2012/12/22（土）UP
（最終更新：2012/12/22 22:39）

▲肩固めで勝利した桜井隆多

▼第3試合　ミドル級（83.9kg以下）　5分3R
○桜井隆多（R-BLOOD/元DEEPミドル級王者）
一本　3R46秒　※肩固め
●金原弘光（U.K.R.金原道場）

　両者は2009年6月30日の『DEEP 42』で初対戦し、この時はドローに終わっている。41歳の桜井と42歳の金原というベテラン対決の決着戦、勝つのはどっちだ!?

　1Rの開始と同時に桜井が前へ出て、パンチで金原を追い詰めてタックルでテイクダウンを奪う。下から抱きつく金原にパンチを入れる桜井。金原は右目尻から出血する。

　桜井がマウントポジションを奪い、金原は上手く立ち上がるが、桜井がフロントチョークに捕らえる。金原は上になってボディと顔面へパンチを打ち分け、逆にフロントチョークを仕掛けた。

　2R、金原がパンチで勝負をかけ、真っ向から打ち合う両者。桜井がテイクダウンを仕掛けて上になり、バックを奪う。

　金原は立ち上がるとアームロックから桜井を倒して腕十字！　しかし、これは極まらず桜井が上を奪う。金原は両足で桜井を突き放そうとするが、桜井は体勢をキープしながら金原のボディへヒザを突き刺す。

　3R、金原が左ミドルキックとパンチ、桜井は左フックをヒットさせる。これでダウン気味に倒れた金原に桜井が上からのパンチ。金原は脱出しようともがいたが、桜井は肩固めを極めて金原からタップを奪った。

▲フロントチョークで一本勝ちした高瀬大樹（下）

▼第2試合　ライトへヘビー級（93kg以下）　5分2R
○高瀬大樹（フリー）
一本　2R1分33秒　※フロントチョーク
●桜木裕司（掣圏会館）

　高瀬は2010年4月29日以来の日本での試合。対する桜木は高橋義生、菊田早苗に連続KO勝ちと波に乗っている。高瀬は長年、三崎と練習をともにしており、盟友の引退興行に勝利という花を添えることが出来るか？

　1R、高瀬がローキックで先制。高瀬は桜木のパンチ、桜木は高瀬の寝技を警戒してか、両者見合う時間が長い。桜木が右ミドル、高瀬がローとサイドキックを放ち、スタンドのままこのラウンドは終了した。

　2R、高瀬が前へ出て組み付くが、桜木は突き放す。高瀬はタックルのフェイントからパンチ。このラウンドも両者あまり手が出ず、レフェリーから注意を受ける。すると高瀬がパンチから前へ出て桜木に組み付くと、立った状態で相手をフロントチョークに捕らえ、そのまま寝技へ引き込む。これがガッチリと極まり、高瀬が一本勝ち！

　高瀬は「僕のことを嫌いな人たちもいると思いますが、勝ってしまってすいません」と毒づくと、「俺は日本の格闘技界が大嫌いだけど、三崎さんは大好きです！」と絶叫した。

▲ベテランの山内佑太郎（右）が判定勝利

▼第1試合　Krushルール　Krush公認試合　70kg以下　3分3R延長1R
○山内佑太郎（HALEO TOP TEAM/元・全日本キックウェルター＆スーパーウェルター級王者、元WBCムエタイ日本スーパーウェルター級王者）
判定2-0　※29-28、30-30、30-28
●松井裕馬（K＆K BOXING CLUB/2010年J-NETWORK新人王）

　Krushルールで行われる試合は、ベテランの山内と新鋭の松井が対戦する。

　1R、松井は右へ左へと構えを変えながら、後ろ蹴りや飛びヒザ蹴りを仕掛けるトリッキーな動き。山内は右ローを的確に当て、ワンツーを突き刺して右ロー。

　2R、松井はバックブローやサイドからのハイキックなど変則的に攻めるが、山内は顔面とボディにパンチを散らしてのローキック。松井は顔面へヒザを伸ばし、サイドに回り込んでのハイキック狙い。

　3R、山内がパンチで前へ出ると、松井もパンチを返して左ミドル。山内は右ハイキック、さらにパンチと攻め、松井もパンチを打ち返す。山内が右アッパーとボディで攻め、松井に鼻血を出させるが、松井は前に出て打ち合いを挑む。山内の右ローで体勢を崩しながらも前に出て攻める松井。両者がもみ合いになり、パンチとヒザを出し合ったところで試合終了。山内が判定勝ちを収めた。