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【コラム】今さら聞けない『TUF』って何?コーチ対決の因縁とは何か

元WOWOWのUFC中継解説者としても知られる格闘技ジャーナリストの稲垣收(いながき・しゅう)氏が、世界を舞台に格闘技のディープな情報を発信する世界格闘技最前線。
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■リアリティ番組がドラマ以上に大人気の米国
トランプ大統領誕生も、リアリティ番組のおかげ?

 米国では連続もののTVドラマも盛んだが、それ以上に大人気なのがリアリティ番組(Reality Show)である。ドラマと違って基本的に脚本がなく、主として俳優ではない一般人が参加して、ドキュメンタリー風に撮影される番組だ。

 たとえばタレント発掘番組『アメリカン・アイドル』もリアリティ番組だし、大自然の中でサバイバルしながら毎回1人ずつ脱落していくという『サバイバー』もそうだ。

 また新・米国大統領となったドナルド・トランプも2004年から2012年まで『アプレンティス』というリアリティ番組のホスト(司会)を務めていた。この“トランプ版アプレンティス”は、不動産王トランプのもとで、2チームに分かれた参加者たちがアプレンティス(見習い社員)として、さまざまなビジネス・プロジェクトに取り組んで勝敗を競い、毎回1人ずつ脱落するというもの。脱落者を宣言するのはトランプで、番組の最後に彼が言う「お前はクビだ!(You are fired!)」という決めゼリフは流行語にもなった。(このセリフはもともと、トランプも参戦したことのあるプロレス団体WWEの会長、ビンス・マクマホンのセリフだった)

 政治経験のないビジネスマンのトランプが、今回の大統領選でヒラリー・クリントンを破って勝利できたウラには、8年間もこの番組でホストを務めてお茶の間に知られた顔になっていたこともかなり大きいだろう。
(ちなみに、この『アプレンティス』は途中から参加者がセレブになって『セレブリティ・アプレンティス』となり、体操の金メダリストのナディア・コマネチや元ボクシング世界王者レノックス・ルイス、元UFC王者ティト・オーティズも「見習い」として参加した)

■『サバイバー』の共同プロデューサーが製作し
総合格闘技の歴史を変えたTUF1 ・・・

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