【ボクシング】「小西と打ち合ってくれ」陣営がカニサレスに異例の要求
3月18日(日)、神戸ポートピアホテルで行われるプロボクシングのダブル世界戦の調印式が16日(金)、試合会場のホテルで行われた。
WBA世界ライトフライ級タイトルマッチでは、一昨年の大晦日に王者だった田口良一(31=ワタナベ)と引き分けたカルロス・カニサレス(25=ベネズエラ/同級1位)が再び王座を狙いに来日。
戦績の中で引き分けは田口戦の一度だけで、あとは19勝のうち16KOと80%の高いKO率を誇る。田口はカニサレスにドロー防衛したが、1名のジャッジはカニサレスにあげていただけに次こそはという気持ちが陣営には強い。昨年大晦日に田口がIBFとの同級統一戦で勝利したため、田口は統一王者(スーパー王者)に格上げ。通常の王座が空位となったため、今回のタイトルマッチとなった。
そのカニサレスに挑むのは、世界タイトルに初挑戦する同級2位の小西伶弥(24=真正)。彼もまた無敗のボクサーだ。小西は幼年からフルコンタクト(直接打撃制)空手の交流試合で何度も優勝。黒帯間近の高校2年の夏からボクシングに転向。プロ15戦全勝(5KO)で今年1月に、日本ミニマム級王座を返上。1階級上のライトフライ級に上げてから初の試合がこのタイトルマッチとなる。
小西は「ミニマムから一階級上げたことによって練習内容もしっかり出来た」とし、練習内容に関しては「しっかりとパンチ(にウエイト)が乗るような練習をしてきて、その分、激しいトレーニングも前戦や前々試合の時よりもはるかにしっかり準備してきたので、早く試合がしたくて楽しみ」と階級を上げたことでコンディションは更に良い様子だ。
真正ジムの江藤会長代行は、小西選手の今のコンディションについて「今まで過去にない最高の仕上がりだと思う。自信がある。小西よりもカニサレス選手に、打ち合ってくれと。田口選手の時のように足なんか使わずにしっかり打ち合って、それで白黒つけよう」とカニサレスを挑発した。
そのカニサレスは「前回の田口戦の経験、反省を踏まえて今回十分トレーニングを積んできた。猛練習を積んできたから、コンディションは出来上がっている」と言い、トレーナーも「田口戦よりも、もっと仕上がっている。それで非常によく練習したし、まさにベストコンディションだ」と絶好調をアピール。
対戦相手の小西選手については「映像を見たが、とても強い優れた選手、そして無敗。しかし私も無敗だ。だから無敗同士がリングで戦って雌雄を決しよう」とし、勝敗のポイントを尋ねると「KOすることが勝利のカギ」とKO宣言した。
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