【グローリー】女子の世界GP開催決定、優勝賞金は2.5万ドル

2016/05/15（日）UP
（最終更新：2016/05/15 18:40）

　5月12日（木・現地時間）世界規模のキックボクシング団体『GLORY』は女子スーパーバンタム級（-55.5kg）を新たに創設し、その王者を決めるグランプリトーナメントを開催することを発表した。

　トーナメントには、リザーブファイト1試合を含め、世界９カ国から10人の女子トップファイターが出場するという、女子ではあまり見られない規模の世界トーナメントとなる。また、優勝者には女子スーパーバンタム級初代王者の称号とともに、賞金25,000ドル(約270万円＝5月14日現在)が贈られる。

　トーナメント1回戦の第1試合は、5月13日（金・現地時間）アメリカ・カリフォルニア州で開催された『GLORY 30』にて行われた。”時限爆弾”の異名を持つ前WBCムエタイ女子世界王者のティファニー・ヴァン・ズースト（アメリカ）が、若干18歳の新鋭エスマ・ハシャース（モロッコ）を判定で下し、準決勝進出を決めている。

　準々決勝の第2試合の開催日も既に決定しており、6月25日（土・現地時間）オランダ・アムステルダムにて開催される『GLORY 31』で行われる。地元オランダ女子キックボクシング界の期待の星と呼ばれ、WPKL世界女子フライ級王者の実績を持つイシス・バービック（オランダ）が、”可愛い殺し屋”の異名を持つムエタイ出身のアイマン・バロー（イギリス）を迎え撃つ。名門ボスジムに所属するバービックは、2014年にシュートボクシング（以下SB）の『S-cup世界トーナメント2014』でRENAと対戦し、判定2-0で敗れている。

　準々決勝の残り2試合とリザーブファイト1試合の対戦カードも既に発表されているが、日程は今年の後半に発表される。

　アメリカ総合格闘技『ベラトール』の前ストロー級王者で”戦う女王”ことゾイラ・フラウスロ（アメリカ）がボクサーのダニエラ・グラフ（ドイツ）と対戦。また、3度のWKN世界王者に輝き、プロ戦績は27戦無敗を誇るアメル・ダビー（フランス）は、韓国ムエタイ王者ジ・ウォン・リーと戦う。

　リザーブファイトには、『ONE FC』にも参戦するベテランMMAファイターのイリーナ・マゼパ（ロシア）とムエタイ戦士フェリアル・アメーロリエン（南アフリカ）が出場する。

　今後の世界の女子格闘技界を占ううえで、重要なトーナメントになるだろう。

●編集部おススメ記事
・RENAの相手はオランダ女子キック界の超新星
・RENAがオランダ女子キック界の超新星バービックを下す