【WSR】日本人に無敗ゴンナパーがTKO勝ちで新王者
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▲強烈な左ローキックで加藤（右）を粉砕したゴンナパー（左）。これで日本人選手に7戦全勝
ウィラサクレック・フェアテックス（WSR）
「SUK WEERASAKRECK IX」
2015年6月14日（日）東京・ディファ有明
▼第13試合 メインイベント WPMF世界スーパーライト級王座決定戦 3分5R
○ゴンナパー・ウィラサクレック（タイ/WSRフェアテックス）
TKO 3R1分12秒 ※左ローキック
●加藤剛士（WSフェアテックスジム/WPMF日本スーパーライト級王者）
※ゴンナパーが新王座に就く。
ゲーオ・フェアテックスが王座を返上し、空位となった王座を加藤とゴンナパーが争う。日本人vsタイ人とはいえ、同じ所属ジムの選手がトーナメントを除いて王座決定戦やタイトルマッチで戦うのは極めて異例。
加藤は左ストレートと左ヒジを武器に、昨年12月に日本王座を獲得。ゴンナパーは2010年に初来日以来、圧倒的な打撃力で日本人相手に6戦全勝（5KO）。
1R、いきなり飛びヒザ蹴りの奇襲を放った加藤だが、ゴンナパーは落ち着いて防御。ゴンナパーの蹴り足をキャッチした加藤が左ストレートを放ち、ゴンナパーは尻餅。
ここから加藤がパンチで一気に攻め、ゴンナパーも打ち合いに応じる。強気にパンチを打ちに行く加藤に、ゴンナパーはハイ＆ローを蹴る。
2R、ゴンナパーの強い左ローが当たる度に加藤は大きくバランスを崩す。それでも加藤はパンチ、ヒジで反撃。ゴンナパーはヒジ、左ミドル、パンチで加藤を追い詰めていく。
3R、ローのダメージに耐えながらパンチを放っていた加藤だが、ついに左ローでダウン。その後の左ロー連打もフラフラになりながら耐えていた加藤だが、最後は左ローで崩れ落ちるように倒れ、レフェリーが試合をストップ。ゴンナパーがTKO勝ちで新王座に就いた。
・【試合動画】加藤剛士vsボーウィーのド突き合い
▲荒れ狂うロシャニ（左）に日菜太（右）は左ハイキック
▼第12試合 セミファイナル REBELS提供試合 REBELSルール 70kg契約 3分3R
○日菜太（クロスポイント吉祥寺/REBELS 70kg級王者）
判定3－0 ※30-26、30-27、30-28
●ヴァヒド・ロシャニ（イラン/大誠塾/WBKF世界スーパーウェルター級王者）
ロシャニはアマチュアムエタイ70kg級金メダリストとして来日、2010年5月2日に開催された『K- 1 WORLD MAX』では城戸康裕を破っている。迎え撃つ日菜太は廣野祐、長島☆自演乙☆雄一郎、ラモン ・マイロフを破って現在3連勝中。
この試合は72kg契約で行われる予定だったが、ロシャニは前日計量でなんと8kgオーバー。本来は試合不成立となるが、日菜太から75kgまで落とせれば試合をしたいとの申し出があり、ロシャニが75kgまで落として試合が行われることになった、とアナウンスされた。ロシャニは減点1からのスタート。
1R、ロシャニは日菜太の左ミドルに軸足蹴りを狙い撃ちして何度も転倒させる。すると日菜太はジャブを突いての左ストレート、タイミングのいい左ヒザを突き刺す。
2R、思い切り左右フックを振り回すロシャニに日菜太は三日月蹴り、左ヒザ蹴りでボディを攻め、左ハイキックも繰り出す。
ロシャニは日菜太をコーナーへ押し込んだところで頭から突っ込み、これがバッティングとなる。レフェリーが注意をしたところロシャニは逆上してレフェリーを押し、詰め寄るという暴挙。この行為にレッドカードが出された。
3R、ロシャニはフックを振り回してミドルとハイを蹴り、荒々しく攻めるが、日菜太がカウンターの左ストレートを鮮やかに決める。さらに突進するロシャニへ左ミドル、左ヒザ蹴り。
ロシャニの猛攻にも落ち着いて対処し、パンチをもらうことなく蹴りと左ストレートをヒットさせていった日菜太が、判定勝ちを収めた。
日菜太はマイクを持つと、「僕は10年前（2005年6月19日）にここでデビューしました。キックボクシングは本当に素晴らしい競技なのに、なんでメジャーになれないかと言ったら今日みたいなことがあるからです」と怒りをあらわにする。
そして、「僕はキックボクシングをメジャーにしたい。あと何年出来るか分からないけれど、全力を尽くして頑張ります」と宣言した。
・【関連動画】日菜太vs韓国キック王者
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