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【ムエタイ】伊藤紗弥、2階級も上の相手と接戦

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2016/04/09(土)UP

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相手の蹴り足をキャッチしてのパンチを狙う伊藤(右)

「伊藤紗弥12番勝負第2戦」
2016年4月8日(金・現地時間)タイ・バンコク アジアンティーク

▼47kg契約 2分5R
△伊藤紗弥(尚武会/WPMF世界女子ピン級王者)46kg
ドロー 判定0-0 ※三者とも49-49
△ゲンゲオ・ゴーゴンキョウ(タイ) 49kg

試合前の儀式であるワイクーを堂々と踊る伊藤

 伊藤は当初予定していた対戦相手ドゥワンダールノーイ・ルーククランタン(タイ)がケガのため欠場、試合前日になってゲンゲオ・ゴーゴンキョウ(タイ)に変更となった。ゲンゲオはヒザを得意とする選手で伊藤より身長では10cm、体重は3kgも上回る。

 伊藤の応援団と観戦に来ていた日本人が客席から声援を送る中、1Rが始まった。 お互い様子を伺う展開だが先に仕掛けたのは伊藤だった。得意とする左ミドルから右ストレートを放って組み付く。首相撲では互角。

首相撲に持ち込むゲンゲオ(左)に伊藤はヒザ蹴りを返す

 2Rに入るとゲンゲオは首相撲を仕掛ける。身長で優るゲンゲオは上から押さえつけてこのラウンドを有利に終えた。

 3R、首相撲を嫌う伊藤はミドルキックからパンチへとつなぐが、ゲンゲオもミドルを返し、このラウンドはイーブン。

 4R、伊藤は得意のミドルの連打でゲンゲオの動きを止めた。蹴り返しの出来ないゲンゲオは首相撲に切り換えるが、伊藤がゲンゲオを転倒させて4Rを取った。ムエタイでは相手を転倒させると特に後半のラウンドでは大きなポイントとなるのだ。

 5Rになると疲れを見せるゲンゲオに対してパンチとミドルで攻め込む伊藤だが、ゲンゲオも首相撲で対抗して判定はドロー 。

かなりの体格差がありながらも伊藤は敵地でドローに持ち込んだ。戦い終わってノーサイド

 試合後、伊藤は「最後まで踏ん張りましたが、勝利できませんでした。でも、2階級よりも上の選手と戦って良い経験になったと思います。私もこれから上の階級でのチャンピオンも目標にしているので、また頑張ります」とコメント。

 伊藤のプロモーターは7月28日にタイ・王宮前広場で予定されているビッグマッチ『皇太子誕生日記念興行』への出場を希望。対戦相手は当初予定されていたドゥワンダールノーイになりそうだ。なお、5月はWMC JAPANの協力で香港、6月は沖縄での試合が決定している。

●編集部オススメ記事
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