2022/09/12（月）UP
（最終更新：2022/09/17 08:45）

福田（左）は杉山（右）に全局面で圧倒

▼第14試合　宗明建設PresentsDEEPフライ級GP一回戦5分3R
〇福田龍彌（MIBURO）
判定5-0　※28-26、28-27×4
●杉山廣平（SPLASH）

福田は1Rに4点ポジションの相手にヒザ蹴りを入れてしまう反則で減点2

　フライ級GP一回戦。福田はムエタイ仕込みで破壊力ある打撃を持ち、2019年7月の修斗世界フライ級暫定王者決定戦で勝利し、暫定王座を獲得。昨年1月に第6代世界フライ王者・扇久保博正のベルト返上を受け、第7代世界フライ級正規王者となったが、同7月の初防衛戦で平良達郎に敗れ王座を失っている。
　今年5月はビョン・ジェウンから判定勝ち。対する杉山は、パンクラスを主戦場にするファイターで、今年7月に本田良介を破り、今回のトーナメントに選ばれた。

杉山（左）は最後まで強い気持ちで勝負した

　1R、サウスポー構えの福田は左ストレートでダウンを奪い、一気にパンチを狙って上になるが審判団が試合を中断。グラウンド状態の相手に立っていた福田のヒザが入ったことで、減点2を受けた。
　回復するまで休憩後、試合再開。杉山はシングルレッグに入るが、福田が潰して上になる。ガードポジションの杉山はケージを背に立ち上がろうとするが、福田は上からパウンド。さらにハイキックでKOを狙う。組みつく杉山に、福田が肩パンチ。この直後に福田のヒザ蹴りが下腹部へ。また中断となるが、すぐに再開されてラウンドが終わった。

　2R、福田はプレッシャーをかけていくが、杉山はミドルキックを蹴っていく。福田の左のパンチを狙いつつ、ショートの右アッパー。シングルレッグに入る杉山。これは反応した福田が上になり、ポジションを固めにいくが、杉山はケージを背に立ち上がった。

福田（左）はフライ級GPの中心になりそうだ

　3R、減点ポイントを背負った福田は、前へ出て左をヒット。ボコンという音が響き、会場がわく。杉山は何回かシングルレッグに入るも、これは切られてしまう。おでこが大きく腫れる杉山。最後までパンチを打ち合う両者。反則はあったものの、激しい試合になった。判定は、5-0で福田が勝者となった。

　マイクを握った福田は、「倒せなくて偉そうなこと言えないんですけど、杉山選手はスゲー気持ちが強くてビックリしました。仕事を辞めて格闘技一本にして、生きがいを感じています。毎月、試合をしたいくらいです。今回は不甲斐ない試合をしてしまいましたが、これからも強い相手と全力でやって、ヒリヒリした試合を見せます」とコメントした。

ミスターXとして注目されていた宇田は、高速エルボー連打で島袋をTKOで下した

▼第13試合　宗明建設PresentsDEEPフライ級GP一回戦5分3R
●島袋チカラ（CORE）
TKO　1R 3分07秒　※レフェリーストップ
〇宇田悠斗（総合格闘技道場 HOPE）

島袋（奥）は打撃で勝負したが

　フライ級GP一回戦。島袋は伝統派空手がベースで2009年にプロデビュー。パンクラスでは砂辺光久や越智晴雄らと激戦を繰り広げてきた。前戦は今年5月のDEEPで風我に判定負けを喫している。一方の宇田は2019年にプロデビューし、修斗フライ級新人王戦を全てフィニッシュ勝利で優勝。今年3月にはRIZINに参戦し、竿本樹生と対戦。接戦にもつれ込むが判定1-2で敗れ初黒星を喫した。今回はミスターXとして電撃参戦となった。

ボディロックした島袋に宇田がエルボーを落としてマットへ沈めた

　1R、島袋は宇田のプレッシャーに対して、ステップを踏んで動き回る。ときおり左ミドルキック、二段蹴りなどで攻撃。なかなか攻められない宇田。島袋は宇田の動きに合わせてダブルレッグに入るが、これは宇田が耐える。そのままがぶる形になった宇田は、上からヒジ連打。これで動きが止まった島袋を見て、レフェリーが試合をストップした。

　宇田は「今の試合は、面白くなかったと思います。DEEPが初参戦で、緊張しちゃいました。次は万全で戦いますので、期待してください。DEEPファンの方も応援をよろしくお願いします。必ず優勝します」とアピールした。