【UFC】元王者ディラショーが2年半ぶり復帰戦に勝利、2位サンドヘイゲンを下し「主役が帰ってきたぞ」とタイトル挑戦を要求

2021/07/25（日）UP
（最終更新：2021/07/27 17:44）

WME-IMG
『UFCファイトナイト・ラスベガス32』
2021年7月25日（日）米国ネバダ州ラスベガス　UFC APEX

▼バンタム級マッチ
●コーリー・サンドヘイゲン（米国）
判定1-2 ※48-47、47-48×2
○T.J.ディラショー（米国）

　ディラショーは元UFCバンタム級世界王者。19年1月に一階級下のフライ級王者ヘンリー・セフードに挑戦。二階級制覇を目指したが32秒でKO負け。さらに、その試合でアンチ・ドーピング規則違反に抵触した理由からバンタム級王座を返上。2年間の出場停止を課せられていたが、今回が2年半ぶりの復帰戦となる。

　対するサンドヘイゲンは元WKA世界王者のストライカーでディラショーの元練習パートナー。最近は、昨年10月に同級1位のマルロン・モラエスに後ろ回し蹴りで2回TKO勝利、続く今年2月に元ライト級王者のフランキー・エドガーに飛びヒザ蹴りで初回28秒KO勝利し、現在ランキング2位と勢いに乗っている。

　1R、サンドヘイゲンがノーモーションの飛びヒザ蹴り。ディラショーにキャッチされるが、サンドヘイゲンは何とそこから逆さ状態で横三角絞めに。ディラショーはこれを崩すとパウンドを落としながらバックテイク。このラウンドはディラショーが取った印象か。

　2R、サンドヘイゲンの左フックがヒットし、ディラショーがダウン。ディラショーはすぐに立ち上がり、反撃するも右目眉周辺から出血。サンドヘイゲンは下がりながら、パンチを当てていくと、流血が目立ちはじめ、レフェリーが試合を止めてドクターチェックする程に。さらに再開後、サンドヘイゲンが飛びヒザ蹴りがディラショーの顎にヒット！ディラショーの出血が止まらない。このラウンドはサンドヘイゲンが取り返したか。

　3R、変わらず強いプレッシャーをかけるディラショーに対し、サンドヘイゲンが不規則なリズムのステップを踏むながら、バックスピンエルボーなどノーモーションの打撃を当てていく。サンドヘイゲンのディラショーのカットした右目付近を狙う打撃で、出血の具合が目立つ。しかし、ディラショーのカーフキックがコツコツと当たり、サンドヘイゲンが少し失速し始める。サンドヘイゲンのバックスピンキックをキャッチしながら倒し、ディラショーがテイクダウンからバックを奪取。終盤、パンチの連打をまとめる。

　4Rと5R、強いプレッシャーをかけ続けるディラショーがローを連打。嫌がる様子のサンドヘイゲン。しかし、サンドヘイゲンも左右のボディ、ヒザ蹴りなどボディ攻撃で、ディラショーを削っていく。最後までアグレッシブに責め続けたのはディラショー、パンチの的確さと与えたダメージの大きさはサンドヘイゲンか。

　結局、フィニッシュ決着がつかず、判定は割れて2-1のディラショーの勝利。敗れたサンドヘイゲンは両腕を頭に乗せながら納得のいかない表情を見せた。

　ディラショーは勝利マイクで「最高の相手で、最高の勝利だった。主役が戻ってきたぞ」と復帰勝利を喜び、タイトル挑戦を要求した。 

▶︎次ページ【動画】は、元王者ディラショーがピンチに！サンドヘイゲンが飛びヒザ蹴りから、逆さ状態の横三角絞め！

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