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【NJKF】波賀宙也がムエタイ選手と接戦の末、悲願の世界王座獲得

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2019/09/23(月)UP

大田(右)が岩浪との打ち合いを制しトーナメント決勝へ進出

▼第8試合 S1ジャパントーナメント一回戦 55kg 3分3R
○大田拓真 (20=新興ムエタイ/WBCムエタイ日本統一フェザー級王者)
判定3-0 ※29-28、29-28、30-29
●岩浪悠弥 (21=橋本道場/INNOVATIONスーパーバンタム級王者)

岩浪(右)は橋本道場仕込みの右ミドルで大田のボディを何度もとらえる

 S1はタイのプロモーター・ソンチャイ氏が主催する大会。NJKFとソンチャイ氏との提携により、日本国内でのトーナメントが実施される。このトーナメントの優勝者にはS1ジャパンタイトルの他、タイでのS1世界王座への挑戦やIBF世界ランキング入りといったチャンスが与えられる。

 大田はNJKFが誇る若きエース。今年6月に新人(あらと/ E.S.G)を破りWBCムエタイ日本王座を獲得。2月には前NKBバンタム級王者・高橋亮(真門ジム)を破る快進撃を見せている。王者が集結したこのトーナメントにおいて「全てにおいて圧倒し、僕が一番と見せたい」と完全制覇を宣言している。

 対する岩浪は本トーナメント最後の参加決定者。今年7月にINNOVATIONスーパーバンタム級の王座を獲得し、フライ、バンタムと合わせた同団体史上初の三階級制覇を成し遂げている。猛者揃いの橋本道場で叩き上げられた技術を武器に「イノベーションの強さを証明したい」と団体を背負って参戦している。

 大田が左右ミドルを打ち込み、岩浪はパンチを上下に散らす。大田の飛び込んでの左フックは岩浪が上手くガード。大田が手数を出すが、岩浪の右ミドルが大田の腹をとらえ快音が響く。

3Rにバリエーション豊富な攻撃で岩浪からヒットを奪った大田(右)が決勝進出を勝ち取った

 大田が飛び込んで左ボディ、右ローと緩急をつけた攻撃をヒット。岩浪も呼び込んミギボディを打ち込み、離れれば右三日月で大田のボディを削る。組んでヒザはやや大田ペース。途中採点は19-19が2名、20-20が1名と最終ラウンドに勝敗がゆだねられる。

 3Rは大田から組みつき、振り回しながらヒザを連続ヒット。岩浪がボディを嫌がる素振りを見せると右ミドル、ロー、左フックと上下に打ち分けていく。岩浪も打ち終わりによく手を出すが大田が右ストレートを立て続けに入れて岩浪が後退。余裕の出た大田が飛びヒザも見せ、ゴングまで押し切りジャッジ全員の採点を奪取。決勝へコマを進めた。


馬渡(左)がリーチを生かした蹴り技を駆使し知花を完封

▼第9試合 S1ジャパントーナメント一回戦 55kg 3分3R
○馬渡亮太 (19=治政館/JKAバンタム級チャンピオン)
判定3-0 ※三者とも30-28
●知花デビット (26=エイワスポーツ/WMAF世界スーパーバンタム級王者)

知花(右)は豪快なパンチで馬渡を攻めるが決定打を奪えない

 馬渡は2018年を5戦して負けなし(4勝2KO1分)で終え、2019年も1月、3月、5月、8月と4連続KO勝利と絶好調。8月の試合では新団体「ジャパンキック」の王座を獲得。事前インタビューではジュニア時代に負けたという大田拓真へのリベンジを意識した発言も見られた。長いリーチから生み出される蹴り技を武器に、団体の顔として本トーナメントに挑む。

 知花デビットは本トーナメント唯一の世界王座保持者にして最年長。今年4月に獲得したWMAF世界王座を含む五感を達成したベルトコレクターだ。「気合と根性は負けない」と公言する知花はパワーのあるパンチでトーナメント制覇を狙う。

 馬渡がサウスポーからリーチの長い左ハイキックを連発。知花は右ローで応戦するが馬渡がバックステップで回避しミドル、ハイを返す。終盤に知花が右ボディをヒット。ゴング直前にコーナーへ詰めパンチ連打を見せるシーンも。

馬渡のヒジで知花(左)の額が大きくカット

 2R、知花の右フックでぐらついた馬渡が知花にもたれかかるよう倒れたがノーダウン。前進しプレッシャーをかける知花を、懐に呼び込んだ馬渡が右ヒジを打ち込み知花が左額上をカット。傷は大きく出血も多いが再開。両者とも激しい打ち合いに臨み、出血が増えた知花は再度チェック。再開後にガードを固める馬渡へ、右ローと左右フックで知花が圧力をかける。ラウンド終了時の採点はジャッジ3者とも馬渡を支持。

 最終ラウンドも前進する知花に左右ハイ、ミドルと蹴りで突き放し、接近した知花へ右ヒジを打ち込み傷を狙う。知花は右ローと右ボディ、左右フックで逆転を狙うが、馬渡の固いガードを崩せない、馬渡も最後まで手を出し、知花の追撃を振り切りフルマークの判定勝利。大田に続き11月の決勝進出を決めた。

決勝はアマチュア時代に敗北した大田に決定、リベンジに臨む

 第8試合で先に決勝進出を決めた大田拓真がリングイン。「周の選手たちを見ていて、すごいを試合をしていて練習しなきゃと思います。僕の団体、NJKFが馬渡選手のジャパンキックより強いと証明したい」と勝利宣言をすると、馬渡も「NJKFファンの皆さん、馬渡亮太を覚えてもらえたでしょうか。大田選手はジュニア時代からやってきた同級生で、1回負けている。そのリベンジを決勝のリングで果たせるように頑張ります」とこちらも勝利宣言で応え、11月の決勝の健闘を誓い合った。

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