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【THE MATCH】天心が左フックで武尊からダウン奪い判定勝ち、無敗のまま有終の美

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2022/06/19(日)UP

天心が武尊からダウンを奪う

THE MATCH 2022 制作実行委員会
『THE MATCH 2022』
2022619日(日)東京ドーム

MAIN:TENSHIN NASUKAWA vs.TAKERU
▼第15試合 -58.0kg契約 3分3R 延長1R
〇那須川天心(TARGET/Cygames)
判定50 ※2928、30-28×3、30-27
●武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
※当日の戻し体重は4.0kgまで、ワンキャッチワンアタックありのキックボクシングルール

天心がスピードで武尊を攻める

 ついに、この時がやってきた。那須川天心vs武尊の世紀の一戦は、那須川が2015年11月にK-1の会場の花道で、試合を終えた武尊に向かい「大晦日で(戦いましょう)」とアピールしたことから始まった。2人はそれから勝ち進み、それぞれの道で不動の地位を築くこととなる。勝ち進めば進むほど幻想が膨らみ、2人の対決の声が大きくなっていった。

【フォト】天心が左フックで武尊をダウンさせた瞬間

天心が飛び膝蹴り!

 実現の声が高まる中、何度も頓挫し、2人すらも諦めかけた時に、今回の対戦が決まった。天心がボクシング転向を宣言したため、今回がキックボクシングラストマッチ。最後の相手として、これ以上の選手はいない武尊との世紀の一戦がいよいよ始まる。

 ルールは、1キャッチ1アタックあり。体重は58kg契約で前日計量、大会当日3時間前までに4kg戻しが条件。5人ジャッジ制でオープンスコアリング方式となる。

 通常は60kgで試合を行う武尊が不利な契約体重と言われていたが、武尊は前日計量で60kg、天心は500gアンダーの57.95kgで計量をパスした。大会当日3時間前の再計量(4kg戻し制限の62kg契約)は2人ともパスし、あとは決戦を待つだけとなった(天心=61.95kg、武尊=61.75kg)。

 2人は、それぞれゴンドラに乗って、56000人の大観衆を見下ろしながら花道に運ばれると一歩一歩、力強くリングへ歩を進めた。武尊は花道を歩き、険しい表情でロープをまたぐと、両手を広げてリングイン。
 天心は最後のキックのリングの花道を笑顔を見せ、最強の男が待つリングへ向かう。セコンドと円陣を組み、気合いを入れると両手を上下に何度も挙げて観客に盛り上げるようにアピールしてリングインした。

天心の左フックがヒットし武尊からダウンを奪う

 1R、天心は左ストレート。武尊はミドルキック。動き回る天心に武尊が右前蹴り。天心が左ハイキック、さらに左ストレートで武尊が下がる。武尊が左ローキック。天心が右ストレート、左フックとリズム良く攻撃を作る。天心が左ハイキック。ヒザ蹴り、左、右とパンチを被弾した武尊は笑う。右ボディを入れる天心。ジャブで崩す天心が、攻撃を組み立てる。バックブロー、右フックと天心の多彩な技が目立つ。前へ出た武尊に天心の左フックが入り、ダウン。立ち上がったところでラウンド終了。

 オープンスコア:10(武尊)-8(天心)、10(武尊)-8(天心)、10(武尊)-8(天心)、10(武尊)-8(天心)、10(武尊)-8(天心)。

笑って誘う武尊

 2R、武尊は前蹴り。天心は右ボディを入れる。バックブローの天心。右フックを振るう武尊だが、空振り。リズムを取る天心は、後ろ廻し蹴り。完全にペースを掴んだか。互いにボディを打ち合ったところで、武尊の頭がぶつかるバッティングで試合中断。試合が再開。天心スピードある攻撃を仕掛けると武尊が珍しく投げてしまい、注意をもらう。武尊は自分のペースに持って行けない。それでも終盤にワンツー、フックを放ちながらプレッシャーをかけ続けた武尊が意地を見せた。

 オープンスコア:4者が10−10、1者が10(武尊)-9(天心)。

 3R、天心は左フックを合わせる。武尊は右フックを放つ。かわす天心。笑う武尊。天心はジャブ、フックとヒット。武尊は笑いながら、打ってこいとアピール。ノーガードで、左右のフックを振り回す武尊。武尊は最後までKOを狙い、フックを振り回すが、天心は決定打をもらわない。勝負は判定となり、5-0で天心が勝利。ジャッジが読み上がる時に、天心は涙を落とした。決着がつくと、武尊と抱き合う天心。互いの健闘を称え合った。

 マイクを握った天心は、「やったぞー、俺、勝っちゃったよ。最後の試合、こんなに長い間、待ち続けたファン、武尊選手、ありがとうございました。ずっと実現しないで、恋人みたいな感じで、好きになったり、フラれたり。俺、幸せでした。歴史の証人になってくれてありがとうございました。武尊選手がいたから、ここまで続けられたんで。コロナで相手がいないとか色々なことがあって。でも色々な人たちがいて、導いてくれて一つになれて幸せでした。俺、今日でキック終わり。引退だよ、俺。今日は、勝って初めて強いと思った。格闘技大好きです。キックの団体が一つになって世界だったり、他の競技に負けない凄いパワーがあるんで、格闘技に興味を持ってもらえたら嬉しいです。俺いなくなっちゃうけど、みんなで協力して来年はTHE MATCH2をやろう。やるべきです。あと、父の日なんで、『いつもありがとう。最高の親孝行ができたよね』(と父親と抱き合う)。格闘技、最高!」とコメントした。

 なお、本大会はABEMA PPVにて全試合独占生中継された。

※この試合はABEMA PPVで配信中(6月19日11:00~6月25日23:59)

▶︎次ページは【フォト】天心が左フックで武尊をダウンさせた瞬間

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