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【パンクラス】北方大地、TKOで砂辺の“10年王朝”倒しストロー級新王者に

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2019/07/21(日)UP

最終5Rにパウンドで試合を決めた瞬間、北方は喜びを爆発させた

パンクラス
『PANCRASE 307』
7月21日(日)東京・新木場スタジオコースト

▼第12試合 メインイベント ストロー級 キング オブ パンクラス タイトルマッチ 5分5R
●砂辺光久(39=reversaL Gym OKINAWA CROSS×LINE/王者)
TKO 5R 38秒 ※グラウンドのパンチによるレフェリーストップ
〇北方大地(28=パンクラス大阪稲垣組/同級1位)

 パンクラスで10年に渡り階級を変えながらベルトを巻き続ける現ストロー級王者、砂辺の3度目の防衛戦。挑戦者は砂辺が「最強のチャレンジャー」と認める同級1位・北方大地だ。砂辺にとっては2018年9月、『RIZIN.13』で越智晴雄(パラエストラ愛媛)にKO負けを喫して以来の再起戦でもある。

 両者は2016年12月に砂辺の初防衛戦として対戦、1R に北方が左右のフックで砂辺を追い詰める場面もあったが、2Rに砂辺が右アッパーでふらつかせた後、パンチ連打から豪快なバックドロップ、そして最後は電光石火のチョークスリーパーという総合格闘技のフルコース的戦いで勝利している。

 だが、悔しさをバネにこのあとの北方はランカー3人、ブラジルの強豪ダニエル・パックマンにも勝利を収め、うち2試合はチョークによる一本勝ちと覚醒。前回同様の結末になるとは考えにくいが…。

初回からローやハイキックなどを効果的に散らしてパンチにつなげた北方

 1R、砂辺の右ローキックに対し、北方も左インロー、左ハイを放っていく。北方の大きくふるう右をすんででかわす砂辺。北方の左ボディストレート、中盤にはジャンピングキックがヒット。両者が左拳をぶつけけん制しあう中、ラウンド終了間際に左右のフックでで追いかけた北方の左フックがヒットし砂辺がダウン! 下でしのいだ砂辺はゴングに救われる。ジャッジは3者とも10-9で北方を支持。

 2R、パンチを警戒しつつ、ローをしつこく放って行く砂辺、その蹴りに合わせて大振りのパンチを振るっていく北方。互いのローキックで砂辺は左ヒザの内側、北方は右ふくらはぎ外側が赤くなる。砂辺の重い右ミドルが入ったところでゴング。初回とは逆にジャッジ3者が10-9で砂辺を支持。

 3R、左フック、左ハイを放った北方は両足タックルから砂辺をマットに叩きつけ、おんぶでも後ろから殴る。砂辺は思い切り背中を反らせて北方をマットに叩きつける。金網に押し付ける北方は離れ際にパンチ。テイクダウンから肩固めを狙う北方だが、後頭部への加撃で口頭注意を受ける。残り1分で再開後、北方が飛びヒザから組んでいったところを砂辺が逆に首をとらえギロチンを狙う! 首を抜いたところでゴング。ジャッジは3者とも10-9で北方を支持。

ヒザで飛び込んできた砂辺(右)に北方の右フックが襲い、フィニッシュへ

 4R、右ローを打ち込む砂辺に対し、右フックからテイクダウンに成功した北方。ブレイク後、金網に押し付けてくる砂辺をギロチンでとらえ、引き倒して絞め上げる。砂辺は手を差し入れ耐える展開。このラウンドも3者が10-9で北方を支持した。砂辺の右頬が大きく腫れる。

 最終5R、右オーバーフックを放つ北方に対し、遠い間合いからヒザを打ち込むべく踏み込んでいく砂辺。そこへカウンターで北方の右フック一閃! 倒れ込んだ砂辺に北方が追撃のパウンドを打ち込んだところでレフェリーが試合を止めた。

 前王者の砂辺から直接ベルトを受け渡された北方はマイクを握ると「俺が今からチャンピオンです。ONE FCで次、パンクラスのチャンピオンは僕、修斗のチャンピオンぶっ飛ばしたるわ!」と、10月13日の総合格闘技イベント『ONE Championship』日本大会で発表されているパンクラス王者vs修斗王者対抗戦へ名乗りをあげた。


前戦に続き最後に盤石の強さを見せつけたシウバ。長期政権を築くか?

▼第11 試合 セミファイナル バンタム級キング オブ パンクラス タイトルマッチ 5分5R
〇ハファエル・シウバ(34=ブラジル/アストラ・ファイト・チーム/王者)
TKO 2R 1分54秒 ※肩固めによるレフェリーストップ
●金太郎(26=パンクラス大阪稲垣組/同級1位)

“まさかりパンチ”や“まさかりキック”と呼ばれる強烈な打撃で現在4連勝と波に乗り、一気に王座獲得を狙いたい金太郎と、長期政権を築くべく2度目の防衛戦も完勝を狙うシウバの対戦。

 シウバは3月の初防衛戦で挑戦者の瀧澤謙太を寄せ付けず、1Rにチョークスリーパーで完勝している。対する金太郎はパンチでもキックでも相手を一撃で葬る高い攻撃力が魅力だ。前日計量では100gオーバーで再計量をしており、心身のコンディションが気になるところ。

シウバを得意の打撃であと一歩まで追い詰めた金太郎

 1R、両者蹴り合いの直後、シウバが弾丸タックルで早々にテイクダウンに成功。ハーフでこらえた金太郎は立ち上がり脱出に成功するも、再び足を刈られ寝かされる。相手の右手を固定しパウンドを回避する金太郎は立ち上がるもフロントチョークに入られる。これは抜くと金太郎が逆にグラウンドのパンチ、ヒジ打ちの連打でシウバを追い詰める!

 中央でさらに上からパンチを叩き落とす金太郎。シウバの後頭部から出血が見られ、ドクターチェック後、後頭部への加撃により金太郎にイエローカード減点1が与えられる。試合再開後、シウバがバックブローでけん制、その後終了ゴング。ジャッジは1名が10‐8でシウバ、2名が9-9のイーブンに。

早々にマウントを奪うと肩固めで金太郎を絞め落としたシウバ

 2R、右フックを軽くヒットさせたあと、右ストレートからタックルでテイクダウンに成功したシウバは、マウントを取ると上からこするようなパンチ、ヒジ、そして肩固め! 動きの止まった金太郎を見てレフェリーが試合を止めた。

 2度目の王座防衛に成功したシウバは「パンクラスで勝つのが夢だった。難しい試合でつらい場面もあったが勝てて嬉しい」と語り、世界へ向けてメッセージを求められると「この階級で自分が一番だと思っている」と力強く語った。

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