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【パンクラス】村山暁洋が初防衛へ闘志、挑戦者・三浦と思わぬ共通点も

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2016/09/15(木)UP

ウェルター級タイトルマッチを戦う王者・村山暁洋(左)と挑戦者・三浦広光(右)。中央は廣瀬隆司コミッショナー

 10月2日(日)東京・ディファ有明で開催される『PANCRASE 281』にて、ウェルター級キング・オブ・パンクラス・タイトルマッチを争う王者・村山暁洋(Gutsman)と同級6位の挑戦者・三浦広光(SAMURAI SWORD/RINGS)が、15日(木)都内で記者会見&調印式を行った。

 村山は3月に行われた同タイトルマッチで、鈴木槙吾にTKO勝ち、王座奪取に成功。現在4連勝中と好調を維持する。対する三浦は2004年にプロデビューし、「HERO’S」やアメリカの「WEC」などで活躍。2009年にはプロボクサーへ転向し、デビューから9戦無敗でOPBF東洋太平洋スーパーミドル級王座に挑戦するなど結果を残した。その後、ボクサーを引退すると、昨年6月にパンクラスでのMMA復帰を発表。復帰後は3戦全勝(1不戦勝)と負け無しだ。

 初防衛戦を迎える村山は「ランキング6位とはいえ、試合の内容を見ると(復帰後)2戦はKOとTKOで勝っています。そして、以前から強い選手だなと思っていたので、ついに来たかという感じですね」と挑戦者・三浦を警戒。「一撃を持っているし、身体がすごく強い」と評した。

 一方の三浦は「打撃にしても組み技にしても穴が無い。組み際に一瞬の隙をついて投げるのが上手いですね」と王者・村山を高く評価。それでも、村山のファイトスタイルには「対応出来ます」と自信を見せると、「練習でもボクシングを重点的にやっているのでパンチでKOします。王者がパンチ勝負をしなくても、パンチで決着がつくと思います」とKO勝利を予告した。

 これを受けて、村山は「相手のパンチが強いのは確かですが、自分はパンチだけにこだわらず、粘り強く全てを出して勝負したい。パンチで勝負する場面もあるかもしれないですが、5分5R全体で勝てるようにしたい」と、フルラウンドの総力戦を仕掛けると語る。

 対する三浦は「WECとボクシングでタイトルマッチでベルトが獲れなかったので、やっぱり欲しい。最後は気持ちの勝負になると思います」とベルトへの思いをアピールした。

 ここで会見の話題は変わって両選手の近況に。昨日、愛用の自転車が盗難被害に遭ったという村山。約20万円する海外直輸入の代物であったようだが、「悪い運をここで出し切って、試合に良い運が回ってくれば良いなと思っています」と前向きだ。

会見後に調印式に臨んだ村山(左)と三浦(右)

 すると、三浦からも「自分も半年ほど前に約30万円のピスト(バイク)をパクられました」とまさかの告白が。2人の思わぬ共通点に、廣瀬隆司コミッショナーから「両選手とも、ベルトと自転車が欲しいという気持ちで、ぜひ試合を盛り上げて欲しい」とエールが送られる展開となった。 
 
 ベルトはもちろん、自転車購入費に充てる賞金も懸かるであろう両選手の対決。三浦からは「自分は自転車はそこまで…。高いのはもういいです」と本音も聞こえたが、果たして勝利を手にするのはどちらか。

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