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2017年6月度・格闘技ベストファイター・インタビュー 海人(シュートボクシング)

 毎月イーファイトが取材した大会の中から決める格闘技月間ベストファイター賞。2017年6月のベストファイターは、6月16日に後楽園ホールにて開催されたシュートボクシング『SHOOT BOXING 2017 act.3』で行われた海人に決定!(2017年7月12日UP)

PROFILE

海人(かいと)
1997年8月21日、大阪府出身
身長177cm
戦績:18勝(6KO)3敗1無効試合
TEAM F.O.D所属
※詳細は選手名鑑へ

選考理由
1、「劇的な1R決着」
2、「次世代エース候補が現エースを破った衝撃」
3、「勝者・海人はまだ19歳と若くさらなる期待が持てる」

選考委員
格闘技雑誌Fight&Lifeとイーファイトの全スタッフ

 受賞された海人選手には、ゴールドジムより以下の賞品(プロカルシウム 300粒 1個、マルチビタミン&ミネラル 1個、アルティメットリカバリー ブラックマカ&テストフェン+α 240粒 1個)と、イーファイトより記念の盾が贈られます。

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贈呈:ゴールドジム

ベストファイター記念インタビュー
「ヒジありと決まった瞬間に縦ヒジで行こうと決めていた」

■世界王者で現エースの鈴木を切り裂いた縦ヒジ

 2017年6月はダウンの応酬となった水落洋祐vs中村広輝(11日・REBELS)、同じくダウンの応酬となった勝次vs不可思(17日・KNOCK OUT)、両者合計5度のダウンがあった小笠原瑛作vsワンチャローン(同)、外国人同士の激闘となったウェイ・ルイvsゴンナパー(18日・K-1)と、キックボクシング系の名勝負が連発された。

 その中から今回選ばれたのが、6月16日に後楽園ホールにて開催されたシュートボクシング(以下SB)『SHOOT BOXING 2017 act.3』で行われた海人vs鈴木博昭である。SBのエースとして君臨し、SB世界スーパーライト級王者である鈴木に19歳の若武者・海人が挑み、1R2分18秒、ヒジ打ち一発で鈴木を葬り去ったインパクトが評価された。また、海人がまだ19歳という今後の可能性を大いに秘めた若さであることも評価につながった。

 海人は2014年2月23日にプロデビューし、KOを連発していきなり8連勝。キックボクシング団体J-NETWORKの賞金トーナメント「Next Generation Cup-62kg級」に乗り込み、優勝をかっさらうなど活躍し、SBの超新星として注目を浴びた。

 しかし、9戦目と11戦目で黒星を喫すると、その後は9戦無敗も試合内容が伴わず、輝きを失ってしまった。スランプに陥ったのである。

「あの時期は自分のスタイルに迷いがあって、自分に合った戦いのスタイルを探るような感じで勝ったり負けたりを繰り返していました。その経験があって、今は自分のスタイルが見つかり、それに合った攻撃を日々練習しています」と海人。

 そのスタイルとは「自分からプレス(圧力)をかけていって攻めながら、相手が入ってきたら距離をとる戦い方です。自分の長いリーチとスピードを生かし、一発で倒すというスタイルを作っています」と説明する。

 スランプを脱出するきっかけとなったのが、今年4月のザカリア・ゾウガリー戦だ。“アンディ・サワー二世”の異名を持ち、S-cup -65kg世界トーナメント2016優勝の実績を持つザカリアは鈴木と並ぶSBのエース的存在。この強豪との対戦に大抜擢を受けた海人は、5Rフルに戦う大健闘を見せた。

 その健闘が認められて今回の鈴木戦がマッチメイクされたわけだが、意外なことが起こった。ヒジ打ちありのルールで対戦することになったのである。鈴木はキックボクシングのビッグイベント『KNOCK OUT』参戦を目指してヒジ打ちを強化し、4月大会では普段からヒジ打ちありのルールで試合をしているWBCムエタイ日本&INNOVATIONスーパーライト級王者・山口裕人をヒジでKOしていた。

「ヒジありで試合をしたのは今回が初めてでした。練習もほとんどしたことがなく、たまに遊び程度でやっていたくらいです。試合前のインタビューで『ヒジありだったらどうですか?』と聞かれて、全然問題ないですと答えていたんですが、実は本当にヒジありになるとは思っていませんでした(笑)。それがまさか本当になるとは。“ほんまにありになるんか!”と驚きました。でも、言ってしまったものはしょうがないので、OKですと返事をしたんですが、正直びっくりしていました」

 そこから急ピッチでヒジ打ちを磨いていったのだが、海人はその時点で作戦をもう決めていたという。

「鈴木さんは相手が攻撃してきた時に、両腕ブロックを固めて亀のような状態になることが多い印象だったんです。だから、ヒジありと決まった瞬間に縦ヒジで行こうと決めていました。パンチではガードが固いので当たらない。ガードの隙間から当てていくには縦ヒジが入りやすいと思ったんです」

 その作戦が見事に的中した。1R、鈴木がガードを固めながら前蹴り、左ミドルをテンポよく当てるのに対し、海人はスピードある右ミドル、右ストレートを返していく。鈴木の前蹴りをさばいた海人は一気に踏み込んで右の縦ヒジ一閃。

 ヒジがガードの隙間から入り、額をカットされた鈴木にドクターチェックが入る。これで終了かと思われたが、再開すると鈴木は組み付いて逆転の投げ技狙い。しかし、海人は踏ん張って投げさせない。再び鈴木の流血がひどくなったところでドクターストップ。海人が鈴木を破る大金星を上げ、劇的な世代交代に場内は大いに沸いた。



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