2021/05/30（日）UP
（最終更新：2022/02/17 16:11）

逆転の一本勝ちを決めたRyo

▼第8試合　バンタム級　5分3R
●透暉鷹（ときたか・ISHITSUNA MMA）
一本　3R4分59秒　※ギロチンチョーク
〇Ryo（RINGS/第3代THE OUTSIDER 75-70kg王者）

　透暉鷹（ときたか）は2019年修斗フェザー級新人王の実績を持ち、20年7月からパンクラスに参戦すると小森真誉、田中半蔵を下し現在4連勝中と好調。

　対するRyoは朝倉未来・海兄弟と同じTHE OUTSIDER出身ファイターで、第3代THE　OUTSIDER 75-70kg王者。16年には朝倉未来と対戦しギロチンチョークで主催者ストップによるTKO勝利となったがのちにノーコンテストの裁定となっている。こちらも20年からパンクラスに参戦すると滝田J太郎、林優作を下し現在3連勝中。パンクラスでの連勝を伸ばすのはどちらか。

　1R、強いインローは透暉鷹、Ryoは飛び込んでワンツー。グラウンドになると透暉鷹はサイド、そしてがぶった状態からアナコンダチョーク。さらに逃げたRyoのバックにつくとリフトアップして豪快にテイクダウン。Ryoは冷静に下から十字を狙うが透暉鷹は腕を抜くと強いパウンド、グラウンドでしっかり固めてコツコツパウンドを落とす。

Ryoの終了間際のギロチンチョーク！相手は失神

　2R、パンチのフェイントから飛びヒザの透暉鷹。Ryoは組み付くと足払いでテイクダウンするが透暉鷹が上を取り返す。Ryoは立つと今度は内股でテイクダウン。脚で首を挟むネックシザースを仕掛けるが透暉鷹は抜け出す。組みの攻防から上を取った透暉鷹。1ラウンドと同じくグラウンドで密着してコツコツパウンド。しかしRyoはブリッジで上を取り返すと腕十字。透暉鷹はクラッチを組んで凌ぐ。

　3R、いきなりワンツーのRyoに透暉鷹はインロー。透暉鷹は組み付くとケージに押し込んでテイクダウン。Ryoを起き上がらせないように押さえつけながらパウンドを落とし肩固めへ。だがRyoは大きく後転するようにして脱出するとバックを奪取。攻勢に出ようとするが透暉鷹がすぐに反転してトップを取り返す。なかなか寝技で得意の形に持ち込めないRyo。劣勢のまま残り時間わずかになり、最後にRyoは逆転をかけてギロチンチョークを仕掛けるがそのままホーンがなって試合終了。しかしレフリーがストップすると透暉鷹は失神しており、会場がざわつく中「勝者Ryo」のアナウンスが流れる。残り1秒でRyoがまさかの大逆転勝利を収めた。

レジェンド近藤有己が鈴木淑徳に判定勝利

▼第7試合　ウェルター級　5分3R
〇近藤有己（パンクラスイズム横浜/第5&8代K.O.P）
判定2-1　※27-30、29-28×2
●鈴木淑徳（K-PLACE）

　96年のデビュー以来MMA108戦のキャリアを誇り、45歳となった今も現役を続けるレジェンドファイター近藤。前戦では小林裕に判定で敗れている。

　対するはキャリア11年。修斗でキャリアを積み今回がパンクラス初参戦となる鈴木。

　1R、直立に近い独特の構えからじわじわと詰めていく近藤に、鈴木はその外側を周りながら素早いタックル。しかし近藤は受け止めるとケージに押し込んでいく。ブレイクがかかると鈴木は飛び込むような右ストレート。近藤はそこにカウンターを狙う。鈴木は距離を保ちつつローやボディストレートを飛ばし、そこからタックル。しかし近藤はしっかりと切るとがぶったままコツコツパンチを当てる。

2R、遠い距離からタイミングを見てパンチを当てに行く鈴木、近藤がケージに詰めると素早くかわして脱出する。互いに手数は少ないが要所で鈴木の右が近藤の顔面を捉える。近藤の外を周りながら何度もスイッチを繰り返す鈴木に、近藤は打撃を出すタイミングがなかなかつかめない。鈴木のタックルをまたも近藤が切る。がぶった体勢のままラウンド終了。

3R、鈴木の右に対し、近藤はコンビネーションでパンチを打ち返す。これまでのラウンドより明らかに距離が近い。プレッシャーから逃げるようにタックルに行った鈴木を近藤はつぶしてサイドポジションへ。そのままマウントを狙うも鈴木はハーフに戻すとまたもタックル。しかし近藤は切って逆にケージに詰めダブルレッグで尻餅をつかせる。ケージ際の攻防が続くが最後はスタンドで打撃戦。互いに足を止めて打ち合う中試合終了。判定は2－1で近藤。最終ラウンドを優勢に終えて接戦をものにした。

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