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【ボクシング】新王者カニサレス「KOを狙いミス」、小西「絶対這い上がる」

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2018/03/19(月)UP

試合後「絶対這い上がる」と小西伶弥

 3月18日(日)、神戸ポートピアホテルで行われたプロボクシングWBA世界ライトフライ級タイトルマッチでカルロス・カニサレス(25=ベネズエラ/同級1位)に3Rにダウンを奪われるも追い上げた同級2位の小西伶弥(24=真正)。4R以降、ボディブローで主導権を握り、逆転かと思われるほどの名勝負を演じたが3-0の判定負けだった。 

 判定3-0の内訳は一人のジャッジは114-113と1ポイント差だったが、他のジャッジは115-112、116-111と差が開いた。

小西は常に圧力をかけて攻め、逆転かと思われた

 小西は試合後のインタビューで「採点が読み上げられるときに、2-1ならもしかしたら勝つかなと思ったが、3-0だったので、負けただろうと思った。初めてのダウンだった。効いていたこともあり、クリンチがうまくできなかった。次のラウンドから、もう一回自分のボクシングを貫こうと思ったが、(カニサレスが)思っていたより足の使い方がうまかったので、テンパったのが敗因。あそこで単発にならず、もっと冷静に手数を出したら…。」と悔やんだ。

 これまで10Rまでの試合しか経験がなかったが、今回は初の世界戦のため12ラウンドを経験。今後については「ダウンや12Rの経験も活かして絶対に這い上がる」と小西は再び世界を狙っていく。

神様のお陰で勝つことが出来たとカニサレス

 下馬評では評価は高かったものの、思わぬ苦戦を強いられたカニサレスは「ポイントについては、ダウンも奪ったし8ポイントは勝ったと思っていた。 ダウンを奪った右は狙っていたが、そこでKOを狙ったのは大きなミス。 KOを狙って疲れてしまいボディーも効いてしまった。 しかし神様のお陰で勝つことが出来た」と3R序盤にダウンを奪った後、KOを狙い残り約2分を猛ラッシュしてスタミナロス、以降ボディが効いてしまったことを明かした。
 しかし11Rと最終の12Rのカニサレスの追い上げは、さすがキャリアの差か、採点表では11Rはジャッジ2者、最終ラウンドはジャッジ3者とも10-9でカニサレスにポイントをつけた。
 カニサレスは今後どのくらい防衛を重ねるのか、そして小西がそこにどう喰い込んでくるのかに期待したい。

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