2022/09/18（日）UP
（最終更新：2022/10/15 07:43）

馬渡（右）とガン（左）のテクニック合戦となる

▼第8試合　ダブルメインイベント1 日泰国際戦58kg契約3分5R
〇馬渡亮太（治政館/WMOインターナショナルスーパーバンタム級王者）
TKO　3R1分25秒　※左ヒジ打ち
●ガン・エスジム（タイ/エス/元泰国ラジャダムナンスタジアム認定フェザー級7位）

　馬渡は、長くしなやかなミドルキックと殺傷力の高いヒジを武器とし、18年にタイ・チェンマイスタジアム認定バンタム級王座、19年にはジャパンキック同級王座、21年にはWMOインターナショナル・スーパーバンタム級王座を獲得した3冠王。今年7月には本場タイのランシットスタジアムで、WMO世界ランカーのジャーオパヤー・ペッポートーオーに判定勝ち。この勝利が評価され、WMO世界フェザー級16位にランクインしている。
対するガンは、元泰国ラジャダムナンスタジアム認定フェザー級7位の強豪だ。

ヒジの打ち合いとなった
両者

　1R、馬渡は左ハイキックで意識を上に向かせておいて、右のカーフキックを連発。ガンはワンツーで前へ出て首相撲になるが、馬渡はディフェンス。離れるとカーフキックを飛ばす馬渡。ガンは動きが止まることもあった。

　2R、馬渡は前蹴り、ミドルキック、ヒザ蹴りでボディ狙い。これが効いたのか、下がるガン。そこへ馬渡は左飛びヒザ蹴り。アゴに入り、ガンがダウン。立ち上がったガンに馬渡はパンチを浴びせるが、今度はガンがヒジ打ちをヒット。これで馬渡は右目上を負傷して、ドクターチェックが入る。出血が少なかったため、すぐに再開。ラウンド終了のゴング。

ヒジ打ちのダブルノックダウンとなり。馬渡がすぐに立ち上がってKO勝ちとなった

　3R、馬渡はカーフキックを連発。構わずガンは前へ出てパンチを打っていく。さらにヒジ打ちを繰り出すガン。その直後、互いのヒジ打ちでダブルノックダウンの形となるが、すぐに馬渡は立ち上がる。ガンは倒れたままテンカウントを聞いた。

　マイクを握った馬渡は、「ヒジで切られちゃいました。ヒジ有りの方が面白くないですか。ヒジ有りじゃないとダメだよ。キック大好きなんで、もっとやっていきます」と挨拶した。

麗也（右）は1Rにパンチでダウンを喫したが挽回してドローに持ち込んだ

▼第7試合　セミファイナルジャパンキックvsイノベーション交流戦53.5kg契約3分3R
△麗也JSK（治政館/元ISKAインターコンチネンタルフライ級王者）
判定0-1　※28-28×2、27-28
△平松弥（イノベーション/岡山/イノベーションフライ級王者）

ミドルキックを決める平松

　ジャパンキックvsイノベーション交流戦で、元ISKAインターコンチネンタルフライ級王者の麗也JSKと、イノベーションフライ級王者の平松弥が対戦。

　1R、麗也はジャブからカーフキック。平松はミドルキックを決めていき、ペースをつかむ。麗也が前へ出て打ち合いに来た瞬間、平松の左ストレートが入り、ダウン。立ち上がった麗也は、打ち合うと左ボディや右を入れて反撃。いきなり熱い展開となる。

　2R、麗也はカーフキックを中心に足を狙う。平松は動き回って左右のパンチで反撃するも、麗也はパンチからロ―キックとさらに激しい攻撃で見せる。麗也のボディブローが入る。平松もミドルキックで反撃するが、やや麗也の勢いがいい。

猛攻を仕掛けた麗也がダウンを挽回した

　3R、ダウンを奪われている麗也は、距離を詰めてパンチを連打。さらにボディストレートで平松を追い込む。麗也の左フックが入る。平松がピンチになったが、後半に入るとパンチが当たり始めて、猛攻開始。だが麗也も負けずに打ち返し、最後まで好勝負となる。判定は1（平松）-0でドローに。引き分けになったが、会場は大いに盛り上がった。

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