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【コラム】“爆腕”大月晴明が見た那須川天心の初防衛戦

元WOWOWのUFC中継解説者としても知られる格闘技ジャーナリストの稲垣收(いながき・しゅう)氏が、世界を舞台に格闘技のディープな情報を発信する世界格闘技最前線。
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■相手はアイルランドのスーパースター。でも天心は実力差を見せつけた

「いや~、今回の試合では、シェーハンのいいところが全然出なかったですね。天心の圧勝じゃないですか」と大月は驚きを隠さない。「お客さんには、シェーハンが強い選手かどうかすら、分からなかったと思います。だけど彼は、アイルランドではスーパースターなんですよ」

 大月は昨年10月、アイルランドで行われた『SIAM WARRIORS SUPERFIGHTS』(サイアム・ウォーリアーズ・スーパーファイト)に出場し、シェーハンと同門のセーン・クランシーと対戦して勝利し、ISKAムエタイ・インターコンチネンタル・スーパーライト級王座を獲得した。その大会のメインで行われたWKAムエタイ世界バンタム級王座決定戦に出場したのがシェーハンだった。

「その試合でシェーハンは新日本キック王者のHIROYUKIとやったんですが、大接戦の末に勝ったんです。シェーハンは性格も明るくて、アイルランドでは、すごく人気のある選手で、現地の会場でも大声援を受けていました」

 そのアイルランドの大会で知り合った縁で、今回大月はシェーハンのセコンドを頼まれたのだ。

「シェーハンはムエタイスタイルだけど、何でも出来るオールラウンダーで、力も強い。特にヒジが得意で、日本では志朗もヒジで斬られましたね」

 ただ、今回の天心戦はISKAオリエンタルルールで、ヒジ打ちはなしだった。

「でも、そんなの関係ないですね。天心が圧倒してました。天心は気合いもすごく入っていたし、完全な実力差を見せつけましたね。シェーハンは全く反応できてなかった。4月29日に試合して、足を少し痛めていたようですが、それも言い訳にはできないでしょう」

 そんな“アイルランドのスター”シェーハンを1Rで粉砕した那須川天心は、“爆腕”大月の目にはどのように映っているのか? ・・・

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