【白蓮会館】優勝5回の絶対王者を倒し、山口が世代交代
▲重量級決勝は山口（左）vs北島（右）となり、山口が下段廻し蹴りで一本勝ち
白蓮会館
「第29回全日本空手道選手権大会」
2013年11月17日（日）大阪・ボディメーカーコロシアム
白蓮会館の『第29回全日本空手道選手権大会』が開催され、全国から185名の精鋭が出場。
一般女子（2階級）、一般男子（3階級）、ヤングマスターズ35歳以上（2階級）、マスターズ42歳以上（2階級）でそれぞれ日本一の座が争われた。
会場には、年内引退を発表した元K-1ファイターのピーター・アーツも来場。興味深く試合を観戦し、「俺の教え子をこの大会に出場させたいね」とのコメントも。
また、WKOシフ・ロバート・マッキネス会長の特別演武中にもアーツがサプライズ出演し、アーツがシフ館長の体にバットを叩きつけて折るという荒業を披露した。
▲試合後は感極まって山口（左）も北島（右）も涙を流した
▼重量級決勝
〇山口翔太（白蓮会館）
一本勝ち ※下段廻し蹴り
●北島悠悠（白蓮会館）
▲北島（右）vs内藤（左）
重量級は白蓮会館所属選手の北島、内藤、山口の三つ巴の争いに。最大の焦点は過去この大会を5度制覇し、白蓮世界大会で2連覇している「絶対王者」32歳の北島を、次世代エース候補である27歳の内藤、23歳の山口が超えられるかどうかであった。
順当に勝ち上がった3名。準決勝でまず昨年のWKO空手ワールドカップ王者である内藤が北島と対戦。試合はお互いが前進し意地がぶつかり合う内容で、両者譲らず最終延長戦に突入。
最終延長は北島の中段への前蹴りを中心としたボディ攻撃で、内藤の動きがわずかに鈍り、北島が5-0の判定で勝利を収めた。
決勝は山口vs北島の新旧王者対決。序盤から小細工なしの真っ向勝負となり、内容は五分五分の展開。勝負はわからないと思われたが、終盤に放った山口の下段廻し蹴りで北島がダウン！ 立ち上がる事ができず、劇的な一本勝ちとなった。
勝った瞬間は「頭が真っ白になった」と語った山口。世代交代、そして2010年以来2度目の優勝を遂げた山口は雄たけびを上げ、そのまま泣き崩れた。
▲福地（右）vs御宮知（左）の決勝戦
▼中量級決勝
○福地勇人（白蓮会館）
優勢勝ち 本戦4-0
●御宮知慎悟（誠會）
昨年はWKO空手ワールドカップ軽量級優勝、新極真会第29回全日本ウエイト制大会軽量級優勝と大活躍、注目を浴びた福地が中量級に転向。この階級でもやはり一本勝ちを量産し、決勝戦に進出した。
決勝は誠會の御宮知と対戦。御宮知は福地得意の上段攻撃をうまくブロックして戦ったが、終盤にボディ攻撃で動きが鈍り、ラッシュをかけた福地が本戦4-0の判定で優勝を決めた。福地はワールドカップを含めこの大会で4連覇を達成した。
▲福地（右）vs竹中（左）の決勝戦
▼軽量級決勝
○福地将人（淑徳巣鴨高校空手道部）
優勢勝ち 再延長4-0
●竹中達哉（成心會）
本命不在のこのクラスはベスト8のうち7名が10代。決勝に勝ち進んだのは18歳の福地と、なんと16歳の竹中。試合は軽量級らしいスピーディーな攻防となり、福地はボディ攻撃、竹中は下段廻し蹴りを中心に攻める。本戦は0-0の引き分け。
福地は延長戦の終盤あたりから圧力をかけてのボディ攻撃でややペースを握り始める。延長戦は1-0で福地がわずかに優勢。再延長でも福地の勢いは止まらず4-0の判定で福地がこの大会初優勝を決めた
福地は中量級を制した福地勇人の実弟。この大会では初となる兄弟優勝を達成した。
＜入賞者＞
▲女子クラスは山口と吉村の空研塾西田道場勢が2階級を制した（写真は山口）
▼一般女子軽量級（55kg未満）
優 勝 山口千怜（空研塾西田道場）
準優勝 西田弥生（一光会館）
第３位 山崎有梨（真士会）
第３位 安部杏奈（淑龍会）
▼一般女子軽量級（55kg以上）
優 勝 吉村 佳（空研塾西田道場）
準優勝 大木 苑（宮野道場）
▼一般男子軽量級（65kg未満）
優 勝 福地将人（淑徳巣鴨高校空手道部）
準優勝 竹中達哉（成心會）
第３位 長島拓哉（正援塾）
第３位 岡崎陽孝（淑徳巣鴨高校空手道部）
▼一般男子中量級（75kg未満）
優 勝 福地勇人（白蓮会館）
準優勝 御宮知慎吾（誠會）
第３位 蔵本竜二（宮野道場）
第３位 宮崎聖也（極真宮崎道場）
▼一般男子軽量級（75kg以上）
優 勝 山口翔大（白蓮会館）
準優勝 北島悠悠（白蓮会館）
第３位 内藤貴継（白蓮会館）
第３位 鞠谷貴大（誠會）
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