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12月30日に東京、大みそかに東京と大阪でそれぞれボクシングのビッグマッチが開催され、地上波で放送されたこともあり、年末はボクシングが大いに盛り上がった。ボクシングマニアとして知られる芸人・なべやかんが、マニアならではの視点で年末ボクシングを斬る!

【以下5戦について語る】
・井上尚弥vsオマール・ナルバエス
・ペドロ・ゲバラvs八重樫東
・村田諒太vsジェシー・ニックロウ
・ギジェルモ・リゴンドーvs天笠尚
・井岡一翔vsジャン・ピエロ・ペレス

PROFILE

なべやかん
1970年8月22日、東京都出身
芸人でありながら、パワーリフティングで世界選手権に出場
1998・1999世界選手権ベンチプレス準優勝
映画グッズコレクターやボクシングマニアとしても知られる
オフィス北野所属

■井上選手が具志堅用高さんの記録を抜く可能性

ーー年末にボクシングのビッグマッチが3大会ありましたが、最も印象に残った試合はどれでしたか?

▲井上vsナルバエス戦

「ベタですけれど30日の井上尚弥vsオマール・ナルバエスです。井上選手は2階級上げての挑戦で、しかも相手は11度も防衛しているスーパーチャンピオン。今回に関しては八重樫東選手にチャンスを与えるために(井上が返上したWBC世界ライトフライ級王座決定戦を同日に行ってKO負け)井上選手は階級を上げて、もし獲れなくても彼はまだ若いし、いい経験になるからまた強くなるだろうという感じだったと思うんです。

 負けて学習することっていっぱいありますから。今回は初めていい意味での壁にぶつかるんだろうなって思っていたんですが、蓋を開けてみたら全くそんなことはなかった。逆にあのスーパーチャンピオンがかませ犬に見えたほどで、見ていてかわいそうになるほどでした」

ーーナルバエスが有利だと予想していましたか?

▲井上vsナルバエス

「井上選手が苦戦するとは思っていました。相手は老獪ですし、テクニックも経験もありますから。伊達酔狂で11回も防衛なんて出来ませんよ。やりにくい相手だとは思っていたんですが、もう比べ物にならなかった。驚愕しましたよ。テレビの解説で香川さんが“東京ドームでマイク・タイソンが敗れた時くらいの衝撃です”って言っていましたけれど、まさにそれくらいの衝撃です。

 井上選手は具志堅用高さんの世界王座13度連続防衛記録を抜くかもしれないし、それこそギジェルモ・リゴンドー(WBA&WBO世界スーパーバンタム級。大みそかに天笠尚と対戦した)にも勝つでしょう」

ーー一気に2つ階級を上げての2階級制覇にも驚きです。

「スポーツブック(スポーツの勝敗ギャンブル)のオッズでは井上選手が有利になっていましたが、階級を上げるのって物凄く大変なんですよ。でもある時を境に、上の階級を突破しやすくなった現状があるんです。マニー・パッキャオが6階級制覇を達成して凄いってなりましたが、それを許している今の層の薄さってなんなんだろうって思うんですよね。

 80年代にはスーパーチャンピオンがいて、バンタム級にはカルロス・サラテという名王者がいたんです。よく言われる“黄金のバンタム”(強い選手がバンタム級にひしめいていたためこう呼ばれるようになった)を作っていったボクサーの一人です。ちなみに、ビートたけしさんが……

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