2019/06/23（日）UP
（最終更新：2019/07/26 10:46）

NKBから参戦した髙橋聖人（右）がアウェーのNJKFで勝利

NJKF誠至会
「NJKF 2019 west 3rd」
2019年6月23日（日）大阪・東成区民センター大ホール

▼メインイベント 59.5kg契約交流戦 3分3R(肘あり)
●tatsu魅(NJKF TEAM武心會)
判定0-3(27-30、27-30、27-29)
〇髙橋聖人(真門ジム)

　6月23日（日）大阪・東成区民センター大ホールにて、NJKF誠至会主催のキックボクシング興行『NJKF 2019 west 3rd』が開催され、メインで“髙橋三兄弟”の三男、聖人（きよと・21＝真門ジム）がNJKFフェザー級王者のtatsu魅（32＝NJKF TEAM武心會）を判定で下し、アウェーのリングで勝ち名乗りをあげた。

　NJKFフェザー級王者のtatsu魅と、元NKB同級王者＆現ライト級2位の髙橋聖人による3分3R（ヒジあり）の交流戦。NJKFとNKB、2団体の交流は長らく途絶えていたが、17年11月、同じ大阪での玖村修平vs髙橋亮の一戦から復活した経緯がある。今回はそれ以来の大一番、しかも前回勝利した次男・亮に続いて、NKBが誇る髙橋三兄弟の三男である聖人がNJKFのリングに乗り込み、現王者が迎え撃つという団体対抗戦の様子の強い一戦に。

　1R、サウスポーのtatsu魅とオーソドックスの髙橋は互いにロー、ミドルと蹴りを出し合い相手を探る中、tatsu魅は接近戦でヒザ蹴りを繰り出すと、逆に髙橋も終盤、パンチからローのコンビネーションを決める。

　2Rに入るとtatsu魅のストレートが当たり始めるが、髙橋は距離を殺して組んでのヒザで応戦。このラウンドも終盤に髙橋のコンビネーションがヒット。2Rを終えてのオープンスコアは19-19のイーブンが1名、20-19で髙橋優勢が2名とアナウンスされる。

　3R、劣勢を挽回すべくtatsu魅がヒジを振るうも、髙橋は離れればミドル、近づけば組んでヒザを入れ、ダメージを重ねていく。これが功を奏し、中盤に三日月蹴りを受けたtatsu魅は動きが止まる。ここぞとばかりに前進した髙橋はボディを中心にラッシュ。ここはどうにか凌いだtatsu魅だったが、終盤にミドルとヒザを食らうとロープに詰められ、髙橋の再度のラッシュにSTANDINGダウンを宣せられる。

　これが決め手となって、判定は3-0で髙橋の勝利に。一昨年に続き、今回もNKBの、そして髙橋三兄弟の勝利となった。

　試合後、勝った髙橋は「まだまだ、このままじゃ全然有名になれないんで、もっと倒せる選手になって有名になりたいと思います」とマイク。リングを降りると「勝ててホッとしてますが、倒したかったですね。サウスポーは苦手じゃないですが、最初はちょっと距離が合わなかった。ストレートとヒジがうまい選手だというのは分かっていましたが、何発かもらっちゃって、そこが甘かったと思います。大阪で試合するというのが楽しみだったので、勝ててよかった。この先もどんどん倒して勝っていければ」と、反省点も交えながら試合を振り返った。

ミドルからのヒジでKO勝利した真吾（左）

▼セミファイナル2 スーパーライト級次期挑戦者決定戦 3分3R(肘あり)
〇真吾YAMATO (NJKF 大和ジム)
KO　2R 0分23秒
●二條　司 (NJKF誠至会)
※真吾が王者畠山への挑戦権獲得

　ダブルセミファイナル2試合は、NJKF王座の挑戦者決定戦が行われた。第2試合はスーパーライト級2位の真吾YAMATOと3位の二條司が激突。真吾184cm、二條183cmの長身対決となったが、1Rから真吾がヒザ地獄に引きずり込んで優位に。2R、勝負をかけた二條が前進したところに真吾はカウンターでミドルからヒジ一閃。これでダウンした二條は何とか立ち上がるもレフェリーのカウントは10を数えた。2R開始早々にKOで試合を決めた真吾が畠山隼人への挑戦権をものにした。