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 毎月GBRが取材した大会の中で、最優秀選手を決める月間MVP。2012年3月のMVPは、3月11日(日)東京・後楽園ホールで行われた『UMAGNUM 28』で挑戦者・同級6位ゲーンファーンに勝利し、外国人王者初の防衛に成功した石井宏樹に決定!(2012年4月6日UP)

PROFILE
石井宏樹
(いしい・ひろき)
1979年1月16日、東京都目黒区出身
身長176cm、体重68kg
1996年1月28日、新日本キックボクシング協会でプロデビュー
2000年1月23日、同協会のライト級王座を獲得。タイトルを返上するまで7年間・8度の防衛に成功する
また2008年には各団体の王者クラスが参戦したワンデイトーナメント「KING OF KINGS TOUITSU 」で優勝を果たす
2011年10月2日、ラジャダムナンスタジアム認定スーパーライト級王座決定戦に挑み、アピサックK.T.ジムに勝利し、通算4度目の挑戦でタイトルを獲得する
2012年3月11日、ゲーンファーン・ポー.プアンチョンを判定で破り、ラジャダムナン王座の初防衛に成功
戦績:76戦55勝(26KO)12敗10分
藤本ジム所属

選考理由
1、「タイトル初防衛に成功」
2、「タイ人以外の外国人王者が防衛したのはムエタイ500年の歴史上初めて」
3、「敵地で防衛戦をやりたいと高い志を持ち、今後ますますの活躍が期待される」

選考委員
Fight&Life、ゴング格闘技、YAMATOの各格闘技雑誌の編集長とGBRの全スタッフ


受賞された石井選手には、ゴールドジムより以下の賞品(プロテタイトカルシウム 1個マルチビタミン&ミネラル 1個アルティメットリカバリー ブラックマカ&テストフェン+α 240粒 1個)と、GBRより記念の盾が贈られます。

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贈呈:ゴールドジム


MVP記念インタビュー 
「今後はタイでも防衛して本物のチャンピオンだと認められたい」


■防衛に成功してこそ真のチャンピオン

 格闘技界に新たなる歴史が刻まれた。昨年10月2日、タイ・ラジャダムナンスタジアム認定スーパーライト級王座決定戦で史上4人目の外国人(タイ人以外)王者となる快挙を達成した石井宏樹が、今度は史上初の偉業を成し遂げたのである。

  500年の歴史を誇るタイの国技ムエタイにおいて、2大殿堂(ラジャダムナンスタジアムとルンピニースタジアム)のタイトルを手にした外国人はわずか6 人。現チャンピオン(石井とダミアン・アラモス)を除き、その誰もが初防衛戦でタイトルをタイ人に奪い返されている。石井は今回、外国人初の初防衛に成功し、歴史を塗り替えたのだ。

「防衛に成功してこそ真のチャンピオン」。これは、石井が所属する藤本ジム(前身は日本初のキックボクシングジムである目黒ジム。1966年設立)に代々伝わる教えである。

 石井は「21歳で初めて日本チャンピオンになった時から言われ続けてきた」と言い、今回の初防衛戦に懸ける意気込みは並々ならぬものがあった。その意気込みの表れか、いつも冷静に淡々と入場する石井が、今回は場内に姿を現した瞬間に“よっしゃっ!”と言わんばかりのガッツポーズで気合いを入れたのである。

「今回は応援団が太鼓を叩いてくれたりエールを送ってくれたりして、入場前に盛り上げてくれたじゃないですか。何か会場との一体感があったんですよね。入場前なので会場の中は見えていなかったんですが、そういう雰囲気を感じたんです。それで入場した時に自然とガッツポーズが出たんじゃないですかね。入場曲もいいタイミングで流れたし、気持ちよく出ることが出来ました」

 挑戦者の同級6位ゲーンファーン・ポー.プアンチョンは、長身で首相撲からのヒザ蹴りを得意とするタイプ。2Rに石井のパンチをもらって大きくグラつくと、以降は執拗に首相撲を仕掛けてきた。しかし、石井は巧みにディフェンスしてゲーンファーンにヒザ蹴りをほとんど蹴らせず、パンチ&ローキックで圧倒した。

「勝因は首相撲の時、相手にやりやすくさせなかったこと。自分としてはとにかく組ませたくないというのがあったんですが、組まれても上手く対処出来たと思います。自分は距離をとって戦いたいタイプなので、プッシュなり前蹴りなり、組ませないようにすることを凄く考えました。全部は捌けないので組まれてしまいましたが、組まれた時はこうやって逃げれば大丈夫だとトレーナーのジャルンチャイ(元ムエタイ5冠王)が教えてくれていたので。あとは今までやってきたことを全て出し切りました」

■プレッシャーを無理やりでもいいからいい方向に変えようと思った

 石井は1Rから強いローキックとパンチで攻め、21歳と若いゲーンファーンを動揺させた。組まれても相手の自由にはさせない戦法でフルラウンドを戦い抜き、ラジャダムナンスタジアムから派遣されたタイ人ジャッジ3名がそろって49-47を付けての判定勝ちで初防衛に成功した。

「ホッとした、というのが一番ですね。偉業を達成したと言う前に、一安心というのが一番あります。プレッシャーはもちろんありましたけれど、それをエネルギーに変えようとポジティブに考えました。マイナス思考は嫌いなので、そのプレッシャーを無理やりでもいいからいい方向に変えようと思い、練習していました」

 史上初の偉業を達成したのもつかの間、石井はリング上で「次の目標が出来ました。次はラジャダムナンスタジアムで防衛したいと思います」と、今度は敵地での防衛戦を目標に掲げた。

「リング上では勢いで言ってしまいました(笑)。目標をひとつ達成して、またひとつ目標が出来たってことを言いたかったんです。次の防衛戦の時でなくてもいいんですが、タイで本物のチャンピオンだと認められたいので、タイでの防衛戦は絶対にやりたいですね」

 初防衛を成し遂げたことで、タイ側もいよいよ本腰を入れて国技のタイトル奪回に動き出すだろう。石井が防衛記録をどこまで伸ばすことが出来るか、目が離せない。

関連リンク

・ゴールドジム Web site
・試合レポート「史上初の快挙!石井が初防衛に成功、次は敵地で防衛だ 」
・石井宏樹が4月22日にセミナー、ムエタイ500年の伝統を打ち破った技術を伝授

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