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【Krush】再戦もダウンの奪い合いで塚越が渡部に雪辱、初戴冠

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2016/10/15(土)UP

王者・渡部(右)に強烈な左フックを叩き込んだ挑戦者・塚越(左)

グッドルーザー
「Krush.70」
2016年10月15日(土)東京・後楽園ホール

▼ダブルメインイベント第2試合(第9試合) Krush -67kg タイトルマッチ 3分3R・延長1R
○塚越仁志(K-1ジム・シルバーウルフ/挑戦者)
判定2-0 ※28-27、27-27、28-26
●渡部太基(Golden Globe/王者)
※塚越が第5代王座に就く。渡部は初防衛に失敗。

 昨年11月に両者は当時の王者・牧平圭太への挑戦権を懸けて一度対戦している。お互いにダウンを奪い合う熱戦の末、渡部が判定勝ちを収めた。その後、渡部は今年1月に牧平を下して、第2代王座に就いている。

 1Rから両者は激しくフックで打ち合う。塚越はジャブとミドルキックを当てて距離を取る。渡部は前へ出て距離を詰めるが、塚越は回り込む。前へ出てフックを打つ渡部と回り込んで右ローを蹴る塚越。左右フックとボディへのヒザを被弾する渡部だが、終盤にはストレート連打で塚越を下がらせる。

 2Rも前に出るのは渡部。前蹴りを多用し、塚越を真っ直ぐ下がらせてのパンチを狙う。塚越が右ストレートをヒットさせ、左フックで追撃。塚越のパンチをもらい続ける渡部に、塚越がアゴへの右飛びヒザ蹴りからの左フックでダウンを奪う。

 塚越は右ヒザをボディへ突き刺し、左右フックで2度目のダウンを追加。渡部をロープに詰めてめった打ちにする塚越だったが、渡部が猛反撃に転じる。場内が興奮に包まれる中、ラウンド終了。

 3R、前に出る渡部が左ハイでダウンを奪い返す。左ミドルを蹴り、パンチを打ち込んでいく渡部。塚越も足を止めて打ち返す。左ストレートを連続ヒットさせる渡部に塚越も右ストレートを打つ。さらに左ストレートを打ち込んでいく渡部がどんどん前へ出る。場内大熱狂のうちに試合は終了し、勝敗は判定にもつれ込んだ。

 ジャッジ1名はドローだったが、判定2-0で塚越が勝利。リベンジを果たし、32歳にして初のベルトを巻いた。塚越はマイクを持つと、「初めてベルトを巻くんですが長かったです。ここまでずっと応援してくれた人たち、周りの仲間、本当に感謝です。出来が悪くてすいません。ベルトを巻いている以上、どんどん強いヤツと戦って守っていきます。挑戦受け付けます」と、王者としての第一声を放った。

 試合後のインタビューでは、肩に担いだベルトを眺めながら「本当に不思議な感じがして、夢を見ているようです」と、まだ王者の実感が沸いていない様子の塚越。試合について聞かれると、「お客さんの声しか聞こえていなかったです。あとはほとんど覚えていなくて。ただ、断片的に(渡部に)迫られるところが頭に出てきます。勝ったのに倒したところも覚えていなくて」と苦笑い。「前回負けて今日は勝ちましたが、このままじゃ終わらない感じもしています。考えたくないけれど…」と話し、周囲の笑いを誘った。

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初防衛&リベンジを懸けて挑戦者・岩崎(左)を迎え撃った王者・佐々木(右)

▼ダブルメインイベント第1試合(第8試合) Krush -63kgタイトルマッチ 3分3R・延長1R
○佐々木大蔵(KREST/Krush -63kg王者)
判定3-0 ※30-28、30-26、30-27
●岩崎悠斗(TEN CLOVER GYM/J-NETWORKスーパーライト級王者/挑戦者)
※佐々木が初防衛に成功。

 両者は昨年4月に一度対戦しており、3Rにダウンを奪った岩崎が判定勝ちを収めている。今回、1年半ぶりにタイトルマッチの舞台で再戦することになった。

 王者・佐々木は6月の第4代Krush -63kg王座決定トーナメント決勝戦でK-1甲子園2004王者・平本蓮を破り、30戦目で涙の初戴冠を果たした。対する岩崎はK-1甲子園や新空手などで好成績をおさめ、2月のJ-NETWORKでは高橋幸光とのJ-NETWORKスーパーライト級王座決定戦に臨み、4RにTKO勝利、王座獲得に成功している。

 1R、岩崎は左右ローを蹴っていく。佐々木はガードを固めての右ストレートで岩崎を仰け反らす。さらに、右ローに合わせてのタイミングのいい右ストレートで岩崎に尻餅をつかせる。

 2R、スピードのある攻撃を上下に散らす岩崎に対し、佐々木は重い攻撃をひとつひとつ返していく。そして両者が同時に左フックを放ったが、佐々木はしっかりとブロックし、身体を捻ってのタメも作っての強烈な一撃。ブロックできなかった岩崎はダウンを喫する。

 3R、逆転を狙う岩崎は前へ出て蹴りからパンチと攻める。佐々木のヒザがローブローになってしまい一時中断。再開後、ローの蹴り合いから岩崎はプッシュしてのロー、ボディブロー。プッシュしての打撃で前へ出るが、佐々木もボディにクリーンヒットさせる。両者スピードのある打撃を交錯させる打ち合いを見せ、場内盛り上がる中、試合終了。ダウンを奪った佐々木がリベンジを果たし、初防衛に成功した。

 佐々木はマイクを持つと、「チームドラゴンを離れてもお世話になったのは変わりないことです。14年間ありがとうございました。チームドラゴンが常勝軍団と言われていた以上にKrestを常勝軍団にしていきたいと思います。来年2月にK-1ライト級トーナメントが行われますが、Krushのチャンピオンとしてエントリーお願いします」と、K-1参戦をアピールした。

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●次ページ:MA日本キック王者・中澤が韓国-65kgトップ戦士を迎撃

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