2017年4月度・格闘技MVPスペシャルインタビュー 武居由樹（K-1）

■強さの秘密？　会長に言われたことをとにかくやること

　子供時代は相当な悪ガキだったという武居。わが子を見かねた母親は、武居が10歳の時に現在も所属するPOWER OF DREAMに預けた。武居は会長宅に住み込み、練習漬けの毎日を送ってきた。

「優勝出来たのは全部会長のおかげです。僕の強さの秘密？　会長に言われたことをとにかくやることです。実際に練習がきつくて泣くこともありました。特に厳しいのは走り込みで、泣いたり吐きそうになったりと今でも大変です」

　現在も会長宅に住み込みを続け、家とジムを往復するような生活を送っているが、「ずっとその生活を続けてきたので、それが普通になっています」という。試合前は1日8時間もの練習をするのが武居の強さの源だ。

「自分は何でも倒せる、全ての攻撃で倒せる選手になりたいです。パンチには自信があるので、今はもっと蹴りを強化しようと思ってムエタイと空手も学んでいます。武尊選手も言っていましたが、軽量級でも倒せる試合をやっていきたいです」

　トーナメントでは右手を痛め、翌日の記者会見ではギプスを着けて出席。現在もまだ痛みがあるというが、練習はトーナメントの5日後に再開したという。

　今後の目標については、「初代王者（武尊）が凄すぎたので、ベルトの価値を下げないように努力していこうと思います。このまま無敗で行って、まだまだ先の話ですが、いつか武尊選手と戦いたいですね」と、武尊に追いつき追い越せだと語った。

　これから身体もしっかり作り込んでいきたいという武居。年齢的にもキャリア的にもノビシロは十分にあり、さらに強くなっていくことが期待される20歳のチャンピオンである。

関連リンク
・ゴールドジム Web site
・試合レポート「20歳の新王者誕生、武居が久保に完封勝利して優勝」
・過去のMVP選手一覧 

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