【ベラトール】ヒョードル迎え撃つミトリオン「レジェンドから名声を奪う」
11月19日の『Bellator 165』の会場でヒョードル（右）と対面したミトリオン（左）
11月19日（土・現地時間）『Bellator MMA』との契約が発表されたエメリヤーエンコ・ヒョードル（ロシア）。来年2月18日（土・同）開催の『Bellator 172』にてデビュー戦が行われるが、その相手を務める元UFCファイターのマット・ミトリオン（アメリカ）が、現地メディアからの取材の中で試合に向けてコメントしている。
ミトリオンはUFCファイター育成番組「TUF」のトーナメント出場を経て、2010年からUFCに本格参戦。シーク・コンゴやロイ・ネルソンといったUFCヘビー級の強豪たちと拳を交えてきた。昨年6月にベン・ロズウェル、今年1月にトラヴィス・ブラウンに連敗を喫すると、3月にBellator移籍を発表。6月に迎えた初陣で初回KO勝ち、続く7月の第2戦目ではIGF WORLD GP トーナメント優勝者オリィ・トンプソンもTKOで下し、好調を維持する。
ヒョードルとの対戦が決まり、「彼の顔面にためらい無く拳をぶち込むつもりだよ。お互いにそれがしっかり出来る選手だから、エキサイティングな対戦カードとして期待されているんだと思う」と気を引き締めるミトリオン。
「ヒョードルは紛れもなく誰もが知っているレジェンド。自分もそうなりたいと思って競技を続けている。だからこそ、彼に向かって拳を振り上げて出来るだけ大きなダメージを与えたい。そうすれば、彼の名声を少しでも奪って自分のものに出来るだろうから」と闘志を燃やす。
握手を交わすミトリオン（左）とヒョードル（右）
ヒョードルは昨年大みそかのRIZINで約4年ぶりに現役復帰を果たしてから2連勝中。しかし、今年6月の復帰第2戦目では、元UFCファイターのファビオ・マルドナドに追い込まれるあわやの場面もあり、ブランクの影響を払拭し切れていないとの声もある。
これについて、ミトリオンは「いくつか試合をこなして、調整出来たんじゃないかな。俺は出来るだけベストな状態のヒョードルと戦いたいと思っていた。彼は勘を取り戻していることを期待する。そして湧き上がってくるアドレナリンと興奮になじんでいることにもね」と言う。
さらに、「彼はフェイスオフ（対面）した時、微笑んでいただろ？ あれこそ彼が調子を取り戻している証拠だと思うし、戦いの雰囲気に馴染んできているんだろう」と、実際に対峙してヒョードルがしっかり戦える状態であることを感じたようだ。
Bellatorのヘビー級戦線で今後の活躍が期待されるミトリオンとヒョードル。果たして、この試合の勝者が今年5月から空位となっているBellatorのヘビー級王座へと近づくことになるのか。
PHOTOS＝Bellator MMA（C）
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