【M-1】名勝負続出!梅野源治、神村エリカ、闘魔が新チャンピオンに
M-1 MC
「M-1 FAIRTEX SINGHA BEERムエタイチャレンジ
NAI KANOMTOMvol.4」
2010年11月14日(日)東京・ディファ有明
開場15:30 開始16:00
▼トリプルメインイベント第1試合(第11試合) WMC世界女子ミニフライ級王座決定戦 2分5R
○神村エリカ(TARGET/J-GIRLS同級王者、WPMF世界女子同級王者)
KO 1R1分48秒 ※左フック
●ナムワン・シッヂャンチャイ(タイ/同級3位)
※神村が新王座に就く。
7月にJ-GIRLSミニフライ級王座を初防衛、9月のM-1でWPMF世界女子同級王座の初防衛に成功した“地上最強の女子高生”神村が、3本目のベルト獲得を目指す。今回でなんと3試合連続タイトルマッチだ。
王座決定戦を争うのは、同級3位のナムワン。実力も兼ね備えた、ムエタイ中継を行っているタイのBBTV(7チャンネル)のアイドル的存在だという。
1R、遠い距離から飛び込むような左ジャブを連続ヒットさせる神村に、ナムワンは組み付く。しかし、コカしたのは神村。立ち上がると、神村はナムワンをコーナーへ詰めて左右の連打を次々とヒットさせる! 連打の合間に横前蹴りも織り交ぜ、コーナーでナムワンを釘付けに!
一度離れると、右フックから再び連打を加えていく神村にナムワンはすでに弱気の表情。ロープを背に耐えるのが精一杯だ。
左ミドルから嵐のような連打を繰り出す神村が左フックからの右ボディブローでダウンを奪う! カウントが数えられたが、ナムワンは腹を押さえて明らかに戦意喪失の様子。10カウントが入り、神村が激勝した。
2本目の世界タイトルのベルト、通算3本目となる新しいベルトを腰に巻いた神村は「いっぱいみんなが来てくれた ので頑張ろうと思ってKOしちゃいました。これでベルトは3本目ですが自分は全然、満足していません。男子に負けないようになりたいです。まずはメインで やりたいです!」と“男子越え”を宣言した。
▼第10試合 WPMF日本ウェルター級王座決定トーナメント準決勝第2試合 3分5R
○渡部太基(藤原/同級3位)
TKO 5R1分13秒 ※左フック
●板倉直人(スクランブル渋谷/同級1位)
※渡部が決勝戦に進出。
9・23『REBELS』新宿FACE大会からスタートしたWPMF日本ウェルター級王座決定トーナメントが準決勝を迎えた。来年1月に行われる決勝戦へ駒を進める2名は誰か?
1回戦では、“キック界の燃える闘魂”板倉が関ナオトに技巧派ぶりを見せ付けてメインイベントで判定勝ち、渡部 は優勝候補と目されていた元ラジャダムナンスタジアム認定ランカーの島一生をハイキック一発で失神させ1RでのKO勝ちを飾っている。板倉を優勝候補に推 す声は多いが、以前は勝ったり負けたりを繰り返す名勝負製造機だった渡部が島戦でついに覚醒したとの評価もあり、実力伯仲の試合が期待される。
敬愛するアントニオ猪木の「炎のファイター」の前奏から始まる入場曲で板倉がリングに登場。もちろん、闘魂ガウンと闘魂タオルを身にまとっている。渡部には大応援団から大量のジェット風船が飛んだ。
1R、両者ともサウスポー。田中が力強い左ローで先制すると板倉も左ローを返し、両者とも意地を張り合うかのよ うにローキック合戦を展開する。しかし、板倉がローを蹴ってきた渡部をタイミングよく前蹴りで吹っ飛ばすと、そこからは板倉が右手を伸び縮みさせて距離を コントロールし始めた。
残り1分のコールと共に、渡部がパンチで前に出る。ワンツーから右ボディ、左右のフック。しかし、板倉は右ジャブをカウンターで当てて、左ストレートを突き刺す!
2R、左右のフックを振り回す渡部だが、板倉は右手を伸ばして間合いを制し、左ローと前蹴り。渡部も左ローを蹴 るが、フックを出すとカウンターで右ジャブをもらってしまい見栄えが悪い。組んだ板倉がヒザ蹴りからヒジ。組みの攻防では板倉のペースかと思われたが、渡 部の左ヒジと左フックが連続ヒット!
波に乗り攻め続ける渡部を、板倉が右ストレートで仰け反らせたが、ヒジでカットされてドクターチェックが入る。再開後、激しく打ち合う両者に場内はヒートアップし、押され気味だった板倉が右フックで渡部を後退させ、組んでのヒザ蹴り!
3R、板倉は前蹴りとテンカオ、渡部は左ストレート。板倉が前に出ると渡部がヒジ、すぐに板倉もヒジを返す。左 ローでグラつく板倉に渡部の左フックがヒット。声を上げながらフックとローで襲い掛かる渡部! 負けじとテンカオで必死に応戦する板倉! 渡部はパンチの ラッシュから左ロー、そして打ち抜くような左ストレート! 板倉が崩れるようにダウン!
渡部はボディから左ロー、板倉もパンチとローで打ち合う。場内が興奮に包まれる中、渡部はパンチで猛攻を仕掛けた。
4R、左ストレートで先制する板倉が組んでのヒザ蹴り。渡部は板倉の突進をかわしてワンツーから左ロー、板倉は テンカオ。渡部のパンチに板倉がテンカオをカウンターで突き刺すが、渡部は下がらずに左ストレート! 渡部の左ローに何度も揺らぐ板倉だが、離れずに組ん でボディへのヒザ蹴り。
確実にボディを効かされた渡部だが、左ローを連打して板倉をグラつかせる。全力で蹴り込む左ローがヒットする度に歓声が起こり、板倉も前蹴りとテンカオでボディを狙う。もはや両者フラフラだが、前へ出て攻撃を続ける大熱戦に!
5R開始前には渡部のコーナーへ師匠・藤原敏男会長が駆け上がり、アドバイスを送る。藤原会長が自らリングに登るのは珍しい光景だ。はやる両者はゴング前から攻撃を出し合うほどのエキサイトぶり。
試合が開始されると渡部の左フック、左ヒジが炸裂! それでも板倉は組み付いてヒザを見舞う。ブレイク後、前に出てきた板倉に渡部の左ハイキックがクリーンヒット! 板倉が痛恨の2度目のダウンを喫する。
立ち上がって攻めようとした板倉へ渡部の左フック! 後方へバッタリと倒れる板倉! そこでレフェリーが試合をストップ! 渡部が大激闘を制して、田中との決勝戦へ駒を進めた。
渡部は「決勝は1回負けている田中選手なので、しっかりリベンジして俺が初代のベルトを巻きます」と優勝&リベンジをアピールした。
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