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【新極真会】島本雄二が世界2連覇で歴代タイ、女子は南原朱里が優勝し日本が王座奪還

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2019/11/10(日)UP

南原(左)が悲願の世界制覇を成し遂げた

【女子決勝戦】
○南原朱里(20=身長:154cm、54kg/2015年世界大会準優勝)
判定 5-0
●インガ・ミクスタイテ(38=リトアニア/166cm、63kg/2011年全世界大会4位、全ヨーロッパ大会計8回優勝)

 南原は前回の世界大会で16歳にして準優勝しツヨカワ空手家としても大きな話題になったが、日本が王座を奪われ悔しい思いをした。あれから4年、南原は2017年全日本優勝、2017年世界ウエイト制(中量級)優勝と実力をつけてきた。

南原が苦しむミクスタイテに突きを入れる

 対するミクスタイテはヨーロッパ女子中量級最強の選手。現在全ヨーロッパ中量級で2連覇中だが、軽量級を合わせると合計8回の優勝がある。

 南原はミクスタイテに対し胸元へ突きの連打、ミクスタイテも突きの連打で応戦するも、菊川戦で散々強烈な突きを胸元に浴びたせいか、打たれると苦しそう。前蹴りで突き放し突きから下段蹴りに繋げるが、南原の突きから下段の猛ラッシュ、そして胴回し回転蹴りに繋げるなど勢いは止まらない。

晴れやかな笑顔で試合後インタビューに答える南原

 その南原に下がりながらも突きの連打で応戦するミクスタイテだったが、止まらない南原の連打を被弾し下がり続けるしかなく、判定5−0で南原が圧倒。4年前の雪辱を果たした。

 勝った南原は「4年前は準優勝で悔しい結果だったんですが、4年前に負けたからこそ自分も成長できたと思うし、小さい時からの夢である世界チャンピオンになれて良かったです」と夢であった無差別級の世界王者となり涙ぐんだ。2年前の世界ウエイト制での優勝に続いての今回の世界制覇については「夢は追い続けると必ず叶うと思いました」と微笑んだ。


接近戦で突きを出し続ける南原(左)

【女子準決勝(1)】
○南原朱里(20=日本/154cm、54kg/2015年世界大会準優勝)
判定4−0(延長1回)
●イリーナ・ワリエワ(31=ロシア/173cm、63kg/2018年ロシア無差別級優勝)

 昨年のロシア無差別級と16年のロシア重量級を制しているイリーナと南原が対戦。南原は19cmの身長差をものともせず、お互い接近戦で突きの打ち合い、ラスト30秒は南原のパンチの高速ラッシュで優勢に出るが、判定は引き分けに。
 延長戦は南原の突きの連打に下段蹴り、中段回し蹴り、膝蹴りなどで攻めるが、南原は回し蹴りに突きの連打をカウンターを合わせ崩す。イリーナ蹴りの軸が崩されてしっかり蹴りが出せない。南原が止まらず突きを出し続け、イリーナの蹴り技を封じ4−0で決勝に進んだ。


多彩な技を出したミクスタイテが決勝へ進出

【女子準決勝(2)】
○インガ・ミクスタイテ(38=リトアニア/166cm、63kg/2011年全世界大会4位、全ヨーロッパ大会計8回優勝)
判定3-0(延長1回)
●菊川結衣(21=日本/芦原会館/148cm/48kg/2015全世界大会第4位)

 新極真の中で唯一他流派の芦原会館から準決勝に進んだ菊川。前回も世界大会で準決勝に進んだが敗れ4位に終わっている。今回はここで勝ち決勝に挑みたいところ。菊川は前回世界大会からさらに実力をつけ、今年のJFKO全日本(軽量)5連覇。相手はヨーロッパ中量級の絶対女王のミクスタイテ。
 菊川は前蹴りで牽制してから突きの連打に行くが、ミクスタイテは突きながら、かかと落とし、上段ヒザ蹴り、胴回し回転蹴りを出すなど多彩。本戦は引き分けて延長戦へ。
 延長では突きで正攻法で正面から攻めるが、ミクスタイテは胸元へのダメージか、回り込みながら突き、膝蹴りで攻める。菊川の強烈な突きを叩き込まれながらも左右に動き突きを外し技を返したミクスタイテが評価されたのか3−0の僅差でミクスタイテが決勝に進んだ。


◼️準々決勝トピックス

○イリーナ・ワリエワ(31=ロシア/173cm 63kg/2018年ロシア無差別級優勝)
再延長3-1
●加藤小也香(26=日本/2013年世界ウエイト制(軽量)優勝、2014年全日本優勝、2014年・2016年・2019年JFKO全日本優勝)

加藤(左)は延長に入り徐々リーチある相手につかまり被弾してしまう

 圧力をかけるイリーナにヒットアンドアウェイの加藤、本戦2本上がったが判定は引き分け。
 離れては飛び込んでのヒザ蹴りやインローからの突きの連打などで相手に当てさせないが、延長戦の後半にイリーナのパンチに捕まり押され気味となり判定2(イリーナ)ー1(加藤)。再延長戦も接戦だったが、後半になると加藤は捕まり連打に付き合ってしまう。イリーナの重いヒザも入り押され気味に。判定3−1でイリーナが判定で準決勝に進んだ。


○菊川結衣(21=日本/芦原会館/148cm/48kg/2015全世界大会第4位)
再延長 判定5-0
●久保田千尋(23=久保田道場/161cm 体重:66kg 2018年新極真全日本優勝、JFKO全日本(重量級)3連覇

手数を出し続けた菊川(左)が快勝

 昨年の新極真全日本優勝、JFKO全日本(重量級)3連覇中の久保田は現在の女子NO.1と言っていい選手。それにJFKO軽量級5連覇の菊川が挑む。
菊川はパンチを打ちながらサバキステップで左右に移動しつつ打点をずらしながら突き、そして下段蹴りにつなぐ。やや菊川ペースで進んだが判定は1(菊川)-0で延長に。
 延長戦では菊川の左右のステップが止まった瞬間に突きを打つ久保田。菊川は徐々に被弾するが攻撃を止めず判定は菊川に2本旗が上がったが主審は引き分けに。
 再延長戦でも左右のサバキステップで的を絞らせず、突き、ひざ蹴り、ローを休みなく出し続けた菊川が判定5-0で快勝した。


【全結果】
優勝 島本 雄二
準優勝 マシエ・マズール
3位 加藤 大喜
4位 ヴァレリー・ディミトロフ 
5位 落合 光星
6位 エヴェンタス・グザウスカス 
7位 
江口 雄智
8位 イリヤ・ヤコブレフ

敢闘賞 江口 雄智
技能賞 ナザール・ナシロフ

【女子】

優勝 南原 朱里
準優勝 インガ・ミクスタイテ
3位 イリーナ・ワリエワ
4位 菊川 結衣 
 
敢闘賞 菊川 結衣
技能賞 イリーナ・ワリエワ

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