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【K-1 KRUSH】卜部功也、兄との熱戦以来のKO負けも「すぐに試合したい」

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2019/07/22(月)UP

卜部(左)は2015年以来のKO負けを喫した

KRUSH実行委員会
「K-1 KRUSH FIGHT.103」
2019年7月21日(日)東京・後楽園ホール

▼第9試合 日本vs中国・7対7全面対抗戦・大将戦 K-1 KRUSH FIGHTライト級 3分3R延長1R
●卜部功也(日本/K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
KO  1R 0分55秒 ※左ストレート
◯ジュ―・シュアイ(中国/遼寧創新ジム/CFP)

 卜部はアンタッチャブル(触ることが出来ない)の異名の通り、卓越したテクニックを持ちスーパー・フェザー級時代には初代王座獲得と世界最強決定トーナメント優勝を達成。2017年からライト級に転向し、昨年3月にウェイ・ルイをKOし第2代王者に就いた。しかし今年3月の「K’FESTA.2」で同門の林健太に敗れてベルトを失い引退も考えていたが、対抗戦のオファーを受けて再起することを決意した。

 今回、対戦予定だったジェン・ジュンフェンが練習中に眼科内側壁骨折及び鼻骨を陥没骨折。医師の診断の結果、ドクターストップがかかり、代役としてシュアイが選出された。同選手は2016年WLF武林風(中国のビッグマッチ)-60kg級の新人王に輝いている武林風期待の若手だ。戦績は23戦16勝7敗で、欧米人選手との対戦経験も多いファイターだという。

  1R、序盤から左ミドル、左ローと積極的に攻めていく卜部に対して、シュアイも右のローから右ミドルと淡々と攻撃を返していく。卜部が距離を取って下がりながら左フックを見舞わんとすると、シュアイが入り込んでカウンターの右ストレートをクリーンヒットさせて、これに卜部がうつ伏せになってダウン。

 卜部は何とか立ち上がりファイティングポーズを取るが、目つきがおぼつかなくレフェリーが試合を止めた。卜部は2015年の兄の卜部弘嵩と争ったK-1スーパーフェザー級タイトルマッチ以来のKO負けを喫した。

 試合後にシュアイは、自身の勝利に「気持ち良くて興奮しています。卜部選手はコンビネーションの優れた選手というのは知っていたので、カウンターがはまった感じでした。今回勝利できてK-162.5kgの階級で試合をしたいと思います」とK-1参戦に意欲を示した。

試合後インタビューに応じる卜部

 卜部は敗戦後、「最悪な結果になってしまいました、コンディションは良かったけど、何かダメでしたね」と振り返った。まさかの1RKO負けに「(試合を)やった感じがしないので海外遠征とかで使ってもらえたら。試合感覚を戻したいと思います」と更に試合に挑戦していきたいと語る。

 更に「とりあえず感覚を戻すには、試合で戻すしかないです。すぐに試合したいですね。今回はしっかりトレーニングはしたけど、完全に僕のミスですね。60戦やってればこんな試合もあるし、負けた部分は認めるしかないし、感覚を戻すしかないです」とこれからについては前向きなコメントを残した。


この鋭い飛びヒザが突き刺さってチョンヤン(左)がKO勝利

▼第8試合 日本vs中国・7対7全面対抗戦・副将戦 K-1 KRUSH FIGHTスーパー・フェザー級 3分3R延長1R
●伊藤健人(日本/K-1ジム目黒TEAM IGER)
KO  3R 0分16秒 ※右飛びヒザ
◯ジャオ・チョンヤン(中国/一龍奥宇ジム/CFP)

序盤は冷静にローを当てていった伊藤(右)

 伊藤は、4月のKRUSH後楽園大会では持ち前の圧力と右のパンチで優谷を追い詰め、最後はボディに突き刺す強烈なヒザ蹴りでマットに沈めてインパクトを残した。このKOは実に伊藤にとっては約5年2カ月振りで、今回は、日本vs中国・7対7全面対抗戦で副将に抜粋され、中国の強豪を迎え撃つ。

 対するチョンヤンは昨年の対抗戦でレオナ・ペタスと激闘を展開。最後はレオナの強打に沈んだものの、中国では世界各国の強豪たちから次々と勝利を収めている、まぎれもない世界トップレベルの強豪だ。

 1R、普段オーソドックスの伊藤がサウスポーに構えて距離を取る。左ミドルやローを走らせる伊藤に対して、チョンヤンが飛び込んでの右ストレートをヒットさせると、伊藤はぐらつき、チョンヤンは追撃して先制のダウンを奪う。

 2R、チョンヤンが序盤から、伸びる右ストレート、左右のフックと爆発力で襲いかかってくる。伊藤はオーソドックスに戻して序盤は手数が出なかったが、中盤以降はガードを固めてコツコツ右ミドルやローを返していく。チョンヤンは構わず飛びヒザなどの大技も見せる。

 3R、伊藤が淡々と右ミドルやローを当てていき、ペースを戻しかけたように見えたが、チョンヤンがワンツーから右ボディを突き刺して伊藤を下がらせる。さらに距離が離れたところで、チョンヤンの狙いを澄ました右の飛びヒザがクリーンヒット。これに伊藤はむち打つように倒れてダウン。そのまま動くことができずにチョンヤンの圧巻KO勝利となった。チョンヤンは昨年の屈辱を日本のリングで晴らした。


中野(左)とWLF王者ポンフェイが激しく打ち合う

▼第7試合 日本vs中国・7対7全面対抗戦・三将戦 K-1 KRUSH FIGHTスーパー・ライト級 3分3R延長1R
●中野滉太(日本/POWER OF DREAM)
判定0-2  ※28-29、28-28、28-29 再審議の申し立てによって変更がなされた
◯ワン・ポンフェイ(中国/遼寧創新ジム/CFP)

 中野は、武居由樹・江川優生らを擁するPOWER OF DREAM所属で前回は3月のさいたまスーパーアリーナの大舞台で、水泳エリートのFUMIYAを完璧にKOで沈めてインパクトを残した。前回減量に問題があったが今回はしっかりクリアーしてきた。対するポンフェイは、過去にゲーオ・ウィラサクレックや野杁正明とも対戦し、今年1月にWLF-65kg王者になった。

  1R、ポンフェイが右ミドルを当てていくと、中野は柔らかい動きから左ミドルを返していく。中盤、ポンフェイの強烈な右ローがローブローとなってインターバルが取られる。再開後、両者速い左右のローを蹴りあった。

ポンフェイ(右)も終盤は意地で前に出た

  2R、開始早々、ポンフェイの組んでの豪快な右ヒザがローブローとなりインターバルが再度とられる。再開後、中野の重い右ローにポンフェイの右足が流れる。しかし、手数を止めないポンフェイが前進してガードの隙間から左フックをヒット。中野は効いていないとアピールし、左ミドルで快音を響かせ、コツコツ右ローを当てていく。

 3R、ポンフェイは前進をやめないが、中野はセコンドからの指示で左ジャブからの右ローを繰り返す。中盤は近距離の打ち合いとなり、ポンフェイは細かいパンチを散らしていき、豪快な右フックを振るっていく。終盤、中野が攻撃の基点を右ローからパンチにシフトチェンジして、右の豪打を何度も叩きつけるようにヒットさせポンフェイを下がらせる。さらに追撃してコーナーに追い詰めてパンチをまとめた。後半にパンチを当て込み印象付けた中野が勝利した。

<試合結果の変更に関する追記>
 この試合は判定3-0で中野の勝利となっていた。しかし、1Rのポンフェイの放った右ミドルがローブローではなかったとしてポンフェイサイドから再審議の申し立てがあった。それを受けてK-1 JAPAN GROUPで再協議した結果、1Rのダウンは下腹部に当たっていなかったとして中野が1Rでダウンを喫したとして採点が行われた。その結果28-29、28-28、28-29の結果をもってポンフェイの勝利に変更になった。

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