2012/02/26（日）UP
（最終更新：2020/05/22 14:54）

【動画】ファブリシオ・ヴェウドゥム直伝　３つのスーパーテクニック
2010年6月26日、ヒョードルに一本勝ちしたファブリシオ・ヴェウドゥム直伝のテクニック講座。これであなたも関節技が上手くなる！

▼第10試合　ヘビー級　5分3R
○マーク・ハント（ニュージーランド）
KO　1R
●シーク・コンゴ（フランス）

　 1R、コンゴが右フックで前に出る。ハントの右フックには左アッパー。ローキックの応酬からコンゴが前に出ると、ハントが左フックで転倒させる。ジリジリと前に出るハントにコンゴが金網際まで下がり、そこへハントが右フック！　背中を見せて逃げるコンゴにハントが右フックを連打！　倒れたところにも一発パンチを入れ、ハントが見事なKO勝ちを収めた。

　ハントは「嬉しいです。これからも頑張るので応援をお願いします」と、相変わらずの無口ぶりで勝利者インタビューに答え、「アリガトウゴザイマス！」と日本語で挨拶して拍手喝采を浴びた。

■マーク・ハントのコメント
「準備万全で試合に望むのは当然。自分のグローブがコンゴをとらえたところ、既にコンゴはクラっときていたようで、そこでフィニッシュした。来週のオーストラリアでの試合の準備は出来ているし影響はない。ダナ・ホワイト、シドニーはどんな感じ？（※オーストラリア大会への参戦をアピール）」

細かい打撃とテイクダウンでシールズ（右）が秋山に勝利した

▼第9試合　ウェルター級　5分3R
○ジェイク・シールズ（アメリカ）
判定3－0　※三者とも30－27
●秋山成勲（チーム・クラウド）

「セクシー山！」とリングアナウンサーにコールされた秋山。1R、シールズが片足タックルから秋山を金網に押し付け、秋山は脇を差して体勢を入れ替える。離れた秋山は長く伸びるジャブとワンツー、飛び込んでの右アッパー。シールズは足元へダイブするようなタックルで組み付くと、またも秋山を金網に押し付ける。

　スタンドでバックを奪ったシールズだが、秋山は回転して遠心力でシールズを引き離す。シールズのジャブに右ストレートを返す秋山。組んだ瞬間に大外刈りでテイクダウンを奪った秋山はバックを奪ったが、シールズは立ち上がる。

　2R、シールズのジャブに秋山は伸びる右ストレートを返し、何度もヒットさせる。シールズが組み付いても突き放し、まったくテイクダウンを許さない。シールズはジャブと左ミドル、秋山もミドルを返すが、これはキャッチされた。

　ジャブの突き合いが続き、秋山は右ロー。シールズが組み付いてきても、すぐに突き放す。シールズのジャブに合わせて秋山が豪快な投げ！　シールズはすぐに立ち上がってタックル、テイクダウンは出来ずバックに回る。

　 3R、秋山はシールズのジャブに左ハイキック、右ストレート。シールズは秋山が強打を振るってくるところに左インローを次々と合わせていく。シールズがタックルで入るが、秋山は受け止めて金網に押し付ける。両者離れるとシールズがローから再びタックル、秋山は倒れかけるが持ち直して立つ。

　残り時間1分、秋山が左フックを大振りしたところで、シールズが組み付いてバックへ回る！　フェンスをつかんでテイクダウンを防いだ秋山だったが、バックを奪ったシールズがスリーパーを狙う！　そこで試合終了のゴング。判定はシールズに！

　シールズは「いくつかの黒星はあるが、秋山が強いのは承知だったので気をつけて戦った。最後は判定になるのが嫌だったので、絶対にチョークを仕掛けようと思っていたんだ。また日本で試合が出来て嬉しかった」とコメント。惜しくも敗れた秋山は「日本の皆さん、応援してくれた皆さん、韓国の皆さん、すいませんでした。最後のテイクダウンがなければどうなったか……と思います。（今後のことは）ゆっくり考えます」と、ガックリと肩を落とした。

　試合後、4連敗を喫した秋山の今後について聞かれたUFCのダナ・ホワイト代表は、「秋山は素晴らしいファイターだ。今後のことはロレンゾ（UFCのオーナー）とも相談して決めたい」と、去就についての明言は避けた。

■秋山成勲のコメント
「（試合の感想は？）これが自分の実力です。テイクダウンは攻めの戦略の一つでした。まずはディフェンスに集中しながら相手の弱点を見つけて、そこを攻めようと思いました。このままウェルター級でやっていくかどうかは、少し考えたいと思います」

■ジェイク・シールズのコメント
「勝利はいつでも素晴らしい。秋山は思ったよりもタフで、彼のことを尊敬している。彼のパンチはすごく強力だったけど、幸運なことに2発しか当たらなかった。次のファイトでは、私のチームメイト（ニック・ディアス）との対戦で、異論の多い勝利を挙げているカーロス・コンディットと対戦したい。また、大きな声援をあげてくれる、元気いっぱいの日本のファンは最高だと思う」