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【K-1】佐藤嘉洋がトーナメント出場辞退「老いたライオンは去るべき」

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2015/05/08(金)UP

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▲4日のKrushでKO負けを喫した佐藤(左)がトーナメント出場を辞退した

 7月4日(土)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される『K-1 WORLD GP IN JAPAN~-70kg初代王座決定トーナメント』の記者会見が、8日(金)都内にて行われた。

 -70kg初代王座決定トーナメントに出場が決まっていたK-1 WORLD MAX 2010世界トーナメント準優勝・佐藤嘉洋(名古屋JKファクトリー)が出場辞退を申し入れ、K-1実行委員会が受理したことを発表。

 佐藤は5月4日の『Krush.54』でWMTAベネルクス70kg級王者ジョーダン・ピケオー(オランダ領キュラソー島)と対戦し、2R46秒でKO負け。その後、佐藤のジムサイドから出場辞退の申し入れがあったという。

▲佐藤の欠場を発表する前田プロデューサー

 会見では佐藤のコメント(※下記に掲載)が読み上げられ、引退を示唆するような内容だったが、前田憲作K-1プロデューサーは「僕は健康面を考えて欠場したと見ています。またリングに戻る時があればK-1はそれを待っていたい」と、佐藤が再起するのなら復帰の舞台を用意するとコメント。

 また、K-1を運営するグッドルーザーの宮田充代表は「佐藤選手サイドと対応しましたが、今後試合をやるかやらないかについては明言していません」と説明した。

 なお、佐藤の代わりにピケオーがトーナメントに出場決定。1回戦でアルメン・ペトロシアン(アルメニア)と対戦する。

<佐藤嘉洋コメント全文>

 みなさんこんにちは、愛を知る県愛知県の佐藤嘉洋です。
先日のKrush.54ではたくさんのご声援をいただき、誠にありがとうございました。
 今回のジョーダン・ピケオー戦は、ベストなコンディションでリングに上がり、ベストを尽くしました。
 しかし結果は伴わず、2ラウンドKO負けでした。
 本来ならばここで快勝し、7月4日のK-1のトーナメントに弾みをつけたいところでした。
 K-1側は、佐藤くんが出ると言うなら、自分たちは全力でサポートする、と励ましてくれました。
 大変あたたかいお言葉をいただき、ありがとうございます。
 今回の試合に向けて、自分でもまだまだ強くなっている、という実感がありましたが、それ以上に、弱くなっている部分が試合で露呈してしまいました。
 自分でも驚きました。
 試合後、トーナメントに出場したいのかどうかを迷っている自分がいました。
 どっちつかずで、ファンのみなさんや関係者にかける迷惑も最小限に抑えたかったこともあり、小森会長とマネージャーには試合翌日にすぐ連絡しました。
 よって、今回のK-1のトーナメントは辞退させていただきます。
 本当に出たかったのなら、自分の性格上、何を言われようと迷わず手を挙げたことでしょう。
 迷った時点で出る資格はありません。
また、今後の試合のスケジュールに関しても、すべて白紙に戻させていただきます。
 17歳のプロデビューから今まで、一度も歩みを止めて来ませんでしたが、一旦ここで一区切りとさせていただきます。
 よくここまで一度も休まずにやってきたと思います。
 80戦もの間、半年以上試合間隔を空けたことがなく、そのほとんどが強敵ばかりと戦ってきたことは、自分の中で大きな誇りとなっています。
 一線からは一旦退きますが、私は今後もK-1の発展のために、いろいろと協力していきたいと思っています。
 もちろん、7月4日のトーナメントも観に行きます。
 ツイッターで実況中継するつもりです。
 ファンのみなさん、また会場で会いましょう。
 新世代の選手たちで、きっと素晴らしい大会になることでしょう。
 私はK-1で人生を変えました。
 私のように、K-1で人生が好転していく新世代の選手たちを、目を背けずに応援していきたいです。
 そこに自分が入れないのは、少し寂しいです。しかし、これもまた勝負の世界の醍醐味です。
 踏ん張れなかった老いたライオンは去るべきです。
 ここまではひとまず、ありがとうございました。
 私を支えてくれている全ての方々に、深い深い感謝を伝えたいです。
 そしてこれからも、よろしくお願いします。

 
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