手の意表を突くように左ハイで強襲する。ダニラの鋭いワンツーを被弾しても、鈴木は離れ際に左フックを返して譲らない。鈴木は蹴りをキャッチしての左フックでも、引き続きダニラを脅かした。

 3R、鈴木の前蹴りでバランスを崩すダニラ。鈴木はすかさずスーパーマンパンチからパンチ連打を浴びせる。ダニラも依然、闘志を切らすことなく左右フックから右ミドルと右ロー。鈴木はこれをかわしながら左ハイで強襲にいく。

 両者フルスイングで打ち合う場面もあったが、終了間際には鈴木が右ローをキャッチしてからの左右フック連打で、ダニラにケージを背負わせた。勝敗の行方は判定に持ち込まれ、1Rにダウンを奪ってからも優勢を保った鈴木がジャッジ全員から支持を受け、ONE初陣を勝利で飾った。

▶︎次ページ:“警察官最強”と呼ばれた男、関根“シュレック”秀樹が登場

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