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【ボクシング】比嘉大吾がボディでTKO勝ち復帰も「今後は白紙」

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2020/02/14(金)UP

ボディで攻める比嘉

 213日(金)、東京・後楽園ホールで元WBC世界フライ級王者の比嘉大吾(24=白井・具志堅ジム)がノンタイトル8回戦、119ポンド(約53.9kg)契約に臨み、ジェイソン・ブエナオブラ(25=フィリピン)に6R 225秒でTKO勝ちを飾った。

 以前のフライ級(50.8kg)から2階級上げたバンタム級(53.52kg)レベルまで体重を上げたが、期待通りKOで締めた。

KOでリングに復帰した比嘉

 比嘉は110か月ぶりの復帰戦。184月にV3をかけた前日計量で900gオーバーし王座剥奪。翌日試合が行われたが同級2位クリストファー・ロサレス(ニカラグア)に多くの被弾を浴び、9R半ばで比嘉陣営が試合を止めTKO負けとなった。比嘉の15戦連続KO勝利の日本タイ記録はここでストップ。JBCはその後、体重超過の理由から比嘉に対しライセンスの無期限停止処分の決定を下した。そして1年半後の昨年10月、これまでのフライ級よりも1階級以上、上げることなどを条件にJBCの処分が解除した。

比嘉の剛腕が炸裂、相手はまぶたを切り出血

 そして待望の復帰戦。後楽園ホールは2005人の観客で超満員。大歓声の中で入場した比嘉は1R、しっかりガードして前に出るがパンチが空を切る。久々の試合からか動きに固さが見られるが剛腕は健在、ヒットしたパンチで相手は左まぶたを切る。

 2Rには相手の左パンチでバランスを崩す場面も。しかし、それもあってか3回からはアグレッシブに攻め、4Rには右ストレート、左フックをヒットさせロープに追い詰める。相手はバッティングで今度は右まぶたを切り出血。
 
 そして6Rには右のボディーブローでダウンを奪うと、再開後にボディの連打で畳みかけ右ボディでダウンを奪いレフェリーが試合をストップ。元連続KO記録の王者らしく、復帰戦もKOで飾った。

 勝った比嘉だったが「18歳の時に上京して世界チャンピオンを目標にしていた気持ちも薄れて、(今回)練習に行ったり行かなかったりした。試合内容としては全然(ダメ)。今後、この気持ちだったら応援があっても意味がない。このままモチベーション上がらなかったら辞めようとも思っている」と告白。それでも会場は大吾コールが起きた。

比嘉のボディで相手はマットに沈んだ

 今回、バンタム級(53.52kg)レベルまで体重を上げ試合を行なったが、2階級上げた初戦としては決して悪い内容ではないのではないだろうか。あとはモチベーションの問題だろう。前回(184月)の試合までデビューから一緒にやってきた野木トレーナーが現在ジムを離れるなど環境の変化もあるが、比嘉がモチベーションを戻し再びリングに上がることに期待したい。

 囲み取材では「とりあえず勝ててよかった」と語ったが、今後については「次は白紙。ノーコメントです」と言い、階級もどの行うかは決まっていないという。バンタム級にはWBSSで優勝した井上尚弥、弟の拓真らをはじめ強豪が顔を揃えている。再び強豪らとしのぎを削りあったKO劇を見せて欲しい。(Photo:Naoki Fukuda)

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