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【佐藤塾】小野寺天汰の足技が冴え国際大会初制覇

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2016/04/02(土)UP

決勝戦の延長2回目、小野寺(左)裏回し蹴り(掛け蹴り)がヒット。当たりが浅いがあわやポイントかと思われた。

NPO法人 POINT&K.O.ルール協会
「第5回国際空手道選手権大会(兼・第31回全日本空手道選手権大会」
2016年4月2日(土)東京・国立競技場代々木第二体育館

 極真第1回世界王者の佐藤勝昭が塾長を務める佐藤塾が中心となるPOINT&K.O.ルール協会の3年に一度の国際空手道選手権大会がこの度行われ海外10ヶ国から16名が参加、日本人含め41人のトーナメントで争われた。

決勝戦、前蹴りを放つ小野寺

 優勝候補筆頭の小野寺天汰は今年に入ってから2月14日にWKOの国際大会で優勝、2月28日の極真KWFユーラシア大会で準優勝し、3月27日には兵庫の格闘技イベント「レジェンド」の空手トーナメントで優勝、そして今大会と連戦が続く。この国際大会は今年の第31回全日本大会も兼ねており、全日本三連覇がかかる。

佐藤(右)の重い蹴りが小野寺を襲う

「初戦は外人選手なので慎重に戦った」という小野寺だったが、1回戦からベルギーのアリ、2回戦ではスペインのアルカザールを本戦で破り、準々決勝では極真WKFユーラシア大会重量級を制した新井康司に膝蹴りと上段前蹴りで2ポイント(ノーガードでクリーンヒットした場合に与えられる。3ポイントで一本)を奪取し勝利、準決勝ではラトビアのブーリンスに本戦判定勝ちという好調ぶり。

 一方、反対のブロックからは前回の国際大会準優勝の佐藤徳昭が勝ち進んできた。父、佐藤勝昭譲りのパワーある攻撃で危なげなく勝ち上がり、準決勝では極真スペインのクルジェラスに上段回し蹴りをクリーンヒットさせポイントを奪い圧勝しての決勝だ。

小野寺(左)の中段回し蹴りと、佐藤の後ろ回し蹴りが交錯する

 決勝戦は開始早々に佐藤が突きと中段、上段、後ろ回し蹴りでたたみかけてくる。小野寺は防ぎながら下がり始める。しかし、中盤から徐々に小野寺の蹴り技を出すようになり、鋭い上段前蹴りを佐藤が間一髪でかわす場面もあったが本戦はお互いポイントがなく引き分け。

 延長1回も差がなく延長2回目、小野寺が横蹴りで佐藤の突進を止め、そのまま足を床につけず裏回し蹴り(掛け蹴り)を放つと佐藤の顔面にヒット、あわやポイントかと思われたが当たりが浅くポイントに至らず。この回も引き分けで試合はマストシステムの再々延長へ。

 

右から優勝した小野寺、2位佐藤、3位ブリーンス、4位クルジェラス

 この最終延長では小野寺のボディブローからボディへの膝が的確に入り、佐藤のスタミナを奪っていく。そこから上段膝、かかと落としや上段回し蹴りに繋げる。佐藤は疲れが見え蹴りの勢いが落ち始めるも上段回し、後ろ回しと蹴りを出し続ける。

 試合時間が終了し判定2−1で小野寺が勝利。全日本三連覇、国際大会初優勝を飾った。

女子表彰:右から優勝した樋口、2位 竹中、3位 一ノ瀬

 小野寺は試合後のインタビューで「これまで3回佐藤選手と戦いましたが、今回が一番キレもあり強かった。パンチから膝を中心にやってましたが、最終延長では佐藤選手のスタミナが切れ始めた、と思い気合で戦いました。次は4連覇を目指します」と宣言した。

表彰式終了後、佐藤塾長を中心に国内外の道場生が会場一杯に基本稽古を行った

 また、大会終了後、出場した選手、関係者、道場生などが道衣に着替え会場で佐藤勝昭塾長が中心に立ち、会場いっぱいに埋め尽くした様々な流派の国内外の空手家たちが基本稽古を行い、その後佐藤勝昭塾長が4月4日に70歳の古希を迎えるとのことで佐藤塾長の胴上げが行われた。

試合結果

男子
優勝:小野寺天汰(聖武会館)
2位:佐藤徳昭(佐藤塾)
3位:ヨルギス・ブリーンス(ラトビア)
4位:ホワン・マニュエル・クルジェラス(スペイン)

女子
優勝:樋口朱里
2位:竹中そら
3位:一ノ瀬沙月

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